2019年7月15日月曜日

チェアマンの言葉

先週の木曜日のJリーグビジネス論における村井満チェアマンのご講演は…一言でいえば,凄かった。
これまで何百回も人様の講演を聞いてきたけれども,トップ3に入る内容であり,それは論理的であると同時に,感動的ですらあった。
涙が出そうになるほどであった。
経験によって裏打され発せられる言葉には魂がこもっており,私の心にビンビンに響いたのである。
それはむしろ,学生よりも,むしろ一定程度社会経験を有する人間が聞いた方が,心に響く内容であったかもしれない。
とはいえ,学生諸君にとっても,特にサッカーを始めスポーツが好きな学生諸君にとっては,授業後の感想文を後で読んでみて分かったが,すこぶる感動的であったようだ。

まずはチェアマンになってから決意したことは,下記のことだったとのこと。
①覚悟を決める
②判断の機軸を持つ
③因果関係を仮置きする
④打ち手を絞る
特に③がしびれるね。

次の言葉も実感がこもっている。
「組織と魚は天日にさらすと日持ちが良くなる」
徹底的に可視化するってこと。

「社内に社会を創る」
これは内輪の論理を排除することを意味して用いられていた。
うん,納得。

「窮すればFACTを掘る」
ここは調べるぞと思ったら,徹底的に調べるってこと。
中途半端はいかん。

「できることから愚直に」
結局,愚直さが大事。

「デジタルにかじを切る」
もうこれは現代においては避けられないこと。

「価値の交換モデルから共創モデルへの転換」
大学が何かをする→大学を地域の人や学生などステークホルダーに使ってもらう
このような発想が大事になるだろう,今後は。

このような講演を寝ていた学生が8名ほどいたそうだ。
村井チェアマンが最後に言っていた。
そして,こうも言っていた。
どうやったらこの子達に話を聞かせることができるかと考えながらしゃべっていた,と。
寝ている学生に対しては,究極に多忙な方が無償でご講演に来ていただいているというその誠意を踏みにじっているという意味で,講座の主催者として憤りを感じるが,流石にチェアマン,失敗の帰属が内的である。
それを学生のせいにしたら,自分でどうすることもできない。
自分のせいにすることで,改善しようという内省と努力につながる。
結局,そういう人が少しずつ成長し,数年後には化け物みたいになっているのだろう。
有名な話だが,1日1%ずつ成長すれば,1年後には何十倍にも成長していることになるわけだ。

また来年もおいでいただきたい。
心の底からそう思う。
この美しいスポーツ…サッカーのために

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