2019年5月28日火曜日

プロデュース論7回目

本日のプロデュース論の講師の先生は,NHKの経済社会情報番組のチーフプロデューサーである海保香織氏。
あさイチ,ドキュメント72 hours,英語でしゃべらナイトなどを担当されてこられ,現在はクローズアップ現代をメインに担当されている。
私はドキュメント72が大好きで,金曜日の晩に家にいるときには,いつも見ている。

まず最初にNHKは必要だと思うか,不必要だと思うか,またその理由はというアンケートを学生に答えてもらう。
約50%の学生が必要。
約25%の学生が不必要。
分からない,どちらでもないという学生が残り。
必要だとする学生が,意外と多いととるか,少ないととるか…
ま,結構,多いような気がする。

「コンテンツと放送産業・公共放送は,未来に向けてどのようにしていったらいいのか」というテーマでご講演をいただいた。
まずは放送法をご解説いただき,NHKの目的についてご説明いただいた。
世界的に公共放送の若者の週間リーチ数が落ちているとのことで,受講生にもこの件について質問したところ,そもそも面白いコンテンツがNHKにはないとの意見が多かった。

公共放送における受信料制度についても話が及び,受信料のみで経営しているのは,イギリスのBBCとNHKぐらいとのこと。
税金化している国や,政府交付金で運営している国もあるそうだ。
番組制作費の規模は,NHKは3000億円ほどで,BBCとフランスのFTVの中間ぐらい。
ちなみにNetflixは6000億円。
製作費が厳しい中で,斬新な取り組みとしてフィンランドの公共放送についてもご紹介いただいた。
視聴者と一緒に製作費について考えていきたいといったスタンスでの実験的な取り組み。
最後には,公共放送は公共メディアへ変わる必要があるが,変えていくべきことと,変えてはいけないことがあることに言及された。
公共放送が変えてはいけないこと…社会的使命。















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