本日のプロデュース論は,テレビ東京の伊藤隆行プロデューサー。
もやもやさまーず(お酒好きの普段全く笑わないADから発想),池の水全部抜いちゃった(碑文谷公園の死体遺棄事件のニュースを会社をさぼって見ていたことから発想),などなどの企画が考案されるまでのプロセスについて,また現在考案中の企画について,を詳細にご講演いただいた。
まず冒頭に,本日中大までお越しになるプロセスのことを延々と語られたことが印象的。
実に5分以上,語られた。
学生の中にはきょとんとして,何話をしているの?って感じで聞いている子もいた。
そりゃそうだよね。
小田急線の中に酔っ払いがいて,髪の毛がぼさぼさで,ジーンズの左側が切れていて,ぼろぼろのアディダスを履いていて,スト缶を飲んでいて,年齢が31歳ぐらいで,隣の女性客に話しかけていて,しかし呂律が回っていないので何を言っているのか意味不明で,最終的にその人が外国人であることが分かって…
で最終的に千鳥が酔っ払いに質問するっていう企画はどうだろうと発想したそうだ。
また,中大に着いてからも実によく観察している。
ペデ下に合気道部の立て看板があったこと,生協でニベアの販促をしていたこと,コーヒーが美味しくなかったことなどなど…
とにかく変なことが気になるそうで…
私がとても面白いと思ったのは,上記の酔っ払いが31歳くらいって見積もったこと。
31歳…
ふつう,見積もるのなら30歳ぐらいって言わない?
学生に違和感を植え付けようとしているんだろうなぁ。
結局,好奇心をもって寄り道を楽しみ,何気ないことにひっかかりを持てるような人間が,クリエイターとして成功するんだろうね。
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