21期生(4月から3年生)の統計実習の参加者から寄せてもらった感想のうち,とても良い感想文でしたので,以下に紹介します。
今回の統計実習のゼミは、春合宿で様々な論文において統計のデータが使用されていたことから、どのように統計ソフトを使うのかについて興味がありました。しかしそれと同時に、私自身が数学に対する強い苦手意識があったため、統計に対する不安感も持ち合わせつつゼミを受講しました。
この実習で一番印象的だと感じたのは、分析方法を変えたり、分析データの対象を変えるなど異なる視点からデータを見ることで、一つのデータからさまざまなことが読み取れるという点です。特に勤続年数やリーダーであるか否かで結果の差が出たところが面白いと感じました。難しい数式は打ち込む必要がなかったので、結果に集中することができたというのもあり、統計の面白さを垣間見ることができたと思います。しかし、まだ統計をする上で何を知りたいかやどのような意図があってその統計手法を選んだか、得られた結果の数字が意味していることは何であるのかといった点が理解が浅く、自分の言葉で言語化ができていない状況なので、自分の中での理解を深めて、分析の意味というのを自覚できるように今後のゼミで取り組んでいきたいと思います。
また、統計に使ったアンケートも興味深いと思いました。普段自分がアンケートを答える際には何となくで選んでいたことが多く、同じ項目に関する質問を複数設けていたり、質問項目で誤解が生まれないよう簡潔に書かれたりしている点に気が付かなかったので、自分がアンケートを作ることになったらそのような回答者の視点に立って分かりやすく研究に有効な質問を作成することが大事であると思いました。質問の尺度が5個や7個あることも今まで疑問に思いませんでしたが、個々人での認識の差による違いをなるべく小さくするというのが非常に納得がいきました。研究において大事なことは分析だけではなく、アンケートを作ることにもあると気付くことができました。
最後に行ったビックファイブの幸福度調査では私は幸福度があまり高いほうではなかったので、先生がおっしゃっていた日々の何気ない好きなことや美しいものに目を向けるようにしたり、日常で小さなことでも感謝する習慣をつけて少しでも幸福度を上げられるようにしたいと思います。
統計に対してまだまだ分かっていない部分も多いので積極的にふれて使いこなせるようになりたいです。長時間統計を学ぶ機会を作ってくださり、ありがとうございました。
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