2016年10月17日月曜日

営業学入門

この秋学期,月曜日の4限に営業学入門という総合講座のコーディネイターをしている。
この講座,プルデンシャル生命保険のカリスマ営業マンを講師に迎え,営業の科学をトコトン掘り下げることを趣旨としている。

…とにかく面白い。
おそらくどのカリスマ営業マンも,社会学や心理学の専門的な教育は受けてこられなかったものと思う。
しかし,その内容は科学そのもの。
実に面白い。
科学的・理論的なので,自分でも営業のプロになれるかのような錯覚さえ覚えた。
営業のプロの皆さんには失礼な話だが,そう思えるほど理論的で,私には腹落ちする話ばかりであった。

ところで,ほとんどの講師の方が異分野からの途中入社。
そのうえで,実地の経験から持論を形成し,それをやがて一般性の高い理論まで昇華されている。
例えて言うならば…誰に教わることもなく,素晴らしい投球術を身につけ一軍において実績を積み,やがて引退してからそれを形式知として他に伝承できるレベルまでに至った凄腕の投手コーチ。
そんな感じかな。

空気力学の教授は,どうすれば効果的なカーブを投げることができるのかを,おそらく誰よりも良く知っている。
しかし,おそらくその教授は実際にカーブを投げることはできない。
理論だけではダメだ。
でも,おそらく正しい理論を正しく学んでからカーブの練習に勤しめば,効果的なカーブの投法を迅速に獲得することができるのではないか。
理論を身につけ,それを実践において活用し,迅速に持論に昇華させる。
今般,中大生はその機会を得た。
本当に幸運だと思う。
来年もこの講座は継続させる予定。
できるだけ多くの中大生にこの講座を聞かせたいものだ。

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