2020年5月18日月曜日

未来

今日もオンラインの会議が7時間…
リアルの会議よりキツく感じるのだが,気のせいかなぁ。

さて,以前もこのブログで紹介したけれども,私の好きな谷川俊太郎の詩『未来へ』を,今のこの状況なかで,再度紹介したい。


未来へ

道端のこのスミレが今日咲くまでに
どれだけの時が必要だったことだろう
この形この香りは計り知れぬ過去から来た

遠く地平へと続くこの道ができるまでに
どれだけのけものが人々が通ったことだろう
足元の土に無数の生と死がうもれている

照りつけるこの太陽がいつか冷え切るまでに
目に見えないどんな力が働くのだろう
私たちもまたその力によって生まれてきた

人は限りないものを知ることはできない
だが人はそれを生きることができる
限りある日々の彼方をみつめて

未だ来ないものを人は待ちながら創っていく
誰もきみに未来を贈ることはできない
何故ならきみが未来だから

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