今年は,低年次ゼミでチャレンジをしている。
私にとっても指導方法・内容に大きな変更を伴うことになるし,学生にとってもかなり負荷がかかることになる。
が,学生は活き活きとしているし,ゼミ中も議論が止むことはほとんどない。
主体的に取り組み,一定の成果を上げることができれば,絶大な教育効果があると信じている。
1年生が取り組んでいるのは,通称ドンキ・プログラム。
とにかく何でもいいので,社会あるいは会社を変えてみよう!ということで始めたプログラム。
すでにドンキ本社とは接触し,協力をしてもうらえることになっている。
この活動の一次目標は,学生たちが自作したPOPをドンキホーテに実際に利用してもらい,売上増大に寄与すること。
そのために,現在は効果的なPOPとは何かを明らかにしようとしている。
まずはPOPに関する書物を分析し,効果的なPOPを評価するための基準を明らかにした。
現在は,ドンキやヴィレッジヴァンガードの300弱のPOPの写真をとり,先に明らかにした評価基準に照らして,ヴィレバンと比較してドンキのPOPにどのような特徴があるのかを明らかにしようとしている。
20ぐらいのPOP評価基準に基づき,商品ジャンルごとに何か傾向があるのかを明らかにしたうえで,ドンキのPOPの特徴を徹底的に明らかにするのだ。
以上のプロセスを通じて,ゼミ生は,既存の書物を熟読し,主観をまじえず客観的な評価基準を全員でつくりあげる経験をした。
さらに,どのような入力規則に基づき,POPの評価結果(データ)を入力すれば,的確な基本統計量を算出することができ,その先のさまざまな統計分析に利用しやすいのかを学んだわけだ。
学生は,興味のあることに取り組みながら,大事な大事な研究のリテラシーを身につけつつある。
さて,これからはドンキのPOPの強みと弱みを析出し,また単に析出するだけではなく本当にそれらが強みなのか弱みなのかを,学生たちにアンケートをとったりして実証することになる。
そして,そのうえでドンキ本社で,ドンキ側にPOPの改善あるいは自分たちの効果的なPOPを提案することになるであろう。
ドンキを動かし,実際に自分たちのPOPを利用してもらい,効果を認識してもらえたら,将来は中大にとどまらず全国の大学に働きかけ,学生POP選手権を開催しても良い。
しかし・・・
そこまでに至るには,生半可な努力では駄目だ。
1年生のゼミ生は急激に成長していると思う。
でも,もっともっと来い!
夏休み中も臨時ゼミ,するか?
意欲を示せば,付き合うぜ。
2年生のゼミについては,また明日以降,書こうっと。
TAIをこれから採点せにゃならんし。
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