2025年7月31日木曜日

The River

ブルース・スプリーングスティーンのThe Riverという歌。

https://www.youtube.com/watch?v=zHnZP2FmLCc&list=RDzHnZP2FmLCc&start_radio=1

彼の歌も素晴らしいが,詩も素晴らしい。

なんと物悲しいのか。

空虚な想いと根底にある怒りがひしひしと伝わりつつも,いや伝わるからこそ燃えるような生命力も感じる。

近年の言葉でいうとラスト・ベルトでの出来事か。

当該の地域は,あの大統領の地盤だという。

しかし,ブルースは強くかの国の今の政治の在り方を批判しているという。

かの国の複雑な今に想いを致す。



俺は鄙びた谷あいで生まれ育った。

そこじゃ男たちはガキの頃から,父親がしていたような仕事をするよう育てられる。

そんな俺とメアリーが出会ったのは,高校の時。

彼女はやっと17歳になったばかり。

俺たちはその谷間を抜け出し緑の草原への降りて行ったんだ。

俺たちは川まで降りていくと,川の中へと飛び込んだんだ。

そう,川まで降りていき,流れに浮かんだのさ。

それから俺はメアリーを妊娠させてしまい,でも彼女が書いてよこしたのはそれだけで。

それで俺が19歳の誕生日に,組合証と結婚式の上着を手に入れ,二人で裁判所まで行って,判事にその問題をすべて片付けてもらったんだ。

結婚式の笑顔も,教会の通路を歩くこともなく。

花束も無ければ,ウェディングドレスさえも無かった。

その晩,俺たちは川まで行くと,二人して川に飛び込んだんだ。

そう川まで降りていき,流れに浮かんだのさ。


俺は建設業の仕事を得た。

ジョンズタウンにある会社で。

でも最近はあまり仕事がないんだ。

それというのも景気のせいさ。

今じゃ,とても重要と思われたすべてのものが,そう,みんな雲散して消えてしまった。

今の俺はまるで忘れてしまったような振りをして,メアリーの方は無関心を装っている。

でも,俺たちが兄の車で出かけたことは覚えている。

貯水池で彼女の体は日焼けして水にぬれ,その夜は堤に横になったまま眠らずにいて,彼女をそばに抱き寄せた。

彼女の息遣いが,互いに感じられるようにと。

今は,そんな思い出がよみがえるたびに俺を悩ませる。

まるで呪いのように俺を苦しめるんだ。

叶わなかった夢はまやかしだったのか。

それもと何かもっと悪いものなのか。

そうした思いが俺を川へと向かわせる。

その川はもう干上がっていると分かっていても。

その思いが今夜俺を川へと向かわせるんだ。

川へと降りていく,彼女と俺。

そうさ,川まで降りていき,俺たちは流れに乗るのさ。

2025年7月30日水曜日

あなたに

 Xでも紹介したけれども,昨日,三沢の寺山修司記念館に行ってきて,「あなたに」という詩に改めて感銘を受けた。

しかし,常設の展示場では,机の引き出しをあけて,懐中電灯で見てくださいって言われたときには,何ってなったわ。


書物のなかに海がある。

心はいつも航海をゆるされる。

書物のなかに草原がある。

心はいつも旅情をたしかめる 。

書物のなかに町がある。

心はいつも出会いを待っている。

人生はしばしば書物の外で,すばらしいひびきをたててくずれるだろう 。

だがもう一度やり直すために,書物のなかの家路を帰る。

書物は,家なき子の家。






未読メール

3日間大学に来なかった。

いや1日は日曜日だから,通常からすると2日間留守にしただけなのに…

未読メールが162件。

もちろん,休暇中も転送対応していたので,重要なメールには目を通していたが…

これへの対応だけで1時間以上かかりそう。

この後,緊急の新学部関連の会議があり,午後は晩までずっと卒論指導…

メール対応すら完了しないかもしれない…

…ビシッといこー,ビシッと!!

2025年7月29日火曜日

奥入瀬に想う

奥入瀬の渓流を湯に沈みて眺め想う。

方丈記の一節。


行く川の流れは絶えずして

しかももとの水にあらず

淀みに浮かぶうたかたかは

かつ消えかつ結びて

久しくとどまりたるためしなし

世の中にある人と栖とまたかくのごとし


良い旅だった。




2025年7月26日土曜日

一通のメールから

 今月のはじめ,私が商学部長時代,親しかった理工学部長の方から一通のメールをもらった。

「面白い実務家がいる。渡辺さんなら絶対に話が合う。会ってみないか?」

すぐにお会いした。

2時間があっという間に過ぎた。

そのくらい話が合ったし,仕事に取り組む姿勢が似ていた。

そしたら,その方が,1日に5名の方とのミーティングをアテンドしてくださった。

それが昨日。

クリアソン新宿のマネジャー,Footballzoneの編集長,電動車いす協会の会長,アビームコンサルティングのマネジャー,日本テレビの役員の方。

ここで書けないことも含めて,大きく未来が動く予感を得た。

10時間もの間,移動,ミーティング,移動を繰り返したが,疲れはなくただ楽しかった。

また,こういった集中的な人とのミーティングの設定をしていただけるとのこと。

本当にありがたいことだ。

新学部のため,中央大学のため,それらだけではなく,社会のためになるプロジェクトに取り組んでいるという意識で,これからも仕事に取り組んでいきたい。

2025年7月25日金曜日

幸運の女神には…

ダ・ビィンチの言葉らしい。

幸運の女神には前髪しかない。

今日。5つの組織の8人の方にお会いした。

私は決して通り過ぎない。

通り過ぎてしまったら、後ろ髪はないから、幸運は決してつかめない。

もう二度と、同じ過ちは繰り返さない。

これを徹底するだけで、同じ期間を、同じ環境で過ごしても、成長速度は指数関数的に速い。

これ、ほんと。

2025年7月23日水曜日

連帯貢献金

本日,ベルギーリーグのヘント所属の渡辺剛選手が,オランダのフェイエノールトへ移籍することが報道された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2312710641672198b9831e2d9894db2a944b267d

移籍金は約15億円とのこと。

古橋享吾選手のバーミンガムへの移籍もそうだが,中央大学出身の日本代表クラスの選手のおかげで,中大サッカー部は連帯貢献金を得ることができる。

連帯貢献金はサッカー部の部員が本当に必要としているところに充当され,大変助かっている。

これからも多くの部員が世界に巣立っていってほしい。

2025年7月22日火曜日

モードはインタラクション

授業期間が終わり…

インタラクションの日々。

今週は主として新学部関連について,学内・学外の方々とミーティングが目白押し。

グーグルカレンダーを数えてみたら,なんと15回!!

9割は対面。

フルスロットル!!

2025年7月21日月曜日

「…嫌いだ」が好きだ

今日は,学会の理事会の会議がなんと4時間弱!!

世間は祭日のようだが,大学はそんなの関係ねぇって感じ。

さて,8月初旬には,高校生のためのオープンキャンパスが行われるが,今年は5回もスポーツ情報学部の紹介を行う。

都心キャンパスの附属校生向けの学部紹介もある。

これまでもすでに何回もこういったことを行ってきたが,常にファイルは改善していかないと。

ということで,様々なスポーツ関連のコンテンツに目配りをしているのだが…

以前から好きだった「イチローが嫌いだ」にやはり目が留まる。

身が引き締まる。

努力を楽しみたいね。

逆風に接するとチャンスに思えてくる…そう思えるだけの経験を私もしてきた。

https://www.youtube.com/watch?v=aq4N98ngTP8

2025年7月19日土曜日

素晴らしい言葉を想いだした

今日の午前中,中央大学附属高等学校に行き,2年生の学部選択に資することができるように,スポーツ情報学部のことをしゃべってきた。

朝早く起き,8時前には研究室に到着し,しゃべることを整理している時に,ふとフェデラーの言葉を想いだした。

ダートマス大学の卒業式での祝辞。

https://www.youtube.com/watch?v=pqWUuYTcG-o

私は特に,以下の部分が好きだ(途中,省略している部分もある)。


①才能は大事です。

でも才能には幅広い意味があります。

たいていの場合、問題なのは天与の才能ではなく、ガッツがあるかです。

テニスでは、ラケットをとんでもない速度で振りぬいて素晴らしいフォアハンドを打てば、それは才能と呼ばれうるでしょう。

しかしテニスでは…実人生と同じように…克己心もまた才能なのです。

そして忍耐も。

自分を信じるのは才能です。

過程を受け止め、愛するのは才能です。

自分の人生を管理し、自分をコントロールする…それもまた才能たりうるのです。

生まれつきそうした才能に恵まれる人もいますが、どんなひともそれに取り組まないとなりません。


②テニスにおいて完璧はありえません…

僕はキャリアで、シングルス1526試合をプレーして勝率は80%近いですが…いま皆さんに問題です。

これらの試合で僕がとったポイントの割合は?

たった54%です。

言い換えれば、トップ選手ですら、プレーしたポイントのせいぜい半分ちょいくらいしか取れないのです。

平均で2ポイントに1ポイントは落とすのですから、すべてのショットに耽溺はしないようになります。

こう考えるようになります。

いいさ、僕はダブルフォルトした。

ただ1ポイントのことだ。

いいさ、ネットに出てまたパッシングショットで抜かれた。

ただ1ポイントのことだ。

素晴らしいショットですら、ESPNでベスト10ショットに選ばれるようなバックハンドのスマッシュですら、それも、ただの1ポイントです。

ここに、僕が「ただの1ポイントだ」と言う理由があります。

ポイントはプレーしているとき、それが世界でいちばん大事なことです。

けれどそれが終わってみれば、終わったことです…こういうマインドが肝心なのです、そのおかげで次のポイントに全力で集中できる。

そしてさらにその次と…インテンシティを保ち、明晰な心で、集中して。

人生でどんな試合でプレーしようと…ときには負ける、それが真実です。

1つのポイント、1つの試合、1つのシーズン、1つの仕事…アップダウンの激しいローラーコースターです。

そして落ち込んでいるときには自分の力を疑い、自分を憐れむのも当然です。

そして一方で、対戦相手のほうも自分を疑っている。

そのことを決して忘れないように。

けれどネガティヴなエネルギーというのは無駄に消費される。

苦しい時間を乗り越える達人になりたいと思うでしょう。

それは僕にとってはチャンピオンの証です。

最高の選手は、すべてのポイントをとるから最高なのではありません…そうではなく、彼らが自分が繰り返し何度も負けると知り、それにどう対応すべきかを学んできたからです。

受け入れなさい。

必要であれば泣くのもいい…それから無理にでも笑顔を作る。

前に進みなさい。

容赦なく。

状況に適応して、成長して。

さらなるハードワークを。

2025年7月18日金曜日

22期のゼミのグループ研究

スポーツビジネスG。

進捗の程度は一合目を少し進んだくらいのところ。

テーマがなかなか定まらない。

こればっかりは自分たちで切り開かないと。

私がどうこう言える問題ではない。


管理会計G。

アメーバ経営の研究になっていない。

それがすべて。

他の部分ははっきり言って枝葉。

枝葉から議論すべきではない。

幹の部分をしっかりとおさえてからでないと。


組織心理G。

自分たちの論文読解が誤っていたことに気づいたのなら,敢然と方針展開しないと。

過去の議論は捨て去り,前を向かないと。

まだ間に合う…と思う。

諸君の努力次第だが。


全般的に言って,昨年の21期生と比べて,遅れ気味。

ただ…夜明けの前が最も暗いとも言う。

今は,真っ暗闇の中を歩いているように思えるかもしれないが,今の努力を続けていくのならば,必ず光は見えてくる。

大事なことは,歩みを止めないことだ。

2025年7月17日木曜日

お土産

クラフトビールのお土産を21期のタイガからもらった。

門司港の名前を冠したビール。

実は,今春,門司港近くに今年の12月に完成する星野リゾート系のホテルを予約しようか悩んだ時期があって,門司港近くの観光地を調べたことがあった。

偶然だね。

良く冷やして週末にいただきます!

ありがとう!



2025年7月16日水曜日

包括連携協定










今朝は,立飛ホールディングスと中央大学の包括連携協定の調印式に関係者として出席。

立飛ホールディングスは立川市の土地の1/25を保有するとともに,堅実に成長している,知る人ぞ知るエクセレントカンパニー。

スポーツへの理解も深く,これまで色々な中大のスポーツ部会がお世話になってきた。

2027年にスポーツ情報学部がローンチした折には,是非,積極的に様々なことに共にチャレンジしたい!!

さて,これからサッカー部の臨時の部員総会。

非常に重要な案件を審議する。

サッカー部の未来がかかっている。

結果次第では,また忙しくなるなぁ。

2025年7月15日火曜日

万博

10時少し前に本町のホテルを出る。

万博の最寄駅の夢洲駅に10時20分に到着。

そこから5分歩くと、荷物チェック待ちの人の群れ。

炎天下の中、35分並ぶ。

日傘の無料貸与サービスが嬉しかった。

入場後、少しブラブラした後、唯一抽選に当たったブルーオーシャンドームに向かう。

これが東ゲートの反対側の西ゲート近くで遠いのなんの。

が、なかなか良かった。

その後、35℃はゆうに超えてきる猛暑の中、東ゲート近くのお土産物屋で、娘達の要望の品を購入し、会場を後にする。

この時点で13時頃だったが、荷物チェック待ちの渋滞は解消されていた。

午後からの方が入場には楽かも。

で、今、東京に向かう新幹線の中。

汗だくの半日で疲弊した…

実寸大のガンダムは良かった。














2025年7月13日日曜日

明日から大阪

明日は久しぶりに新幹線に乗る。

最近,たいがい飛行機なので。

桃山学院大の施設を新学部の参考のために見学させていただく。

そして,せっかくなので翌日は万博に行ってくる。

パビリオンは一つしか抽選で当たらなかったけど…

さて,今日は畑仕事を6時間もやったので,もうビール飲んで早く寝ようっと!

2025年7月12日土曜日

ハードな土曜日

今日の午前中,附属4校の皆さんを多摩キャンパスにお招きして,学部選択セミナーが開催された。

そこで,既存学部に加えて,スポーツ情報学部の紹介も行わせていただいた。

約1時間,熱く語り倒した。

居眠りする子は一人もなく,それなりに手ごたえはあった。

2年後,ぜひスポーツ情報学部の門を叩いてほしいなぁ。

それが12時に終了してから,タクシーで急いで茗荷谷キャンパスに向かう。

本年度で定年退職される会計と商業のお二人の先生のご講演を拝聴するため。

長年,中大商学部の教育研究に貢献された先生方。

以前は,多くの商学部の先生方が,こういった趣旨の講演会には集ったのだが,見回してみると,少ないなぁ。

哀しいですなぁ。



2025年7月11日金曜日

22期について ラスト

最後はゼミ長のユウキ。

ゼミの進行管理などは,よくできている。

ゼミ中の発言もある程度できていて,他をリードはできている。

ゼミの研究に対するモチベーションも高い。

論理的な思考能力も一定水準以上。

が,どうしても改善しない,22期固有のゼミにおける現象に対して,ゼミ長として対応しようとしないことが不思議でならない。

これまでの期においてはほとんどなかった,22期固有の現象とは…

私の指摘や質問に対して,壇上においてグループで議論をし始めること。

私が呆れて,じゃ議論の結果が出るまで,発表者以外のゼミ生で世間話でも始めようかというと,本当に世間話をし始めてしまう始末。

それもゼミ長が率先して。

それでゼミの限られた時間が浪費されていく。

ちょっと前のゼミで,プレゼン大会に向けて,どのようなスケジュール感で研究に臨むべきなのか示した。

それを理解したうえで,毎週そのような不効率なゼミ運営をしているようなら,これからスケジュール的にタイトになって,追加の臨時ゼミの実施の要望が出ても応えるのは難しい。

もしプレゼン大会に関する目標に対して真剣にコミットしているのなら,もっと緊張感をもってゼミに臨んだ方が良い。

2025年7月9日水曜日

その場に立つことの意義

 今日は4つの会議があり,トータル7時間。

商学部の会議,実務家とのミーティング,新学部の会議,そしてサッカー部の会議。

どれも内容はバラバラ。

しかし,不思議とその会議に直面すると,そのモードに切り替わる。

今,仕事がかなり楽しい。

50も後半になって,こんなに様々なシーンで没入できることに,幸せを感じる。

楽しいってのは,楽(らく)だってことではなく,各々それなりに厳しい課題が山積しているが,そのストレスがかかる状況でシビアな勝負ができているのが楽しくってしょうがない。


今日,実務家と話しているときに,面白い話を聞いた。

メジャーリーグで金字塔をたてたイチロー選手だが,生涯打率は3割ちょっと。

10回打席にたって,3回程度しかヒットはでていないということ。

ところで,メジャーで活躍できずに,マイナーに降格してしまう選手,あるいはマイナーでメジャーにあがれずにくすぶっている選手がいるとして,おそらくその選手も機会があってメジャーで打席にたつことができれば,打率2割前後はヒットを打つだろう。

ま,それではメジャーに定着はできないのだが…

ヒットはある程度打てるはず。

イチロー選手とマイナーでくすぶる選手との違いは,せいぜい10回の打席でのヒット1本程度しかない。

しかし,それが立場を天国と地獄ぐらいに変えてしまう。

ところで,野球の世界はかくも厳しいが,翻って企業社会ではどうであろう?

アメリカの野球であるところのメジャーの打席に立つほどのグレードではないかもしれないけれども,そして,それほど厳しい競争に勝ち抜かなくてもたてるかもしれない,晴れ舞台,チャレンジする機会ってのは必ずある。

君らは,そのチャンスを,まだ自分には実力がないとか,まだ早いとか,まだ機が熟していないとか,言い訳ばかりを言って,逃してはいないか?

天才ではなくても,それこそ凡人でも,ひょっとしたらヒットを打てるかもしれないんだぞ。

その機会を逃すのか?

ヒーロー,スターと呼ばれる人とも,それほど大きな差はないものだ。

とにかく打席にたつこと。

その機会を逃してはいけない。

2025年7月8日火曜日

22期について⑧

副ゼミ長のナオヤ。

もっと自分を出さないと。

細かい気配りはできているようだし,研究に努力している様は看取できる。

だが,私に対して物が言えなさすぎる。

どんどん言いたいことを言って良い。

そうでなければ,私も人物について評価できない。

総じて…この「総じて」という言葉を何度も使っているような気がするが,総じて22期は私と直に話ができていない。

私からも話しかけるようにはしているが,しかし対話をそっちから仕掛けてもらえないと,相互理解は進まない。

以前にも話したが,私は太鼓のようなものだから。

大きく叩いてくれれば,大きく返すが,小さくしか叩かないのなら,小さくしか返さない。

21期はうるさいぐらいに叩いてくるので,それに応じているだけ。

人生の岐路

一昨年の渡辺ゼミの応募者は過去最多の40名程度。

そこで残念ながら渡辺ゼミには縁がなかった学生だけど,ドイツ研修に一緒に行ったこともあり,その後も何かと連絡を取り合っている学生がいる。

将来,スペインのサッカークラブで働くことが夢。

そんな学生に,私はスペインリーグ4部のサッカークラブのオーナーを紹介し,スタッフとして働く可能性を提示した。

が,彼はすでに日本の大手企業に内定を持っている。

スペイン行については親が反対しているという。

親の気持ちも分かる。

私も3人の子供を,曲がりなりにも社会に送り出してきた。

だから,反対する気持ちは痛いほど分かる。


さて,今から35年前。

1年浪人して大学院に合格し入学までの間に時間があったので,2カ月ほどアフリカを一人で旅した。

当時,ちょうど湾岸戦争の真っ最中で,親には反対されたが,どうしてもアフリカに行きたかった。

私はかつて動物王国の畑正憲氏を尊敬していて,獣医になるのが夢の時期があったくらい,動物が大好きで。

アフリカの動物ものの小説やノンフィクションものを沢山読んでいた。

なので,どうしても行きたかった。

ケニアをふらふらしている時に,サファリのツアーで行った先のコテージで,プロ並みの撮影機材を持っている爺さんと出会い,色々と話をした。

意気投合して,これからザイール(今のコンゴ)にマウンテンゴリラを撮影しに行くから,そのアシスタントとして一緒に来てくれと誘われた。

当時のザイールは反政府勢力の軍事勢力の活動が活発で非常に危険な国であり,パーミッションを得ることは困難であったが,それを私の分まで入手してくれるという。

流石に不安に思い,ケニアの日本大使館に相談したところ,今のザイールだと邦人が危険な目に遭遇しても救出活動はできないかもしれない,やめとけと説得された。

で,結局断った。

帰国後数か月してから,その爺さんから封書が送られてきて開けてみると,マウンテンゴリラの写真が数葉入っており,無事帰国したとのこと。

悔しかったなぁ。

あの時,ザイールに行っていたら,私の人生はまた違ったものになっていたかもしれない。

そう思うと,その先に歩んでいたかもしれない人生を痛烈に垣間見たいという想いにかられる。

今の人生を誇りに想ってはいる。

しかし…人生にもしが許されるのなら,とも思う。

それ以降,人生の岐路において,厳しい方の道を選んできたつもり。

ゼミ生の中には今,進路に悩んでいる人もいるかもしれない。

どの会社を選ぼうか…とか。

きっと君らなら,チャレンジングな方を選ぶだろう。


2025年7月7日月曜日

22期について⑦

さて,いよいよ執行部のメンバーについてだが,まずは副ゼミ長のミサキ。

総じて22期について言えることだが…ミサキもやはりもっと自分に自信を持って良い。

自分を信じてあげないと,自分が可哀そうだ。

私もずーっと自分に自信が持てなかったので,気持ちは分かる。

分かるが,ゼミでの研究については,無理にでも「自分はできる」と思った方が良い。

現在,その自信の無さがゆえに,研究にもゼミの行事にも全力で,かつ真摯な姿勢で臨んでくれており,それが他のゼミ生にも良い影響を与えてくれている。

なので,十分に副ゼミ長としての役割を果たしていると言って良い。

しかし…その愚直さは,実は何にも代えがたい,素晴らしいパーソナリティだと思う。

愚直というと,誉め言葉に捉えない向きもあるかもしれないけれども,私には言わせれば,これに勝る誉め言葉ない。

私も愚直であり続けたい。

あとは,メンバーの気持ちを奮い立たせる術を身につけたら,あるいは自然にそのような振舞いをすることができるようになれば,リーダーとしてステップアップできたことになる。

渡辺ゼミで,経験的に学習していってほしい。

2025年7月3日木曜日

歩みを止めない

今度を本を出す。

その「はしがき」で,ゼミのことを書いた。

ゼミは俺の原動力。

禁じられた時に自分のアイデンティティは分かる。

俺は,2年間のシアトルでの在外研究の時に,教育を禁じられて,自分が教育者だと分かった。

教えたくってしょうがなかった。

4年間の学部長の時に,物理的に研究時間をえぐられたときに,自分が研究者だと分かった。

研究したくってしょうがなかった。

そして,ゼミでの学生とのインタラクションは,常に研究の刺激となった。


今日の3年のゼミの時に言った。

俺は,お前らがこの先の山登りで,勝利に歓喜しようが,敗退に落涙しようが,いずれにしても心が動かされると。

それが俺の喜びだと。

今,グループ研究が進捗せずに暗闇にいるような感覚かもしれない。

が,夜明けは必ずやってくる。

暗闇の中でも諦めずに前に進もうとしている者には,必ず夜明けはやってくる。

https://www.youtube.com/watch?v=MbT2_QH0db0&list=RDMbT2_QH0db0&start_radio=1

2025年7月2日水曜日

22期について⑥

前回の④でハヤトのことを2度書いてしまったようだ…

ま,頑張ってほしいと思っているということで笑

さて,今回はアイン。

明るくて,積極的で,自分の意見もしっかり伝えることができる。

論理的思考能力も,通常の大学生としてならば,十分に合格点。

しかし…うちのゼミで一定水準以上の研究を成し遂げようとする場合,越えなければならない壁がある。

毎回のゼミで,管理会計班がなかなか進捗しないのは,ある意味,なんとなく論理的に筋が通っているように仕立て上げるぐらいの論理的思考能力を有しているからとも言える。

はっきり言うと表層的だし,浅い。

少し突っ込まれると詰まってしまう。

その水準を超えるためには,班のメンバーの議論において一切の妥協を排除して,徹底的に意見を闘わせなければならない。

なぜなぜなぜを繰り返し,どこから攻められても弾き返せるような,ロバストなロジックを構築しなければならない。

鍛えがいがある。

伸びしろがある。

壁を越えたら,一挙に伸びる。

その先の風景を見ることができる。

2025年7月1日火曜日

一山越えたかな

研究書を書き上げた。

で,本日,出版社に入稿した。

あとは校正作業とか残っているが,とにかく一山越えたかなぁ。

出版助成もいただけることになり,今日,帰宅したら立派な交付書が届いていた。

先月,交付式があって,本来そこで交付書が直接授与されることになっていたが,金曜日の夕方でPBLの授業があり,どうしても出席できず,郵送していただいたということ。











これに続き,実はスポーツビジネスに関する書物も執筆する意欲満々なんだよね。

今年の夏,頑張ろう!