2015年12月8日火曜日

4年の一週間

多くの商学部生が卒業論文を書かなくなって久しい。
そのような環境下において,4年間で卒業した我がゼミのゼミ生で,卒業論文を書かなかった者は一人もいない。
今年も当たり前のように15名全員が,卒業論文にとりかかっている。
しかも,そのすべてが曲がりなりにも実証研究である。
さらに,15名全員が,12月19日に開催される演習論文発表会への出場を目指している。
その資料提出期限が12月15日に迫っている。
私は,オリンピック的な出場は決して認めない。
したがって,資料提出期限までの,どこかの段階で引導を渡さなければならないケースもあるかもしれない。
できうることならば,私もできるだけ多くの4年生を出場させてあげたいが・・・。

「どんなに苦しくっても,絶対に自分からは諦めない,先生に駄目だって言われるまで頑張る」
ある4年生の言葉である。
彼ら彼女らは今,おそらく大学生活の中でも,最後の恐らく最も苦しい時を過ごしている。
おそらくここんとこ,まともに寝ていないのではないか。
仲間同士,助け合い,全員で一人ひとりの論文を仕上げようとしている。
彼ら彼女らをして,何がそこまで努力せしめているのか。
我がゼミの伝統か?
全員で卒業論文を仕上げたいという仲間意識か?
演習論文大会で入賞したいという目標か?
それら全てかもしれないし,まったく違う要因かもしれない。
私には正確なところは分らないし,ひょっとしたら彼ら彼女らにも分っていないのかもしれない。

しかし・・・
これだけは言える。
私は彼ら彼女らの苦悩を絶対に支持する。
笑いたい人は笑えばいい。
彼ら彼女らの徹底的な利他的行動は,まさに瞠目に値する。
その経験は,いずれ社会に出てから大きな糧になろう。

明日は私は小菅村に終日出張だが・・・
明後日は早朝から臨時ゼミ。
そして,「一応」金曜日には,分析結果の考察とインプリケーションを全員が報告することになっている。
それが一定のレベルに達していなければ・・・

4年生諸君,頑張れ!
ここで踏ん張れ!
君らならばきっとできる!

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