2013年5月28日火曜日

自力

自力で何かをやり遂げる。
響きの良い言葉だけど・・・,そんなことってあるのかね。
この年まで,多くの人に支えられ,助けられて生きてきた。
もちろん,自分自身,常に精進を心がけ,それなりに努力は重ねてきた。
でも,自力でここまで登ってきた,なんてとても言えない気がする。
言えば,自分の都合のよいところだけを切り取って,慢心をさらけ出しているようで・・・なんかね。

大事なことは,自分自身の精進と,周りの支えの果てに,社会において何を成し遂げるか,ではないであろうか。
まったく周りの環境を遮断し,それこそリアルに自力で生き,自己の精神世界で何かを完結させるのも,「あり」っちゃ「あり」だろう。
でも,ほとんどの人は社会の中で,社会とのかかわりの中で,生きていく。
一人では生きていけない。
だとすると,自力で生きていると思っているのは,実は幻想で,ほとんどの人は「自力」では生きてなどいない。
大事なのは,自力か否か,あるいはどの「程度」自力で生きているのかなどではなく,周りの支えや助けに報いうるよう,精一杯努力して生きることなのではなかろうか。

身に余る助けや支えを受けるのは,確かに潔くない。
しかし,自己の能力や境遇に見合い,それを受けることで,社会において何かを成し遂げることができるのなら,あるいはその見込みがあるのならば,敢然と人からの支援を受けるべきだと考える。
それを拒否することは,むしろ罪悪に近い,っていうと言い過ぎか?

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