本日の講師はTBSで長くプロデューサーを務められて,さんまのスーパーからくりTVなどの有名番組をプロデュースしてきた角田陽一郎氏。
TBSのためになるけれども,地球のためにならない仕事はやりたくない,と思い始めた。
やりたくない仕事はやりたくないので,2016年に独立。
最近は小説を書いていることが多いが,どうすればドラマ化できるか,小説とドラマのメディアミックスを追及している。
ところで,メディアって何だろう?プロデュースって何だろう?
やりたいことがない人は,どうすればやりたいこと見つかるのか?これを考えるのがプロデュース
やりたいことがある人は,どう表現するとそれが伝わるか?これを表現する場がメディア
これらをこの授業では伝えたい。
メディアとは,何かと何かをつなぐもの・場所であるから,例えばキャンバス,巫女,生地,インターネット,これは全部メディア。
もちろん,テレビ・新聞・ラジオも。
これらとインターネットの違いは?
前者は「マス」メディア,後者は「ソーシャル」メディア。
前者は一方向,後者は双方向(相互性)。
相互性の場合,発信側がアクティブ(活動)しているのと同時に,受信側もアクティブしている。
クリエイターの4象限。
横軸は「かつぐ」と「かつがれる」。
縦軸は「なかみ」か「しくみ」。
「なかみ」・「かつがれる」がディレクター(例,映画,お金使いたい)
「なかみ」・「かつぐ」がプロデューサー(例,映画,お金使いたくない)
「しくみ」・「かつぐ」がベンチャー(お金を出す人)
「しくみ」・「かつがれる」がイノベーター(お金を出される人)
しくみとなかみは混同すべきではないが,現在は「しくみ」が「なかみ」になる傾向がある。
例えばTikTok。その「しくみ」が「なかみ」を決めているといえる。
混同すべきではないが,それを理解したうえで,現在はそれらが混ざっていることも理解すべき。
この象限の立ち位置は,自分の視点次第で変遷しうるので,自分はここだと決めつけない方が良い。
自分で自分を客観視してみると,主観では見えなかった自分が見えてくる。
アイデアを形にする方法は,新しい組み合わせ。
人間は4000年も文化をしているから,新しいものはもはや「ない」。
しかし,新しいものの組み合わせはある。
A×B=O(オー,original)
Aは何デモイイ!
Bはボク(自分だったらどのように表現するか考える)
例えば,最速で身につく世界史という本。
プロデューサーが世界史の本を書いた。
どのような内容かというと…
例えば,一神教は矢沢永吉と説明。いくら信仰しても矢沢永吉にはなれない。
多神教はAKB48と説明。努力したらAKB48になれるかもしれない。
結局,ボクつまり自分が何なのかというのを,突き詰めて考える,ボクをどう表現するのかを考えることが大事(ボクとはBlnad)。
AIの話。
パーセプションとモーションを立脚点としてコグニションがなされ,感情が生起することになる。
現在のAIについてはモーションが足りない。
これからは人間は好きでもないことはAIがやってくれる。
これからは自分が好きなことをいかに仕事にするかが大事。
「好きでもない仕事をしてお金をためてハワイで過ごす」のではなく,「ハワイで過ごすことをいかに仕事にするか」という観点が大事になる。
AIはもはや囲碁や将棋では人間よりずっと強い。
でも,AIは囲碁や将棋をやりたいとは思わない。
それらをやりたいと思うのは人間。
人間がやりたいことについてAIをどう使うのかというのが大事。
要するにパッションが大事だということ。
上手だとかはもう関係なくなる。
うまいと下手とかが関係なくなる。
絵画とかも。
うーん,実に面白い!!
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