2016年8月22日月曜日

3年生の夏ゼミ第二弾

本来は3年の夏ゼミは2回の約束。
…が要望を受け,本日,午後から3年生の夏ゼミを実施。
学会開催まで一週間となり,ってことは私の発表も迫っているということであり,業務的にも精神的にもアップアップの状況だが,熱意を受けてって感じ。

…努力はしていると思う。
ただ…勝つため,賞を取るため,そんな研究だけは絶対にして欲しくない。
我々のモデルは,社会現象を,それも社会にとって明らかにされて有意な社会現象を,若干抽象化して表現したものであり,それを実証することにより,社会を少しでも良くすることに資する…そんなモデルであって,そうであってこそ…渡辺ゼミの存在意義がある。
いやそれこそが,あまねく研究を志向する者の目指すべきものであろう。

…ここに線を引っ張ったら媒介モデルが…なんて言葉は聞きたくない。
モデルは,君らがそれを証明したいから存在するのではなく,証明されるべきだから存在しているのである。
君らが,こんなモデルがいいなぁって希望してモデルを作っても,現実にフィットしなければ捨て去られるだけだ。
自分が…自分達が喜ぶためにではなく,自分以外の多くの人が喜ぶモデルを考案しなさい。

焦るな…惜しむべき時は,時は時でも,単なる時ではない。
惜しむべきは「自己を惜しむために費やす時間」だ。
社会のためにそこにどれだけ捨身できたか,そういう時間は…無駄でもなんでもない。
渡辺ゼミ生諸君,君らは惜しむべき時と,そうではない時間を知りなさい。
そうできる君らをこそ,私は誇りに思う。
勝ちに徹して,勝ちぬいただけの君らは…別に…
そんなゼミがいいなら…
渡辺ゼミは商学部になくったっていいよ…

私は勝つための勝負なんかみたくない。
勝ちとか,称賛は,あとからついてくる。
それでいい。

0 件のコメント:

コメントを投稿