学生時代,本当に勉強はしなかった。
が・・・これでもかってくらい本は読んだ。
乱読期には,それこ一月に100冊くらい。
なかでも,大好きだったのは,中也。
今宵はなぜか中也を想い出した。
それもなぜか「在りし日の歌」の『含羞』を。
学生の頃,何度,音読しただろうなぁ。
この詩は詠んでみないと良さはわからんよなぁ。
ほんと馬鹿な日々だったけど,郷愁に似たものを感じる。
二度とは戻らん,その日々に。
そう想うと・・・
なにゆゑに こゝろかくは羞ぢらふ
秋 風白き日の山かげなりき
椎の枯葉の落窪に
幹々は いやにおとなび彳ちゐたり
枝々の 拱みあはすあたりかなしげの
空は死児等の亡霊にみち まばたきぬ
をりしもかなた野のうへは
あすとらかんのあはひ縫ふ 古代の象の夢なりき
椎の枯葉の落窪に
幹々は いやにおとなび彳ちゐたり
その日 その幹の隙睦みし瞳
姉らしき色 きみはありにし
その日 その幹の隙睦みし瞳
姉らしき色 きみはありにし
あゝ! 過ぎし日の 仄燃えあざやぐをりをりは
わが心 なにゆゑに なにゆゑにかくは羞ぢらふ
中也の詩集なんて
いつでも側にあるさって想ってたけど,さっき探し出すのに30分かかっちまった。
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