10年以上,大事に大事に育ててきた担当科目の「企業経営と会計」が,商学部のカリキュラム改革の一環で,来年以降,別の科目に統合される。
科目も変わり,教える内容も変え,教え方も変えなければならない。
一抹の寂しさはある。
私を成長させる機会となってくれた科目が,なくなっちまうんだから。
でも,変わることを脅威とは考えない。
この改革は,必ずや新しい自分を創るきっかけになってくれるはずだ。
いずれ大学の講義は,グローバルにネット上で配信されることなる。
知識伝授型の講義については,グローバルな競争力を持たなければ,速やかに衰退するだろう。
これからの人が集う「場」としての大学の講義は,その「場」の効用を最大に活かした内容に収斂していくことになろう。
最高の講義を創りあげたい。
そのためには,自己変革をし続けるしかない。
とどまることは,すなわち退化だ。
講義だけではない。
ゼミも同じままではいられないだろう。
何を残し,何を変えるか。
それは分らない。
でも・・・我がゼミの伝統だからと,ただ惰性で続けるってのは,ナンセンスだ。
フリーズしたものは,いずれアンフリーズしなけりゃならん。
そのためには私自身も変わらなきゃならんだろう。
そして,また苦労してフリーズして,一定期間後,アンフリーズして・・・
この繰り返しだろう。
実際,渡辺ゼミは1期から4期までと,私の留学後の5期以降では,ゼミの運用も内容もかなり違う。
会計志向から学際志向へ,理論研究から実証研究へ,変化し続けてきた。
その背景には,社会に少しでも研究成果を還元したい,という私の欲求があった,そう思う。
今,私は,私を必要としてくれる人たちと,社会を少しでも良い方向に変えたい,そのために貢献したい,そのために命を燃焼させたい。
そう,より強く思っている。
実践との接合をより強めることになるだろう。
しかし,いずれ・・・
私もボロボロになるだろう。
きっとなる。
それが5年後か,10年後か,それとも定年の時か,それは分らない。
何となく・・・時間は思ったほどそう多く残されていないような気もする。
しかし・・・
こうも思う。
終わりの時は,その瞬間まで,前つんのめりでいたい。
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