ヘルマン・ヘッセの『デミアン』の一節。
「私達の見る事物はね」とピストリウスは小声で言った。
「わたしたちが心の中にもっているのと,同じものなんだよ。
わたしたちが心のなかにもっているのよりほかには,現実なんてありはしないのさ。
たいていの人間は,外部の映像を現実だと思って,心の中にある自分の世界にちっとも発言させないから,それだからあんなに非現実的に暮らしているわけだ。」
皆,心の中にある自分の世界に,しっかりと発言をさせていますか?
目の前に見えている「現実」らしきものは単なる映像に過ぎない。
そこに自分の心を照射して初めて,そこに意味が宿る。
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