今日の日経新聞の夕刊。
SPORTSデモクラシーというコラムがあり、ドーム創業者の安田秀一氏が執筆している。
本日の主題は功績の定量性について。
ロスアンゼルス・オリンピックは商業主義的なところが良く批判されるが、スポーツ・マーケットを急成長させるきっかけとなったオリンピックでもある。
そのオリンピックの大会組織委員会のリーダーであるピーター・ユベロス氏は、公募で選ばれたそう。
条件は、①40歳から55歳、②南カリフォルニア在住、③起業経験者、④スポーツ好き、⑤国際情勢に精通していること。
で、約600人の中から42歳のユベロス氏が選ばれたそうである。
当時のオリンピックは莫大な経費がかかるのが当たり前であったが、ロスアンゼルス市は赤字が出ても補填をしない、責任も負わないということで、立候補したそうである。
そのためロスアンゼルス市の関連団体が民間企業として、大会組織委員会を設立することになった。
委員会の出発は…小さなオフィス、段ボールひと箱のファイル、ボランティア20名、そして100ドルで開設した銀行口座…だけだったそう。
その彼が最終的に残したのは、税金を一銭も使うことなく、2億1500万ドルの黒字。
これが定量的な功績。
どこかの国の辞めた委員長について語られる「功績」と何と違うことだろう。
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