2020年9月30日水曜日

渡辺ゼミ情報⑤ 管理会計と心理G

現3年生の 最後のグループは管理会計と組織心理・組織行動の関係を探るグループ。

こちらも応援団が1名、会計士受験生が1名、何事にも首を突っ込む好奇心旺盛なのもいて、このグループも多様性を維持している。

総勢5名で構成されている。

このグループには、合格後の初顔合わせの頃から、管理会計が創造性に及ぼす影響を提案し、それに関心のある学生が集った。

さて、ところで皆さんはアルバイトとかをしていて、仕事の手順やルールを示した「マニュアル」とかに接したことがありますよね?

このマニュアルに対する感覚のお話ですけれども、うんこれ納得っていうマニュアルもあれば、うん…これって意味あるの?みたいにその意義に疑義が生じるようなこともありますよね。

それでもマニュアルには従わなければならないわけで、後者の場合は、いやいや従うといった強制された感じを持つはずです(こういうのを強制システムと呼びます)。

一方で、前者の場合、そのマニュアルがまさに働く人のことを考えに考えぬいたものであり、働く人の気持ちを吸い上げたようなものであれば、ひょっとしたらそのマニュアルを提示されていなくても、そのマニュアル通りにバイトしちゃうかも、ですよね(こういうのをイネーブリング・システムと言います)。

企業における社員のパフォーマンスを管理する仕組み(例えば予算管理のシステム)も同様で、イネーブリング的に認知されると、社員の行動はかなりポジティブになることが分かっています。

管理会計・心理Gは、リモートワークを前提に、導入されている管理システムをイネーブリング的であると認知しているほど、仕事を在宅でも楽しくすることができて(それもチームで仕事をしている人たち全体的な傾向として)、結果としてグループのパフォーマンスが全体として向上すると想定しているのです。

この仮説が支持されれば、業績管理会計の運用の重要性を世に知らしめることができると思っています。

私は個人的にこのグループの研究の推移をとても楽しみにしています。

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