2021年4月22日木曜日

2021年度Jリーグビジネス論Ⅰの2回目!!

今日のJリーグビジネス論Ⅰには,Jリーグのフットボール本部長の黒田氏が登壇!

大学卒業後,大宮アルディージャにお勤めになり,それからJリーグに出向・転籍された方。

JFAの理事もお勤めになられている。


まずはJリーグの存在意義について。

「Jリーグの組織について」では,JリーグとJFA,そしてJクラブとの関係を整理。

続いて世界のサッカー組織とJリーグの関係を整理。

その後,Jリーグの理念と百年構想について。

理念

日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進

豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与

国際社会における交流及び親善への貢献

百年構想

~スポーツでもっと幸せな国へ。~

● あなたの町に,緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。

● サッカーに限らず,あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。

● 「観る」「する」「参加する」スポーツを通じて世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

Jリーグは“トリプルミッションの組織”

事業性⇒競技性

経営力が高まればチームも強くなる!

事業性⇒社会性

クラブが地域課題の解決に貢献!

社会性⇒事業性

地域の多様な資源でクラブ経営が持続する

社会性⇒競技性

競技性⇒社会性

サッカーが街の日常と風景を変えた

競技性⇒事業性

チームの強さはビジネス拡大のエンジン


次にJリーグとの関わり方~誰とどんな価値を創るのか~

Jリーグと企業のかかわりは,広告露出に留まらず,多種多様な協働・共創関係(明治安田生命,DAZN,メルカリ等)。

「リーグパートナー」

リーグ戦タイトル

リーグカップ戦タイトル

試合の放映

エクイップメント

チケッティング

デジタル顧客基盤

ECプラットフォーム

VAR(ビデオアシスタントレフリー)

選手育成,社会連携など

「リーグプロジェクトでの協働」

試合映像・データ解析

選手育成システム構築

スタジアム構想,調査・設計

経営人材養成,人材交流

地域活性化,プロボノ(各分野の専門家が,職業上もっている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般や,それに参加する専門家自身)

自治体との関係は?

クラブの発信力を自治体が活用することで,街の幸福度UP,笑顔増。

行政課題の解決にJリーグ・クラブの価値を活用(フロンターレ,セレッソ,山雅等)。

個人との関係は?

「みる」「する」「支える」を通じて。


Jリーグをもっと知る~事業視点、地域視点から~

Jリーグのクラブの平均スポンサー数は…約230社。

スポンサー収入の平均はJ1:21億円,J2:8億円,J32億円。

3者以上で行う社会連携活動「シャレン」の年間回数1382回!

鹿児島:スタジアムde宿題

FC東京:オリヒメを使った練習観戦

甲府:リユース食器・カップ

マリノス:ウォーキングフットボール

松本:耕作放棄地の活用

徳島:運動できる体づくり,プログラム設計

鳥取:復活!公園遊び

福島:ふくしまマルシェ


Jクラブの経営を知る~収支の視点から~

リーグは,各クラブから年会費を集めるほか,公衆送信権料や,協賛金収入等をゲット!

クラブは,リーグ配分金のほか,スポンサー収入や入場料・物販収入,スクール・アカデミー等の収益を得て,試合運営,チーム強化,アカデミー運営,管理等に使用。

リーグ配分金の原資でもあるリーグ収益はDAZNとの契約により2017年以降大きく伸びており,クラブ収益もスポンサー収入の伸びなどを背景として2013年以降増収傾向


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