2022年11月15日火曜日

プロデュース論8回目!!

本日の講師はTBSで長くプロデューサーを務められて,さんまのスーパーからくりTVなどの有名番組をプロデュースしてきた角田陽一郎氏。

TBSのためになるけれども,地球のためにならない仕事はやりたくない,と思い始めた。

やりたくない仕事はやりたくないので,2016年に独立。

最近は小説を書いていることが多いが,どうすればドラマ化できるか,小説とドラマのメディアミックスを追及している。

ところで,メディアって何だろう?プロデュースって何だろう?

やりたいことがない人は,どうすればやりたいこと見つかるのか?これを考えるのがプロデュース

やりたいことがある人は,どう表現するとそれが伝わるか?これを表現する場がメディア

これらをこの授業では伝えたい。

メディアとは,何かと何かをつなぐもの・場所であるから,例えばキャンバス,巫女,生地,インターネット,これは全部メディア。

もちろん,テレビ・新聞・ラジオも。

これらとインターネットの違いは?

前者は「マス」メディア,後者は「ソーシャル」メディア。

前者は一方向,後者は双方向(相互性)。

相互性の場合,発信側がアクティブ(活動)しているのと同時に,受信側もアクティブしている。


クリエイターの4象限。

横軸は「かつぐ」と「かつがれる」。

縦軸は「なかみ」か「しくみ」。

「なかみ」・「かつがれる」がディレクター(例,映画,お金使いたい)

「なかみ」・「かつぐ」がプロデューサー(例,映画,お金使いたくない)

「しくみ」・「かつぐ」がベンチャー(お金を出す人)

「しくみ」・「かつがれる」がイノベーター(お金を出される人)

しくみとなかみは混同すべきではないが,現在は「しくみ」が「なかみ」になる傾向がある。

例えばTikTok。その「しくみ」が「なかみ」を決めているといえる。

混同すべきではないが,それを理解したうえで,現在はそれらが混ざっていることも理解すべき。

この象限の立ち位置は,自分の視点次第で変遷しうるので,自分はここだと決めつけない方が良い。

自分で自分を客観視してみると,主観では見えなかった自分が見えてくる。


アイデアを形にする方法は,新しい組み合わせ。

人間は4000年も文化をしているから,新しいものはもはや「ない」。

しかし,新しいものの組み合わせはある。

A×B=O(オー,original)

Aは何デモイイ!

Bはボク(自分だったらどのように表現するか考える)

例えば,最速で身につく世界史という本。

プロデューサーが世界史の本を書いた。

どのような内容かというと…

例えば,一神教は矢沢永吉と説明。いくら信仰しても矢沢永吉にはなれない。

多神教はAKB48と説明。努力したらAKB48になれるかもしれない。

結局,ボクつまり自分が何なのかというのを,突き詰めて考える,ボクをどう表現するのかを考えることが大事(ボクとはBlnad)。


AIの話。

パーセプションとモーションを立脚点としてコグニションがなされ,感情が生起することになる。

現在のAIについてはモーションが足りない。

これからは人間は好きでもないことはAIがやってくれる。

これからは自分が好きなことをいかに仕事にするかが大事。

「好きでもない仕事をしてお金をためてハワイで過ごす」のではなく,「ハワイで過ごすことをいかに仕事にするか」という観点が大事になる。

AIはもはや囲碁や将棋では人間よりずっと強い。

でも,AIは囲碁や将棋をやりたいとは思わない。

それらをやりたいと思うのは人間。

人間がやりたいことについてAIをどう使うのかというのが大事。

要するにパッションが大事だということ。

上手だとかはもう関係なくなる。


うまいと下手とかが関係なくなる。

絵画とかも。

うーん,実に面白い!!

0 件のコメント:

コメントを投稿