2019年5月30日木曜日

Jリーグビジネス論 7回目!

本日はFC東京の回。
マーケティング統括部長の川崎渉氏。
大手外資系コンサルティング会社を振り出しに,大手IT系企業,それからベルディ,グランパスを経て,現在FC東京。
分かりやすい語り口,かつ明快な論理展開。
まずはFC東京について簡単にご紹介いただき,クラブ経営の実務をご説明いただき,Jリーグのクラブの現状をご説明いただいた。
DAZNの参入後,また世界的な環境変化を受け,Jリーグの基本的な考え方が,平等から傾斜へと変わりつつあるとのこと。
リーグの優勝賞金も大幅に上昇したし,理念強化配分金という制度も3年前から創設され,優勝すると15億円以上が3年間にわたり配分されるとのこと。
実際にJの上位5クラブの収入平均は2014年は44.7億円だったのが,2018年は72.2億円に増大。
Jのそれ以外のクラブの収入平均は2014年が28.4億円で,2018年は38.6億円。
上位5クラブとそれ以外のクラブとでは,収入差分が16.3億円から33.6億円に上昇している。
FC東京の課題についても語っていただいた。
ファン・サポーターのすすのを広げなければならないとのこと。
ツイッターのフォロワー数は20万人ほどで,7位。
トップはマリノスで45万人ほど。
東京という立地が一つの原因かもとのこと。
地方局があるというのは大きな要素。
東京は娯楽が非常に多い。
「地元」というきっかけが少ない。
スタジアム外での接点を工夫しているとのこと。
トレインチャンネルを通じてや,モンスト利用者に対して露出を増やそうと努力している。
人づてによる集客にも期待している。
年間チケットホルダーが1万人ぐらいいるので,その人たちに知り合いを連れてきてほしいので,そのためのイベント施策を工夫している。
青赤パークというのを毎回実施している。
半日,1日,楽しめるようになっている。
様々なアトラクションが設置。
必ずアンケートを取り,改善を繰り返している。
リピーターになってもらうためには,1回スタジアムに来てもらうだけではダメで,少なくとも3回ぐらい来てもらわないとダメ。
そこでデータベースマーケティングが大事となってくる。
さらには若い人の集客のために…
コト消費やトキ消費を重視する層に響くことって「つながり」「感情の振れ幅」「ステータス」。
これらにいかにリーチするか。
これが大事。
本当に素晴らしい講演だった。






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