今年は私の母校でもある中央大学杉並高等学校の卒業式に来賓として参列させていただくことになっている。
これも学部長の仕事の一つ。
もちろん,中杉でってのは私の希望によるもの。
だって母校だもの。
昨年は,入学式で祝辞を述べさせていただいたが,35年前の自分を前にして話をしているような錯覚に陥り,万感胸に迫るものがあった。
で,今年は卒業式に。
日曜日だけれども出校して,その祝辞の構想を練っている。
私は良い文章,好きな文章があると,それをメモっておく癖があるのだけれども,それをつらつら眺めていて,ふと最近の以下の文章が胸に迫る。
日経ビジネスの2018年10月22日号の「有訓無訓」というコラムの一節。
著者は厚生労働事務次官を務められた村木厚子氏。
厚労省の課長時代に無実の罪で起訴され,5ヶ月もの間収監された方。
冤罪という不幸な体験を,彼女は下記のように受けとめている。
多くの学生に全文を読んでもらいたい。
図書館のデータベースを利用すれば読めるからね。
幸せと不幸が繰り返し訪れて、
それがつながっていくのが人生だと思います。
「幸福な人生」という絶対的なものはない。
人生で不幸という名の突風が吹いても、
それに耐えられるように拠って立つ「杭」を打つ。
その杭の数こそが人間の幸せを決めるのではないでしょうか。
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