2021年2月20日土曜日

月に吠える

昭和文学が好きで…、で、今の自分がある。

 萩原朔太郎をしっているか?

「月に吠える」

大好きだったし、何なら…

あの頃の俺は、心を震わせてくれる文章と、酒と、そして…そんな大学生だった。

土曜だし、少し昔を思い出してみた。

大好きな詩。


孤独

田舎の白つぽい道ばたで

つかれた馬のこころが

ひからびた日向の草をみつめてゐる

ななめに しのしのとほそくもえる

ふるへるさびしい草をみつめる。


田舎のさびしい日向に立つて

おまへはなにを視てゐるのか

ふるへる わたしの孤独のたましひよ。


このほこりつぽい風景の顔に

うすく涙がながれてゐる。

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