今日のJリーグビジネス論Ⅰには,Jリーグのフットボール本部長の黒田氏が登壇!
大学卒業後,大宮アルディージャにお勤めになり,それからJリーグに出向・転籍された方。
JFAの理事もお勤めになられている。
まずはJリーグの存在意義について。
「Jリーグの組織について」では,JリーグとJFA,そしてJクラブとの関係を整理。
続いて世界のサッカー組織とJリーグの関係を整理。
その後,Jリーグの理念と百年構想について。
理念
日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進
豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与
国際社会における交流及び親善への貢献
百年構想
~スポーツでもっと幸せな国へ。~
● あなたの町に,緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
● サッカーに限らず,あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
● 「観る」「する」「参加する」スポーツを通じて世代を超えた触れ合いの輪を広げること。
Jリーグは“トリプルミッションの組織”
事業性⇒競技性
経営力が高まればチームも強くなる!
事業性⇒社会性
クラブが地域課題の解決に貢献!
社会性⇒事業性
地域の多様な資源でクラブ経営が持続する
社会性⇒競技性
競技性⇒社会性
サッカーが街の日常と風景を変えた
競技性⇒事業性
チームの強さはビジネス拡大のエンジン
次にJリーグとの関わり方~誰とどんな価値を創るのか~
Jリーグと企業のかかわりは,広告露出に留まらず,多種多様な協働・共創関係(明治安田生命,DAZN,メルカリ等)。
「リーグパートナー」
リーグ戦タイトル
リーグカップ戦タイトル
試合の放映
エクイップメント
チケッティング
デジタル顧客基盤
ECプラットフォーム
VAR(ビデオアシスタントレフリー)
選手育成,社会連携など
「リーグプロジェクトでの協働」
試合映像・データ解析
選手育成システム構築
スタジアム構想,調査・設計
経営人材養成,人材交流
地域活性化,プロボノ(各分野の専門家が,職業上もっている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般や,それに参加する専門家自身)
自治体との関係は?
クラブの発信力を自治体が活用することで,街の幸福度UP,笑顔増。
行政課題の解決にJリーグ・クラブの価値を活用(フロンターレ,セレッソ,山雅等)。
個人との関係は?
「みる」「する」「支える」を通じて。
Jリーグをもっと知る~事業視点、地域視点から~
Jリーグのクラブの平均スポンサー数は…約230社。
スポンサー収入の平均はJ1:21億円,J2:8億円,J32億円。
3者以上で行う社会連携活動「シャレン」の年間回数1382回!
鹿児島:スタジアムde宿題
FC東京:オリヒメを使った練習観戦
甲府:リユース食器・カップ
マリノス:ウォーキングフットボール
松本:耕作放棄地の活用
徳島:運動できる体づくり,プログラム設計
鳥取:復活!公園遊び
福島:ふくしまマルシェ
Jクラブの経営を知る~収支の視点から~
リーグは,各クラブから年会費を集めるほか,公衆送信権料や,協賛金収入等をゲット!
クラブは,リーグ配分金のほか,スポンサー収入や入場料・物販収入,スクール・アカデミー等の収益を得て,試合運営,チーム強化,アカデミー運営,管理等に使用。
リーグ配分金の原資でもあるリーグ収益はDAZNとの契約により2017年以降大きく伸びており,クラブ収益もスポンサー収入の伸びなどを背景として2013年以降増収傾向
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