2021年11月18日木曜日

Jリーグビジネス論Ⅱ 8回目!!

本日のJリーグビジネス論Ⅱの講師は,サッカークラブの関係者の方ではなく,Jリーグの

パートナー事業部長兼国際部長の山下修作氏。

まずは学生のアテンションをひく,絶妙な前振り。

マンチェスターユナイテッドと鹿児島ユナイテッド…

前者は世界的なクラブだけれども,後者はJ3の地方クラブで恐らくサポーターでなければ,選手も順位も良く知らないクラブ

でも,両者のホームタウン,マンチェスター市も鹿児島市も人口は60万人!!

FCバルセロナとイチケン…

前者は世界で最も有名なクラブ,後者は…日本の建設会社…恐らく知名度は低い…

でも,両者の売上高は886億円で共通!

前者はサッカー界では世界1位だが,後者は日本で957位の売上高!

サッカーは後で述べるように,影響力が大きい,人の心を震わせることができる稀有な存在。


Jリーグの価値

勝った負けただけに価値を求めていたら,負けたら次はない。

まずはマスコット(ファンサービス)のクオリティ

ヨーロッパのマスコットはいい加減だし,雑だし,ファンサービスという観点が入っていない。

それに対して日本のマスコットはクオリティが高く,可愛いし,芸達者!

次にスタジアムグルメのクオリティ

ヨーロッパのスタグルは雑。

それに比べて日本のスタグルのクオリティは高い!


涙と笑顔…

ホームタウンのアイデンティティの高いクラブの勝利や昇格に泣いたり笑ったりできる…

初老のおじさんが泣く…

サッカー(スポーツ)以外でおじさんが人前で泣く…こんなことは普通はないよね。

子供ってうれし泣きするんだ…

子供が嬉しくて笑いながら泣くって信じられますか?

絆…

マリノスのサポーターから,東北の震災の方々に支援物資を送りたいとの連絡があった。

震災2週間後,Jが物資を保管する場所を用意したところ,そこに1000人余りのJの様々なクラブのサポーターが集まり,支援物資を届けてくれた。

物資が詰められた箱に書かれていた肩書は…「Jリーグサポーター」

他のスポーツで,各クラブのサポーターがつながり,リーグ全体として支援したのJだけ。

震災後の中断を経て,4/23に再開するとなった時…仙台対川崎の試合…

数百人の仙台サポーターが試合前に泣きながら抱き合っていた…

「生きていたんだ!」「無事だったのか!」「あの人は亡くなってしまったんだ…」


「涙」も「笑顔」も「絆」も…すべてJの私たちの「価値」


スタジアムでもなくホームタウンでもないが発揮されるJリーグの価値…

2011年にユーズドのユニフォーム451枚をカンボジアに贈ったところ,子供たちに笑顔の花が咲いた。

その後,東ティモール,モンゴル,ミャンマー,ブータン,スリランカ,ミャンマー,バヌアツ,ツバル,セネガル,フィリピン等々…トータル3098枚。

タイの難民キャンプ,大きな地震のあったネパールでの防災訓練なども…


壁を超える価値…

耳の聞こえないタイの子供達と,日本の耳の聞こえない子供達とサッカーを!

コミュニケーションは?でもサッカー,スポーツを通じて一挙に仲良くなることが!


いよいよ…アジア戦略について!

放映権料とスポンサー料といった収入源とは別の第3の柱が必要!!

アジア!!

欧州各国リーグは規模が相当大きいが,その規模の大きさを支えている柱の一つがアジアからの放送権料!

アジア進出にあたってのJリーグの強みは?

弱かったこと,歴史が浅いこと,アジアにいること

アジアの一員として共に成長していきましょう!

アジア諸国ではサッカーはほぼほぼ一番人気!


いやー本日の講義は感動しました!!

我々でも一人ひとりができること。

たくさんありそう!!

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