最近の野菜は食べやすい。
そういう言葉を聞くことが多々ある。
別の言い方をすれば、味が薄い、あるいは味がしない、ということ。
最近のスーパーなどに並んでいる野菜のほとんどは、F1 交配種とよばれるものばかり。
この種は、生育スピードが早く均一であり、形状もそろっており歩留まりも良いため、野菜を大量に栽培する場合には都合が大変良い。
このF1 種は、効率性を高めることを主目的に開発されたものであり、味については二の次とされてきた。
極端な話をすれば、大手の外食産業からすると、味付けは自分たちでするので、産地には味のない野菜を作ってくれとの要望もあるとのこと。
しかし、昔の野菜は、その産地の気候や風土、作り方などに適応、変化して生まれてきたものであり、その中でもよくできた野菜を選抜して種を採り、その種をまいて育てた中から再び良いものを選抜して種を採り、といったこと繰り返すことによって、その野菜の形や色、味などの形質が固定化されたもの。
このようにして生み出され、遺伝的に品種として独立していると認められた野菜を「固定種」という。
(以上、野口勲『いのちの種を未来に』創森社から引用)
この固定種は、今ほとんどスーパーで売られていないが、実に味が濃く、美味しい!!
…ということを知らされ、刺激を受けたので、今年はトマトとキュウリについては、この固定種の種から自分で苗まで育てる。
手間は10倍ぐらい増えるが、今から夏が楽しみだ。
こういったことをいつも私に知らせて、私の仕事やプライベートに影響を与え続ける「仲間」が私には、いる。
そんな仲間が数人いれば、実に人生は楽しい。
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