初日の午後に3年生の3つのグループが全て発表。
それぞれにフィードバックして,晩にそのフィードバックを受けてリファインした再報告の内容に対して,さらにフィードバックを与える。
2日目の午前中,3年生は,その再々フィードバックを受けてのリファイン作業にあたっている。
ということで,今日の9時からは,4年生が卒論報告を行っている。
一人目は,フロー状態に到達する営業マンの行動特性に関する研究。
フローへの到達条件は,理論的には「明確な目標があること」,「迅速なフィードバックがあること」,「挑戦水準と能力水準が均衡しているという認知がなされていること」の3つがあげられている。
営業職に関する先行研究をレヴューした結果,次の行動特性を備えている営業マンは,フロー状態に到達しやすいのでないかという,仮説を導出した。
「チャレンジ精神が横溢していること」,「適切な時間管理ができること」,「顧客とディープな関係性を構築できること」の3つ。
以上をカリスマ営業マンの営業活動に帯同させてもらい,その行動を観察することを通じて,修正すべきところは修正し,加えるところがあれば加えることで,より適切な行動特性を析出する。
帯同させてもらうカリスマ営業マンについては,私がプルデンシャル生命保険の凄腕営業マンを紹介してあげよう。
最終的には,ラージサンプルをゲットして,析出された行動特性が,フロー到達のための要件として妥当であるかを検証することになる。
二人目は,中途採用者にハイパフォーマンスを発揮してもらうために必要な諸条件に関する研究。
まず前提として,組織再社会化を経たうえで,さらにパフォーマンス発揮のための条件が必要なのか,中途採用目的,職種,あるいはポジションによっては,組織再社会化は全くあるいは部分的に必要なくて,パフォーマンス発揮の条件を整備してあげることを最優先すべきなのか…
まずはその辺の整理が必要。
三人目は,アメーバ経営とイネーブリング認知との関係を究明しようとする研究。
リペア,内部透明性,全体透明性を何が高めているのか。
この3つについては組織成員個人が仕事に対してどのような姿勢で臨んでいるのか(例えば,職務上の目標達成への意欲の高さであるとか)が,関与しているのかもしれない。
もちろん,アメーバに対するリテラシー教育の充実度などの組織的施策も関係しているかもしれないが…
柔軟性については,逆に,組織的特性が強く関与しているような気もするね。
イネーブリングの先行要因の先行要因の追究が大事。
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