渡辺ゼミの紹介もそろそろ最後に近づいています。
今日は最終回です。
私がゼミを主催していて,自分のゼミについて誇れることを紹介したいと思います。
それは…受賞歴だとかではありません。
渡辺ゼミに代を越えて引き継がれている「利他の精神」です。
先輩から後輩に対して,あるいは同期同士で行われる,教え合い,アドバイス,そして応援。
自分のゼミで誇れるところは,そういうところです。
例をあげようとすると,キリがないのですが…
渡辺ゼミでは,例年,4年生全員が卒業論文発表会(演論大会)への出場を目指します。
しかし,オリンピックではないので,一定期日まで,一定水準以上のプレゼンができると見込まれなければ,私は出場を許可しません。
昨年は,15人中,残念ながら3名が出場できませんでした。
目標としていた出場の道が断たれ,その3人は腐ってしまってもしょうがないところですが,そこからのその3人の振る舞いが素晴らしかった。
出場する12名のファイル提出を連日ほぼ徹夜で手伝ったのだ。
出場する12名全員が実証分析を行っているので,基本統計量や相関マトリックスなど補足資料の部分の作成を担ったり,参考文献リストの確認や修正に従事してくれたようだ。
誰に頼まれたわけでもなく。
それを伝え聞いた時,心からその3人を誇りに思ったものだ。
自分が絶望の淵にいながらも,他者を助けることができる人間,そういった精神は,どのようにして渡辺ゼミでは育まれるのだろうか。
それは徹底的な先輩の後輩への支援からである。
とにかく上の期の4年生が,3年生や2年生を良く助ける。
研究の仕方だけではなく,渡辺ゼミのイベントなどについてのアドバイスなど,徹底的に。
プレゼン大会前などは,ファイル作成についての親身に,それこそ閉門まで付き添い,アドバイスをしている模様。
また,プレゼン大会においては,にこやかに先輩が聞いていてくれるだけで,その先輩を見ながらプレゼンができるだけで,緊張が和らぐし,どれだけありがたいことか。
今日のインナー大会も,遠い金沢八景の関東学院大学まで,自分達の卒論研究が忙しいのにもかかわらず,わざわざ4年生が応援に行ったと聞く。
3年生からしたら,どれだけ心強かったろう。
そういった先輩からの想いを受け,同期同士でも,そして自分達の後輩たちに対しても,できる限りの支援をしてあげようと,その想いが引き継がれていくのである。
今年の春に卒業した11期達は,国内の卒業旅行の際に,自分達がお世話になった10期の先輩で,沼津の飲食チェーンで奮闘している奴を勇気づけるために,全員でそのお店に訪問したそうだ。
10期のヒカルは泣きたいくらい嬉しかったそうだ。
そうそうヒカルを勇気づけると言えば,同期の10期も,私の家でのBBQの後,勇気づける言葉が書きつらねられたスイカを届けに,BBQ中の飲酒を控えて,わざわざ沼津まで車を走らせたっけ。
例をあげれば,本当にキリがない…
渡辺ゼミとは…そういうゼミです。
私の誇りです。
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