本日のプロデュース論の講師は『ソトコト』という雑誌の編集長を20年以上しておられる指出一正氏。
メインテーマは関係人口について考える。
編集者というと,本を創っているというイメージだが,指出氏はその枠を大きく超えている。
■しまコトアカデミー,島根県,「移住」しなくても地域を学びたい!かかわりたい!
東京から島根を考えてくれる人を増やしたい。
600名がすでに卒業している。
ナチュラルワインのお店,パン屋さんを起業したり,多くの人が,島根に住んだり,東京で島根で応援したり。
■鏡川流域学校,コミュニティビルディング
■郡山,街のあれこれ談話室
ある高校生の質問。郡山が好きだけど,大学で東京に出ていく,少しうしろめたさを持っているが,何ができるか?
アンサー,地元にいる間にたくさんの良い思い出を創ってください。そうすれば,いずれ郡山に気持ちが向くことがある。
■関西万博 日本館 万博未来編集部ローカルツアー,未来を創るレッスン
2030年,2040年の自分の街がどうなっていてほしいか考えて,どんどんシムシティみたいに創っていってもらう。
今年は群馬と埼玉と栃木で実施予定。
■グランドスナック奥大和,吉野町
奥大和で,地域やローカルの未来を考える。
斜めの関係性を創ることが目的の一つ。
若者が老人と出会い,そこで新しい何かが産まれる。
アート展でアートを見て帰るというのは,面白くない。
アートをきっかけにして,斜めの関係が生じ,そこから新しいことが産まれるのが大事。
そこに地元の人間が関与してくることが,さらに大事。
■SDGSの視点 JAL2030 サステナブルチャーターフライトで行く沖縄
SAFという代替燃料を活用。
廃食油,ゴミの中から出てくる中性物などを用いて創った燃料。
安定的に飛べる時間の30分間を使って,関係人口とは,サステナブルとは,ウェルビーングとは?というのを講演。
■ふくしま未来創造アカデミーのはじまり
原発事故によって退避せざるを得なかった12市町村。
ここで地域を創っていく。
25名が参加希望。
これからフィールドワークを行い,未来について考えていく。
福島をデザインで考える。
福島のために何かをしたいというタイプには以下のようなものがある。
福島のために何かやりたいんですという60歳以上。
何か楽しいことがしたいんですという20歳代の若者。
後者と創っていく!!
■熊本県小国町 白い森サスティナブルデザインスクール
1年目地域が好きな10名が集まり,トーンチャイムを録音して,ワークショップを開催。
大人気で選抜を実施するほど。
サーキュラーエコノミー。
社会的意義。あまり考えない,どちらかというとユルフワでいっている。
小国高校の高校生が一軒家を預かって,リノベーションをしてもらう。
地元以外の大人と高校生が話し,外部の人間が地元の若者と話す。
この交換性というのが,これからの地方にとって大事。
■山形アルカディア観光局 Like a bird Okitama
昔日本を旅した英国人女性作家イザベラバード
現代のバードとは?
例えば,四角友里さん,山スカートを発明。自分らしいスタイルで山を登ってもいいじゃないですか!
タナカモトコさん,日本の地方が閉塞感があるのは,一階が閉まっているから!
バード役はすべて女性。
日本のローカルに行くと,地域のことを決める際に,女性が関与していることはほとんどない。男の老人ばかり。
もっと女性が関与すべき!!
5回目を迎えたライクアバードの感謝のパーティ。招待したのは全員女性。それでだいたい女性と男性の割合は半々。
■和歌山県田辺市 タナコトアカデミー
田辺市はすでに関係人口が産まれやすい下地があった。
市長直轄の田辺営業室というのがある。
田辺の営業になることは何でもやろうという部署。
地元の30代,40代の主が新しい仕事を創ろうという未来塾があり,いろいろと議論している。
一つの成果,ウナギと梅の仲直り。
ウナギと梅は食い合わせが悪いといわれていたけど,両者の事業者が塾で出会い調べたところ,実は相性が良いことがわかって,コンビ商品を創ったら大ヒット。
地域に関わるとなぜ楽しいのか?
地域のことが自分ごとになっていくと,東京にいても田辺を応援したいという気持ちが高まっていく。
■関係人口とは?奈良県の下北山村 ムラコトアカデミー
人口800人の村。
南村長。
講座を創って6年目。
鬼の子孫が住む村。
鬼の家系図もある。
それをみると,講座に参加した人たちは,その村を「この村やばい,自分が見つけた村」と思ってくれる。
それがその村を自分ごとに思ってもらうために大事。
若い人が来てくれるのに泊まるところがない→村の人が,その後,村の中に3棟ゲストハウスを創ってくれた。
若い人の働く場所がない→村の人が幼稚園を改修してコワーキングスペースをを創ってくれた。
休業していた作業所が再開し始めた。
講座の人が創業した「ムラカラBASE」,都会発,村経由で,自分らしい人生へ。
■多様化する関係案内所
人と人との出会いを創る場所。
Nature Studio 廃校となった小学校をリノベーション(理科室が水族館!)
シェルターインクルーシブブレイス コバル
■関係人口を理解するサスティナブルな視点
1.関係案内所があるか?
2.未来を創っている手ごたえがあるか?
3.自分ごととして楽しいか?
4.仲間の存在を知る。
■質疑応答
都会と田舎の違い,物事を手に入れるまでの時間と幅が違う,物足りない,関わりが足りない。
「明後日の社会」という考え方が大事,明後日の方向と言われる,明後日ってかわいそうな言葉。でも,明後日の関係が大事。林業を変えるのは,林業の専門家だけではない,素人の感覚が大事。
オンラインの社会はグリッドの世界。アウトオブフレームの世界には,自分が出会いたかった先の先の人とも出会える。
地元の活性化イベントの要素。スナック(つぐ人つがれる人が変わりやすい),BBQ(誰も取り残されない),カレーを食べる会(カレーはたいがいの問題を解決する),駄菓子屋さん(子供がやってくる,引率の大人がくる,手伝ってくれる人が現れやすい),テントサロン
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