2023年2月12日日曜日

昨日のシャルケ戦

昨日のシャルケ戦。

6万人超の観客がほぼ一体化した舞台は,私も初めての経験だったが…

凄まじかった…

試合開始前からすでにスタジアム全体が興奮状態で,試合中のゴール裏が全体を揺らしていた。

シャルケは最下位なのに…

観客にはそんなこと関係なく(なくはないが…),シャルケを応援するのが自分であり,自分とはシャルケを応援するものであるといった,自己概念に到達する域にまで,サッカーがシャルケが日常に浸透しているさまが,ひしひしと感じることができた。

これを体感できたことが,今回の試合観戦の最大の成果。

これを身をもって知ることにより,GSBCの学生たちは,単にブンデスの模倣では,日本のサッカー界は生き残れないことを知る。

日本には日本のやり方があり,それの再発見こそ大事である。





今日はフリーデー

ここまで想定外のトラブルが多数あったこともあるが…超ハードなスケジュールをこなしてきたGSBC。

今日は完全フリーデーで,各自,自由な時間を過ごす。

レバークーゼンとドルトムントの試合を見に行くもの。

オランダに行くもの。

さて,ということで,私も今日は朝からデュッセルドルフ市内や近隣のケルンを訪問したのだが,それは後で書くとして…


少しここまでの振り返りをしたい。

少々問題もなくはないが(想定外のトラブル以外も),おおよそ順調にプログラムは推移している。

その最大の要因は,間違いなくフォルトナのスタッフの廣岡太貴氏である。

同氏は,ドイツでのサッカー修行を経て,2020年からフォルトナのスタッフを務められているが,その誠実なお人柄には,その当時からお付き合いさせていただいている私も惚れ込んでいる。

5年前から3年かけて水戸におられる瀬田氏と私が骨格を創り上げ,そして今廣岡氏と一緒に血肉を通わせようとしている,といったところだが,一昨日33歳になられたばかりの彼とは,勝手に波長が合い,今後もうまくやっていけると確信している。

このGSBCのことを心から大事に想ってくれていて,最大のサービスを提供してくださろうとしている。

その想いにつけ込む向きも見られなくはないが,今後はそういう向きを排除していき,このGSBCの趣旨を理解する人たちに,最高の成果が得られるように,プログラムの内容を廣岡氏と一緒にさらにリファインしていきたい。

初日には,フォルトナのホームのMerkur Spiel-Arenaのピッチのすぐ傍にまで立たせてもらいました。






2023年2月11日土曜日

大渋滞のセキュリティで…

先ほど全員無事にホテルに帰着。

シャワーを浴びたら,ドイツ時間で深夜1時。

8日からの3日間。

怒涛のように過ぎていった。

ところで,今日のシャルケ戦は,シャルケとフォルトナの両クラブのご厚意のおかげ,無料で観戦できたうえに,往復2時間半ほどで45ユーロほどの電車代を無料にしていただいた(チケットに含まれている感じ)。

昨日挨拶させていただいた現在のフォルトナの会長は長くシャルケの社長を務められており,さらに現在のシャルケの社長は数年前までフォルトナの社長をしていた関係から,特別にご配慮をいただいたというわけ。

ところで,フォルトナのクラブの方から,シャルケにお世話になったから,フォルトナ仕様のシャンパンをチケット部署の責任者に渡してほしいと託った。

ところが,先ほどの写真のようにセキュリティは厳重な身体検査などで,大渋滞の様相を示しており,殺気立っており,さしずめ戦場といった感じで,チケット担当者の名前を言っても,最初はそんな人知らないっ勝手にしてって感じだったのだけれども,これはその方にお世話になった御礼のギフトなんだというと,真剣に相手してくれる方々も出てきて,すったもんだの末,30分ぐらい時間はかかったが,その担当者の方にお会いできて,無事お渡しすることができた。

良かったとホッとしたのだが,その担当者の方がえらく喜んでくださって,2,3日中に,ひょっとしたらシャルケのあの選手に会わせてあげようかって感じのことをつぶやき始めた!

これはひょっとしたひょっとするかも!!


シャルケ戦観戦

スタジアムでの研修を終えて、クラブの方にホテルにお送りいただく。

A4以上の大きさの荷物を持ち込めないため、ホテルで小さな手荷物にチェンジし、全員で駅に向かう。

シャルケのホームスタジアムで、ヴォルスブルクとの一戦を観戦するため。

デュッセルドルフ中央駅辺りから、ビールをダースで車内に持ちこむグループが社内各所で観察され始める。

歌を歌い出すグループも出始めて、危険な匂いがプンプンとし始めた。

2回乗り換えて、我々だけで何とかたどり着くと、盛り上がり方が半端ない。

ゲートでは、危険物の確認のために厳重に管理されており、刑事が身体検査をするように1人ずつ身体をチェックされていた。

スタジアムの盛り上がり方は半端なく、シャルケは現在ダントツの最下位なのに、なんと観客数は6万人以上。

試合は引き分けだったが、吉田選手はチーム最高評価で、素晴らしいできだった。

酒に酔った連中が、一挙に駅に向かい始めると、女性も2人いたので心配だったから、終了数分前に駅に向かい、何とか大渋滞は避けられる。

現在、ドイツ時間で23時45分。

あと30分ぐらいで到着できるかな。

今日の引率ももうすぐ終わる。

今日も爆睡だぁ













スポンサー営業に関する研修

午後の部はスポンサー営業の担当者のダニエル氏のプレゼン。











周囲にはビッグクラブが取り囲む環境で,いかにスポンサー企業をとっていくかが課題。

個人スポンサーシップというのもあり,日系企業は田中選手を個別に支援したいということもあるが,いかにクラブ全体を支援してもらえるようにするかも課題。

物価やチケット代も上がっていることもあり,それに合わせて年俸も考えなければならないが,そういったことも視野に入れなければならないことも課題の一つ。

広告代理店経由か直接的にか,二つのスポンサー獲得ルートがある。

フォルトナも2020/2021シーズンから直接的なスポンサーシップ獲得に,力を入れるようになった。

代理店経由の利点の一つは,システムを保有しているので,地域以外にグルーバルなスポンサーを獲得することができること。

スポンサーの実際の獲得の有無にかかわらず,固定でスポンサーシップ(これをギャランティという,例えば実際のスポンサーシップ額がギャランティを下回っても,代理店はそのギャランティをクラブに支払わなければならない…が実際はギャランティを上回ることがほとんど,その上回った部分は代理店の収入になる)が入ってくることのでリスクが少ないこと。

直接契約の一つの利点は,スポンサーとダイレクトにコンタクトをとることができること(企業の真の目的を把握できて,それを反映した施策を打てば,信頼関係の構築につながり,持続的な関係を構築できる)。

第二の利点は,代理店経由では条件次第でどこのクラブをスポンサードするかが決まるが,真に必要なアクティベーションを行うことができること。

第三に,コミッションを代理店に払う必要がないこと。

第四に,独自にマーケティング戦略を考案しなければならなくなったので,改めて自分たちを見直すようになったこと。

インフロント(代理店)からフォルトナに3人が移籍し,直接的なアプローチを担当するようになった。

Story sellingというスポンサー営業を取り入れるようになった。

クラブと企業が一緒に未来を作り上げていくために,パートナーになろうとアプローチする。

収益の柱。

①スポンサーシップ,②ホスピタリティ,③メディア・イベントセールス,④ビジネスケース。

①と②はクラシックな柱。

③と④はこれから伸ばしていきたい柱。

④はフォルトナと一緒にサービスや商品を創り上げていくこと。


実際のスポンサー営業の流れ。

まずはフォルトナの説明,デュッセルドルフの説明。

それからスポーツスポンサーシップの説明,フットボールのパワーを説明。

スポンサー企業のゴールとコンテンツをベースにして,一緒に未来志向で持続的なパートナーシップを構築していくのが,フォルトナのスポンサーシップのアプローチ。




2023年2月10日金曜日

ファン対応部署に関する研修

スタジアムに到着。

アレキサンダー・ヨブスト会長とご挨拶してから,早速ファイン対応部署の責任者のケヴィン・ハレバッハ氏にプレゼンしていただく。

ファン対応部署はブンデスリーガ固有のもので,日本にはない。



















ファン対応部署は3名と1名障碍者(そういうファンに対応,そのための席が95席ある,目の見えないファンや耳が聞こえない方に対応する席もある,全部で120席以上)で構成。

1名はファンクラブの代表,半分はクラブから半分はファンクラブが人件費を支払っている。

過去に大きな問題があった時に,長い間,ファンクラブにいた人が選ばれた。

ファンの文化を大事にしながら,これからの新しい文化を創っていくのが役割。

どのクラブにもウルトラスという熱狂的なファンがいるが,コレオグラフィなどを自分たちでっ創るが,それをまとめるのもファン対応の仕事。

ファンの中でうつ病でお亡くなりになられた方がいたが,その人のためにデポジットを集め,お見舞いするだとかもしている。

セキュリティも重要な仕事を担っている。

1部と2部はファン対応の部署が必須。

3部も今年から1名は置かなければならなくなった。

ファンクラブとのミーティングは,必要に応じて随時(1年にだいたい2,3回)。

スポンサー企業には固有のカラーがあるが,それをすべて赤と白に統一したいというファンの要望を受け入れ,それを反映させるように実現していく手助けをするのも,ファン対応部署の仕事(担当部署とのコミュニケーションを円滑にする)。

警察と警護に関するコミュニケーションをとるのも仕事。

ブンデスでファン対応というのができたのは,1992年から。

最初はファンがボランティアとして行っていたたが,2009年から報酬をもらってプロ(正社員)として活動するようになった。

イタリア,スペイン,イングランドのファン対応する部署は,ブンデスリーガとはかなり異なるそうである。

むろん日本のそれとも大幅に異なる。

ドイツは「オーガナイズ」というの重視する文化があるからではないか。

例えば,ちょうど我々が滞在している時に,鉄道やバスがストライキを起こして交通マヒが起こっているが,そういった際に試合があった場合に,どのように対応するのか,それを検討するのもファン対応の仕事。

フォルトナほどの伝統があるクラブは,それを守るのと同時に,ファンのために新たなことを産み出すのも重要な仕事。

コロナ渦を経て,あのドルトムントさえ,新しい策を考案しなければ,スタジアムが満員にならない。

新しいファンのための対応を考えなければならない。

コロナ渦の収束が始まり,少しずつ観客を入れるようになった際に,その少ない観客として誰をスタジアムにいれるのかについて対応することも。

障害のある方がアウェイに帯同できるようにツアーを組んだりもしている。

女性がスタジアムで試合を快適に観戦できるように,困ったことがあった場合に相談しに行ったり,電話することができて,すぐに対応してくれるようになっている。

フォルトナに女性客が多いのは,そういうことも活きているのでは。

こういったことは,普遍的な価値観ベースで行っていることだ。

質問も40程度で活発に議論。





いよいよ研修初日

昨日の研修が到着が遅れ流れたため,今日が研修初日。

長旅を終え,皆疲れているはずなのに,意外としっかりしている。

昨晩はおいしい料理を食べて,皆,英気を養いました。

時差の関係であまり寝られなかった者もいるみたいだけど,今日一日頑張りましょう!