2011年12月31日土曜日

大晦日

今年は本当にいろいろありました。
私自身も考えさせられることが,とても多かったです。

心が波打ち,平静でいられなくなったこともありました。
精進しなければなりません。

今日は大晦日。
大掃除も終わったし,ちょっと早いけど風呂に入って,紅白に備えますか。

それでは,皆さん,良いお年を。

2011年12月30日金曜日

漱石から龍之介への手紙

今日は,午前中に大掃除をし,ちょっとした用事を片付け,昼過ぎに大学にきた。
この時期,大学は閑散としている。
さすがに研究室に来ている先生もいない。

そんななか,2人に卒論指導を行った。
ようやっとモデルが固まり,クエスチョンネアも出来上がった。
一応,一段落。

2人が帰った後,最近購入した本の処理をしつつ,文章を拾い読みする。
その中に夏目漱石から芥川龍之介へに宛てた手紙の文言があった。

「才能とか才気とかというものは問題ではない。
そういうものはすぐ忘れられてしまう。
人は才能の前には頭を下げるかもしれないけれども一瞬だ。
しかし,根気の前にはずっと頭を下げる。」

なるほど,と勇気づけれらた。

やはり,本はいい。
忙しいのは,それだけ世間様に必要とされているということだから,それはそれでいい。
しかし,本が読めないのは,ストレッサーだ。

2011年12月27日火曜日

師走

「師走」の語源は未詳であるとされる。
しかし,字面だけを追えば…,師匠が走る,だね。
走りました,昨日も今日も。

昨日は,院生の修士論文を7時間半かけてチェックした。
しかし,完了せず,年明けの最初の土曜日に再チェックすることに。

今日は6時間くらいかけて,4年生の卒業論文を指導した。
主に分析モデルと質問表のチェック。
皆良く頑張っており,だいたい終了したが,1名は未了。
30日に少し時間が取れるので,今,メールで大学に来ることができるか確認中。

明日は大学は全面停電。
完全に真っ暗。
エレベーターも動かない。
そのため,早朝から年末年始のために市場に肉・魚を買い出しに行くことに。
で,帰宅したら大掃除。
終わったら家族でテニス。
…結局,休みでも休まないんだよね。
なんか,じっとしていられなくて…。

2011年12月26日月曜日

年末だけど

大学は12/25から1/5までお休み。
しかし,この期間は,実は研究をする絶好の機会。
授業期間中は,最近,本当に研究する時間を確保することが難しいので。

が,今日はこれから終日,大学院の修士論文の最終チェックがある。
明日は,4年生の卒業論文のための臨時ゼミがある。

何とか時間を捻出しなければ。
年をとってくると感じるのが,若い時との「時間観」の相違。
時間は,「存在する」ものでなく,「存在させる」もの。
捻り出さなければ,時間はない。

2011年12月23日金曜日

雀の会

一昨日,ゼミで雀を食べにいった。
下の写真の一番上を見ても少し想像できると思うが,真っ暗な山のふもとから数分山登りしたてっぺんにある,恐ろしく鄙びた店である。
実はこの店,ジブリの「千と千尋」に一瞬だが出てくる。

ところで,雀である。
真っ二つに開かれ,串刺しにされた状態ででてくる。
それを囲炉裏の炭火で焼いて食べるのであるが,さすがに何人かの女の子は「ひいて」いた。
健気においしかったです,と言ってくれる子もいたが,頭の味を「いい意味ではなく」忘れられません,とつぶやく子もいた。

とはいえ,最後の麦とろは大人気で,おかわりの行列ができてしまった。
私の経験では,おそらく初めて,あの店でお櫃が空になった。
それでも食べ足りない顔の学生もいた。
普段,餓えてるの,みんな。

しょうがない。
2月くらいに,3年は自宅に招待しよう。
肉を山ほど用意してあげる。

 


 











普通の肉をね。

2011年12月21日水曜日

今日が年内の最終講義

本日で2011年の講義は終了。
ベーシック演習と,3・4年生のゼミ。

3年生のゼミの時間には,4年生が,自分たちの経験をもとに3年生向けに就職相談会みたいなものを開いてくれる。私が何かを言ったわけではない。自主的な取り組みである。これが我がゼミの良いところ。
しかし,このような風土は自然にできたわけではない。
コアとなる部分は先輩から後輩へ代々受け継がれてきたが,代を経るたびにさらに良い部分が堆積されてきた。この伝統は崩したくない。
それを守るのは,ゼミ員全員の努力が必要であるが,今までを振り返ると,とりわけゼミ長と副ゼミ長の力に負うところ大であった。歴代の執行部には感謝したい。

ゼミ終了後は忘年会。
別称,スズメの会。
毎年この時期になると行く店があり,そこで雀や鶉の焼き鳥を食べるのである。
囲炉裏端で自分たちで焼いて食べ,熱燗を傾け,そして最後に麦とろを食べる。
至福の時である。
そこにゼミ生との楽しい会話が重なり,それは最高である。
晩が楽しみである。

2011年12月19日月曜日

9期生

昨日,来年度の新ゼミ生たちと懇親会をした。
9期生たちである。
新歓コンパはもう先月行った。
来春には合宿を行うが,それまでの間に懇親の場を設けることは今までになかったことである。
私が誘ったのではない。
9期生たちが早く全員仲良くなりたいという理由から発案し,是非にと誘われたので,私も参加したのである。

その場には,9期生全員が参加していた。
これも嬉しかった。
全員参加というのは,意外と難しいんだけどね。
会場は人数の割には小さな部屋で窮屈だったが,その分,よく会話することができた。
私の想いや経験もたくさん話すことができた。
会を発案してくれた人には,本当に感謝している。

二次会も行った。
こちらもたくさんが参加した。
楽しすぎて,気づいたら終電はなくなり,タクシーで帰ることに。
忘年会が続いており,体は辛いが,心は本当に豊かになった。
これからのゼミ活動がとても楽しみである。

2011年12月17日土曜日

合同ゼミ

今,横浜国立大学と青山学院大学と合同ゼミ中。
それぞれプレゼンする内容はだいぶ異なるけれども,視点が異なる質問や意見を受けることによって,良い刺激が得られることであろう。

横国の中村先生とは,20年近い付き合いであり,私にとっては兄貴のような方である。
まだ,私が中大に移る前から酒席をともにしてきた間柄であり,来年横国で開催される原価計算研究学会では,大役を仰せつかった。中村先生の顔に泥を塗らないように,よい報告をしなければならないと強く思う。

青学の高橋先生とも古い付き合いであり,腐れ縁のような間柄である。
お互い前任校は岡山の大学であり,お互い最初の単独学会報告を山口大学で行い,お互い時をおかずに母校に戻り,お互い同じ時期にワシントン大学で在外研究を行った。これらすべて偶然なのである。

晩には50人程度の大懇親会が開かれる。
こちらも楽しみである。

2011年12月16日金曜日

それは違う

がんちゃんよ。
リスクを君は負ってるよ。
誰が君の通った道をたどれる?

少なくとも私は君を見てる。

しかし…無事に…帰ってこい。
それができなければ,な。

2011年12月14日水曜日

さざ波

今春のゼミの卒業生の中に,就職が内定していながら,就業を3年間猶予され,海外を放浪している男がいる。

私が知っているだけで…

春にフィジーの語学学校に通い…

今夏受け取った最初のはがきはブータンから投函されており…

奴は今ブータンにいるぞとゼミで話したら,「いや今はイスラエルです」…

で,先ほどメールを受け取ると…ポルトガルにいるという。

おそらく奴は
上記の国の数倍の国を歩いていることだろう。
くれぐれも身体だけは気をつけてほしいと思う。

私も昔一時バックパッカーであった。
今はなきアフリカのザイールについての話し(ゴリラの話し)を,どうやら奴は覚えていたらしい。
メールには,そのことを示唆することが書かれていた。
かつての旅の日々を思い出し,心にさざ波がたった。

いつか
いつか
きっと

2011年12月13日火曜日

年末

明日はゼミの日。
でも,3年生は,週末の合同ゼミに向けてのプレゼン練習のみのため,意外と早く終わりそう。

木曜日は一日中会議。
で,教授会終了後,大学で忘年会。

土曜日は,青山学院大学と横浜国立大学のゼミと昼から夜まで合同ゼミ。
で,終了後,3ゼミ合同で大懇親会。

日曜日は,朝は息子のサッカーにつきあい,午後は娘の部活の試合を見に行く。
で,夜は新ゼミ生たちとコンパ。
『されど我らが日々』や『贈る言葉』で有名な柴田翔が日経新聞に書いたコラムを,全ゼミ生にメールで送ったので,当日はそれをめぐって議論するつもり。
大学生のコンパは「かくあるべし」ってのを体感してもらいます。

2011年12月10日土曜日

大猟




赤いのはレッドアンデスというジャガイモ。
ポテトサラダにするとおいしい。
先日初収穫したのだが,感動もの。

それから普通の男爵イモ,カブ,大根,白菜,カリフラワー,ブロッコリーがとれました。
カリフラワーのとれたての何とおいしいことか。
ブロッコリーは今年,初収穫。今年初めて借りた畑で作っているのだが,土があまりよくなくて,生育が悪い。

今日はこれから一橋大学の先生の研究会。
私が尊敬する先生。
楽しみ。
でも,晩は野菜が待っているので,あまり遅くならないうちに帰りましょう。

2011年12月8日木曜日

発展途上

昨日の3年生のゼミは久しぶりのロング。
22:00までやった。
論理的に文章を書く困難さを思い知ったと思う。
明後日までに論文を仕上げ,青学と横国に送付しなければならない。
踏ん張りどころである。

ところで,ゼミ後,あることで説教をした。
この期は本当に説教をしなければならないことが多い。
「メリハリのついた」とか,「オンとオフをしっかりと切り替えることができる」といった,我がゼミを形容する言葉の意味が分っていない。
それから,もっと大人になれ,と言いたい。

しかし,曙光も見える。
その説教の後,翌朝にかけて,反省をし,今後の取り組みに努力する旨のメールが,多くの3年生から寄せられた。
これからを期待したい。

2011年12月7日水曜日

朝起きると,まだ暗い。洗面・整髪をして,着替えて庭に出ると,うっすらと明るくなってくる。
今朝は,レッドアンデスというジャガイモと,カブ,そして紫色のカリフラワーを収穫した。
色どりがきれいだね。

今日は3年生のゼミがロングになりそう。昼御飯と晩御飯を用意して,5505号室に向かうことになる。
頑張っていきましょう。

2011年12月5日月曜日

そろそろ研究モード

一昨日,演習論文大会が終了し,今年のゼミ活動も一段落した。
まだ卒論研究が残ってはいるが,それも山を越えたようだ。

そろそろ研究モードである。
教育面にこだわるように,研究面でも実にこだわる。
したがって,なかなか論文も書けない。
今のところ,年に1.5編ほどのペースか。
今年は1編はすでに学会誌への掲載がほぼ決まっている。
その他に実は2編ほどほぼ書きあがっているのだが,細部が気に食わないので,なかなか仕上がらない。また,その他にモデルがほぼ完成し,データ収集も終了し,あとは分析,という段階の研究も同時並行で進んでいる。

振り返ってみると,1997年に岡山大学に赴任し,会計システム論と原価計算論を担当し,2000年に中央大学に移り,原価計算論,簿記論,企業経営と会計など,今までに多くの講義科目を担当してきた。
アメリカにいた2年間を除く13年間,岡山大学でも中央大学でも一度も「休講」というものをしたことがない。これもこだわりである。大学人として当然のことと思っている。

また,こちらは大したことではないが,学部教授会も,公務・校務以外で欠席したことは一度もない。

さらに振り返ると,小学校も中学校も高校も一度も休んだことはない。
ただし,高校では皆勤賞は頂けなかったが…。遅刻が多すぎため。
高校3年で部活引退後は,あまり真面目な生活は送っていなかっため。
しかし,何か意地のように休みはしなかった。

しかし,そんなこだわりというか,変に頑固なところが,研究に向いていたようだ。
こだわりのない人は,研究職には向いていないと思う。

2011年12月4日日曜日

君たちは私の誇りだ

演習論文大会が終わった。
悲喜こもごもであった。

2年生のグループの一つが,3年生以下の部で優勝した。
なみいる3年生のなか,2年生としては初の快挙であった。
本当に素晴らしいパフォーマンスであった。
良く努力した。
本当によくやった。
研究の喜びを,そのプロセスでも味わい,そして最高の結果をえて,その最後においても味わうことができたではないであろうか。
そのグループの半分は,3年生でも私のゼミで研究を続けることになっている。
さらなる精進を期待したい。
残念ながら入賞を逃した2年生のグループもよく努力した。
素晴らしかったよ。

4年生の6人は,残念ながら4年生の部で入賞を逃した。
しかし,私の中では,全員優勝である。
いや実際にところ,あとちょっと運がよければ,商学部長賞もOB会賞のダブル受賞も可能であった。
正直いって私も無念である。
しかし君たちは君たちのできることのすべてをやった。
最高のパフォーマンスだった。
本当に,本当によくやった。
誰が君たちのことを何と言おうと,私は君たちのことを誇りに思う。
報告を聞いていた3年生も,その姿から何かを感じたことであろう。
是非その姿勢を見習ってほしい。

大会終了後のパーティが終わり,まず2年生と11時ぐらいまで歓談した。
とても楽しかった。
笑いが絶えなかったね。
多くの子たちは,3年生になり,他のゼミに巣立っていく。
しかし,またこのグループで会おう,と約束した。
また,きっとね。

2年生と別れた後,4年生らのグループと合流し,朝まで痛飲した。皆で一緒に歌もうたった。
声は枯れたが,心は暖かいもので満たされた。
泣き虫のユカは翌日顔がはれちゃったんじゃないか。
マイは心に期すものがあるような,いい表情をしていたね。
マッツンは最近涙腺がゆるいんじゃないか。
シュウヘイは自分のことより他の人のことを思いやっていたね。
コージは悔しさを胸にしっかりと前を見ようとしていたね。
ヤーマダは…もういなかったね…。

もうすぐ君たちは,ゼミを巣立っていく。
社会の構成員として立派に生きて行ってくれるものと思う。
ちょっと寂しいが,社会は君たちのことを待っている。
これからの社会の未来は,君たちの力によるところ大である。
願わくば努力されたい。
君たちならば…きっと大丈夫だ。

2011年12月2日金曜日

準備完了

4年生は一昨日,2年生は今日,準備完了した。
明日の演習論文大会の準備である。
4年生は各20分間,2年生は各15分間,大会前の最終のプレゼン練習を終えた。

各自・各グループ,本当によく努力した。
皆,一様に良い出来栄えである。
何も言うことは,ない。
それぞれに出来る範囲の努力を精一杯した。
それで良い。
結果が伴わないのなら,その理由をじっくり究明し,そして次のチャンスにはさらなる努力を傾注すればよい。

ここまでに至るプロセスに思いを致すと,胸が熱くなる。

4年生の何人かは,1年生から私のゼミであり,当時の幼さがまだ残る顔や振舞いが残像のように浮かんでくるが,その成長ぶりは驚くべきものがある。商学部長賞も夢ではないレベルまで来た。
本当によくやった。

2年生は,研究の「け」の字も分らないレベルから,よもやあの専門ゼミのガチゼミと対等に戦えるレベルまで,本当に到達するとは。
今日の最終練習のプレゼン,良かったよ,皆。
皆は,これから何でもできる。何でも。
そう確信した。

明日は,大会終了後,語り合おう。
ゆっくりと。
とことん,付き合うよ。