本日,何気なく見ていた番組で,私とほぼ同い年の藤井将雄というプロ野球選手のことを知った。
同い年と言っても,彼は31歳の時に癌でなくなっている。
余命三カ月と宣告されてから(本人への告知はなし),実に1年以上生存し,その間,再びプロのマウンドでピッチャーとして六度も登板したという。
ただひたすらもう一度野球がしたいという執念。
その執念が彼をして再びマウンドに立たせたのであろう。
もう一人紹介したい。
宿澤広朗というラグビーの元日本代表であり,元代表監督であり,三井住友銀行の元専務取締役である。
代表監督の時に,スコットランドに勝利するという奇跡を起こした人物である。
彼は言う。
「努力は運を支配する」と。
この言葉の意は,肉体の限界を超えるような努力を精神力によってなせば,いかなる困難も克服することができる,ということである。
以上の2つの例は,果たして特別な人間に起こった,レアケースであろうか。
いや,私はそうは思わない。
もう駄目だ,と思ってからのあと一歩の努力。
それは,どんな人間でも,精神の力でなすことができる。
その蓄積が,人間を成長させ,当初は想定できなかった領域に到達させることになる。
もう駄目だと思った時に,それまでしてきたことを投げ出してしまう人間は,逃げ癖がつき,結局,何事をも成し遂げることができず,悶々とただ人生を過ごすことになる。
人間は弱い。
私は性善説も性悪説も信じない。
しかし,性弱説は頑健だと思う。
だからこそ,その弱さを叱咤する人間から逃げてはいけない。
むしろ自らそういう人間を求めるべきである。
高みを目指すことを激励してくれる人間から逃げてはいけない。
以上は私の考えだ。
「一度決断を下したならば、考え直すな。誓いを立てるということは、誓いの対象についてはもはや思考を停止することなのだ」
以前にこのブログでも書いたが,私が好きなガンディーの言葉である。
しかし・・・人には強制しない,がね。
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