今日の中大商学部のプロデュース論の講師は,毎日放送のスペシャルエキスパートであり,プロデューサー・演出家でもある,水野雅之氏!プレバトとか,林修先生の番組とか,ヒット番組をバンバン出してきた,プロ中のプロ。
『プロデュースにまつわる誤解2つ』
①制作者に奇想天外な天才はいない。
プロデューサーは意外と常識人。
じゃ何が大事なのか?
プロデュースは総合力。
閃きは2%ぐらい。街ブラ,読書,人づきあい,ネット情報,映画,失敗の経験などインプットが大事。
プロデュースとは,自分の総合力から最適な要素を抽出すること(プロデュースとは,インプット:アプリのインストール,容量と抽出:OSのアップグレイド)。
②「ゼロイチ」という言葉に惑わされない。
世の中に新しい創造などない,あるのはただ発見である(ガウディ)。
企画とは「ありえない掛け合わせ」(鎌倉殿の13人「時代劇×ホームコメディ」。
掛け合わせの汎用性(「そうだ京都へ行こう」突発的×遠距離旅行,「厳島神社」海×鳥居,「WBCでの中居正広の言葉」泥だらけ×ストッパー)。
掛け合わせのコツ:徹底的に面白かった実体験を書き出す(プレバト:「言われたくない悪口」×「才能アリナシが一瞬で判明」)。
最近面白い出来事って何?という質問がポイント。
企画は,3つを掛け合わせたら特色が出てくる(「アメトーク」芸人×ひな壇×くくり,「ポツンと一軒家」Googleアース×過疎地の一軒家×生活の覗き見)。
3つのうち1つは「側(ガワ)」の要素を入れる(本質的なこと×本質的なこと×プラットフォームトレンドorレトロor出演者orランキングなど)。
「バナナサンド」は伝説的番組の画作りを掛け合わせてV字躍進(バナナマン&サンドウィッチマン×ハモリ我慢×8時だヨ全員集合)。
Non-verbalな面白さ(「8時だヨ全員集合」の「志村うしろうしろ!」,「Eテレのわんわんワールド」は50年前のコンテンツである,8時だヨ全員集合の要素を取り入れている)。
『企画をヒットさせるためのたった1つの公式』
できる仕事・やりたい仕事(第1象限),できる仕事・やりたくない仕事(第2象限),できない仕事・やりたくない仕事(第3象限),できない仕事・やりたい仕事(第4象限)
第2象限の仕事をすべき!!
やりたくなかった仕事でも,それによってオーディエンスが満足や感謝してくれると,まぁやってみてもいいかな,という気持ちになる(達成感が得られる)。
これを繰り返している第1象限に移行できる可能性が高まる(この道筋は公式化できる:クリエイティブのOSを実装・アップデートする(これは自分次第でできる。目の前のことを頑張ってT字を目指す。パソコンのスリープモードのような生活。日々を企画にする。)。運も味方につけてヒットする。周囲の見る目が変わる。仕事の幅が広がる。クリエイティブのOSの幅が広がる…)。
スタンスとしてNO.1を目指すべき。
NO.1になるには,コア・アイデアを絞り出すことが大事(プレバトは「知のビフォーアフター」,これはすぐに出てこない。変遷してたどり着く)
企画のコア・アイデアは自分自身のコア・アイデアにもなる。
第4象限から第1象限にはなかなかいかない。
『5つの普遍的なプロデュース術』
①VS構造(プレバト,有吉の壁,サンクチュアリ)
企画を外に開いてVS構造を創る(小倉優子の大学受験)
②「壁」を乗り越える(マツコの知らない世界,林先生の初耳学,人志松本のすべらない話)
③公式の美しさよりも見たいものを優先する
まつもtoなかい:ありえない組み合わせ
一番つらく最悪なのは「見たら面白んだよね…」
④本能スイッチ
ハイボール(ビールジョッキにハイボールを容れる),歯みがき粉(スースーする成分は葉を綺麗にするには必要ない,が,あれがスイッチとなって綺麗になった気になる),一本グランプリ(ポイントが蓄積されたのが可視化されていること,10ポイント獲得が明確,屈辱感が可視化,この10年でこんなに巧妙にスイッチが組み込まれているのは,ない)
『まとめ』
Youtube・Instagram・地上波…総力戦の時代が来た!!
新木優子:公式Youtube・TikYok・地上波「あらきあるき」
地上波だけではやっていけない時代になっている。
NoギャラでSNSで製作をしたが,結果としてマネタイズできている。
今は複数の媒体で勝負していかなければいけない時代。
多くの人を楽しませる企画の出し先は,マスとは限らない。
総力戦の時代で大切なこと…就活の志望動機を大切にしてください!
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