2011年12月31日土曜日

大晦日

今年は本当にいろいろありました。
私自身も考えさせられることが,とても多かったです。

心が波打ち,平静でいられなくなったこともありました。
精進しなければなりません。

今日は大晦日。
大掃除も終わったし,ちょっと早いけど風呂に入って,紅白に備えますか。

それでは,皆さん,良いお年を。

2011年12月30日金曜日

漱石から龍之介への手紙

今日は,午前中に大掃除をし,ちょっとした用事を片付け,昼過ぎに大学にきた。
この時期,大学は閑散としている。
さすがに研究室に来ている先生もいない。

そんななか,2人に卒論指導を行った。
ようやっとモデルが固まり,クエスチョンネアも出来上がった。
一応,一段落。

2人が帰った後,最近購入した本の処理をしつつ,文章を拾い読みする。
その中に夏目漱石から芥川龍之介へに宛てた手紙の文言があった。

「才能とか才気とかというものは問題ではない。
そういうものはすぐ忘れられてしまう。
人は才能の前には頭を下げるかもしれないけれども一瞬だ。
しかし,根気の前にはずっと頭を下げる。」

なるほど,と勇気づけれらた。

やはり,本はいい。
忙しいのは,それだけ世間様に必要とされているということだから,それはそれでいい。
しかし,本が読めないのは,ストレッサーだ。

2011年12月27日火曜日

師走

「師走」の語源は未詳であるとされる。
しかし,字面だけを追えば…,師匠が走る,だね。
走りました,昨日も今日も。

昨日は,院生の修士論文を7時間半かけてチェックした。
しかし,完了せず,年明けの最初の土曜日に再チェックすることに。

今日は6時間くらいかけて,4年生の卒業論文を指導した。
主に分析モデルと質問表のチェック。
皆良く頑張っており,だいたい終了したが,1名は未了。
30日に少し時間が取れるので,今,メールで大学に来ることができるか確認中。

明日は大学は全面停電。
完全に真っ暗。
エレベーターも動かない。
そのため,早朝から年末年始のために市場に肉・魚を買い出しに行くことに。
で,帰宅したら大掃除。
終わったら家族でテニス。
…結局,休みでも休まないんだよね。
なんか,じっとしていられなくて…。

2011年12月26日月曜日

年末だけど

大学は12/25から1/5までお休み。
しかし,この期間は,実は研究をする絶好の機会。
授業期間中は,最近,本当に研究する時間を確保することが難しいので。

が,今日はこれから終日,大学院の修士論文の最終チェックがある。
明日は,4年生の卒業論文のための臨時ゼミがある。

何とか時間を捻出しなければ。
年をとってくると感じるのが,若い時との「時間観」の相違。
時間は,「存在する」ものでなく,「存在させる」もの。
捻り出さなければ,時間はない。

2011年12月23日金曜日

雀の会

一昨日,ゼミで雀を食べにいった。
下の写真の一番上を見ても少し想像できると思うが,真っ暗な山のふもとから数分山登りしたてっぺんにある,恐ろしく鄙びた店である。
実はこの店,ジブリの「千と千尋」に一瞬だが出てくる。

ところで,雀である。
真っ二つに開かれ,串刺しにされた状態ででてくる。
それを囲炉裏の炭火で焼いて食べるのであるが,さすがに何人かの女の子は「ひいて」いた。
健気においしかったです,と言ってくれる子もいたが,頭の味を「いい意味ではなく」忘れられません,とつぶやく子もいた。

とはいえ,最後の麦とろは大人気で,おかわりの行列ができてしまった。
私の経験では,おそらく初めて,あの店でお櫃が空になった。
それでも食べ足りない顔の学生もいた。
普段,餓えてるの,みんな。

しょうがない。
2月くらいに,3年は自宅に招待しよう。
肉を山ほど用意してあげる。

 


 











普通の肉をね。

2011年12月21日水曜日

今日が年内の最終講義

本日で2011年の講義は終了。
ベーシック演習と,3・4年生のゼミ。

3年生のゼミの時間には,4年生が,自分たちの経験をもとに3年生向けに就職相談会みたいなものを開いてくれる。私が何かを言ったわけではない。自主的な取り組みである。これが我がゼミの良いところ。
しかし,このような風土は自然にできたわけではない。
コアとなる部分は先輩から後輩へ代々受け継がれてきたが,代を経るたびにさらに良い部分が堆積されてきた。この伝統は崩したくない。
それを守るのは,ゼミ員全員の努力が必要であるが,今までを振り返ると,とりわけゼミ長と副ゼミ長の力に負うところ大であった。歴代の執行部には感謝したい。

ゼミ終了後は忘年会。
別称,スズメの会。
毎年この時期になると行く店があり,そこで雀や鶉の焼き鳥を食べるのである。
囲炉裏端で自分たちで焼いて食べ,熱燗を傾け,そして最後に麦とろを食べる。
至福の時である。
そこにゼミ生との楽しい会話が重なり,それは最高である。
晩が楽しみである。

2011年12月19日月曜日

9期生

昨日,来年度の新ゼミ生たちと懇親会をした。
9期生たちである。
新歓コンパはもう先月行った。
来春には合宿を行うが,それまでの間に懇親の場を設けることは今までになかったことである。
私が誘ったのではない。
9期生たちが早く全員仲良くなりたいという理由から発案し,是非にと誘われたので,私も参加したのである。

その場には,9期生全員が参加していた。
これも嬉しかった。
全員参加というのは,意外と難しいんだけどね。
会場は人数の割には小さな部屋で窮屈だったが,その分,よく会話することができた。
私の想いや経験もたくさん話すことができた。
会を発案してくれた人には,本当に感謝している。

二次会も行った。
こちらもたくさんが参加した。
楽しすぎて,気づいたら終電はなくなり,タクシーで帰ることに。
忘年会が続いており,体は辛いが,心は本当に豊かになった。
これからのゼミ活動がとても楽しみである。

2011年12月17日土曜日

合同ゼミ

今,横浜国立大学と青山学院大学と合同ゼミ中。
それぞれプレゼンする内容はだいぶ異なるけれども,視点が異なる質問や意見を受けることによって,良い刺激が得られることであろう。

横国の中村先生とは,20年近い付き合いであり,私にとっては兄貴のような方である。
まだ,私が中大に移る前から酒席をともにしてきた間柄であり,来年横国で開催される原価計算研究学会では,大役を仰せつかった。中村先生の顔に泥を塗らないように,よい報告をしなければならないと強く思う。

青学の高橋先生とも古い付き合いであり,腐れ縁のような間柄である。
お互い前任校は岡山の大学であり,お互い最初の単独学会報告を山口大学で行い,お互い時をおかずに母校に戻り,お互い同じ時期にワシントン大学で在外研究を行った。これらすべて偶然なのである。

晩には50人程度の大懇親会が開かれる。
こちらも楽しみである。

2011年12月16日金曜日

それは違う

がんちゃんよ。
リスクを君は負ってるよ。
誰が君の通った道をたどれる?

少なくとも私は君を見てる。

しかし…無事に…帰ってこい。
それができなければ,な。

2011年12月14日水曜日

さざ波

今春のゼミの卒業生の中に,就職が内定していながら,就業を3年間猶予され,海外を放浪している男がいる。

私が知っているだけで…

春にフィジーの語学学校に通い…

今夏受け取った最初のはがきはブータンから投函されており…

奴は今ブータンにいるぞとゼミで話したら,「いや今はイスラエルです」…

で,先ほどメールを受け取ると…ポルトガルにいるという。

おそらく奴は
上記の国の数倍の国を歩いていることだろう。
くれぐれも身体だけは気をつけてほしいと思う。

私も昔一時バックパッカーであった。
今はなきアフリカのザイールについての話し(ゴリラの話し)を,どうやら奴は覚えていたらしい。
メールには,そのことを示唆することが書かれていた。
かつての旅の日々を思い出し,心にさざ波がたった。

いつか
いつか
きっと

2011年12月13日火曜日

年末

明日はゼミの日。
でも,3年生は,週末の合同ゼミに向けてのプレゼン練習のみのため,意外と早く終わりそう。

木曜日は一日中会議。
で,教授会終了後,大学で忘年会。

土曜日は,青山学院大学と横浜国立大学のゼミと昼から夜まで合同ゼミ。
で,終了後,3ゼミ合同で大懇親会。

日曜日は,朝は息子のサッカーにつきあい,午後は娘の部活の試合を見に行く。
で,夜は新ゼミ生たちとコンパ。
『されど我らが日々』や『贈る言葉』で有名な柴田翔が日経新聞に書いたコラムを,全ゼミ生にメールで送ったので,当日はそれをめぐって議論するつもり。
大学生のコンパは「かくあるべし」ってのを体感してもらいます。

2011年12月10日土曜日

大猟




赤いのはレッドアンデスというジャガイモ。
ポテトサラダにするとおいしい。
先日初収穫したのだが,感動もの。

それから普通の男爵イモ,カブ,大根,白菜,カリフラワー,ブロッコリーがとれました。
カリフラワーのとれたての何とおいしいことか。
ブロッコリーは今年,初収穫。今年初めて借りた畑で作っているのだが,土があまりよくなくて,生育が悪い。

今日はこれから一橋大学の先生の研究会。
私が尊敬する先生。
楽しみ。
でも,晩は野菜が待っているので,あまり遅くならないうちに帰りましょう。

2011年12月8日木曜日

発展途上

昨日の3年生のゼミは久しぶりのロング。
22:00までやった。
論理的に文章を書く困難さを思い知ったと思う。
明後日までに論文を仕上げ,青学と横国に送付しなければならない。
踏ん張りどころである。

ところで,ゼミ後,あることで説教をした。
この期は本当に説教をしなければならないことが多い。
「メリハリのついた」とか,「オンとオフをしっかりと切り替えることができる」といった,我がゼミを形容する言葉の意味が分っていない。
それから,もっと大人になれ,と言いたい。

しかし,曙光も見える。
その説教の後,翌朝にかけて,反省をし,今後の取り組みに努力する旨のメールが,多くの3年生から寄せられた。
これからを期待したい。

2011年12月7日水曜日

朝起きると,まだ暗い。洗面・整髪をして,着替えて庭に出ると,うっすらと明るくなってくる。
今朝は,レッドアンデスというジャガイモと,カブ,そして紫色のカリフラワーを収穫した。
色どりがきれいだね。

今日は3年生のゼミがロングになりそう。昼御飯と晩御飯を用意して,5505号室に向かうことになる。
頑張っていきましょう。

2011年12月5日月曜日

そろそろ研究モード

一昨日,演習論文大会が終了し,今年のゼミ活動も一段落した。
まだ卒論研究が残ってはいるが,それも山を越えたようだ。

そろそろ研究モードである。
教育面にこだわるように,研究面でも実にこだわる。
したがって,なかなか論文も書けない。
今のところ,年に1.5編ほどのペースか。
今年は1編はすでに学会誌への掲載がほぼ決まっている。
その他に実は2編ほどほぼ書きあがっているのだが,細部が気に食わないので,なかなか仕上がらない。また,その他にモデルがほぼ完成し,データ収集も終了し,あとは分析,という段階の研究も同時並行で進んでいる。

振り返ってみると,1997年に岡山大学に赴任し,会計システム論と原価計算論を担当し,2000年に中央大学に移り,原価計算論,簿記論,企業経営と会計など,今までに多くの講義科目を担当してきた。
アメリカにいた2年間を除く13年間,岡山大学でも中央大学でも一度も「休講」というものをしたことがない。これもこだわりである。大学人として当然のことと思っている。

また,こちらは大したことではないが,学部教授会も,公務・校務以外で欠席したことは一度もない。

さらに振り返ると,小学校も中学校も高校も一度も休んだことはない。
ただし,高校では皆勤賞は頂けなかったが…。遅刻が多すぎため。
高校3年で部活引退後は,あまり真面目な生活は送っていなかっため。
しかし,何か意地のように休みはしなかった。

しかし,そんなこだわりというか,変に頑固なところが,研究に向いていたようだ。
こだわりのない人は,研究職には向いていないと思う。

2011年12月4日日曜日

君たちは私の誇りだ

演習論文大会が終わった。
悲喜こもごもであった。

2年生のグループの一つが,3年生以下の部で優勝した。
なみいる3年生のなか,2年生としては初の快挙であった。
本当に素晴らしいパフォーマンスであった。
良く努力した。
本当によくやった。
研究の喜びを,そのプロセスでも味わい,そして最高の結果をえて,その最後においても味わうことができたではないであろうか。
そのグループの半分は,3年生でも私のゼミで研究を続けることになっている。
さらなる精進を期待したい。
残念ながら入賞を逃した2年生のグループもよく努力した。
素晴らしかったよ。

4年生の6人は,残念ながら4年生の部で入賞を逃した。
しかし,私の中では,全員優勝である。
いや実際にところ,あとちょっと運がよければ,商学部長賞もOB会賞のダブル受賞も可能であった。
正直いって私も無念である。
しかし君たちは君たちのできることのすべてをやった。
最高のパフォーマンスだった。
本当に,本当によくやった。
誰が君たちのことを何と言おうと,私は君たちのことを誇りに思う。
報告を聞いていた3年生も,その姿から何かを感じたことであろう。
是非その姿勢を見習ってほしい。

大会終了後のパーティが終わり,まず2年生と11時ぐらいまで歓談した。
とても楽しかった。
笑いが絶えなかったね。
多くの子たちは,3年生になり,他のゼミに巣立っていく。
しかし,またこのグループで会おう,と約束した。
また,きっとね。

2年生と別れた後,4年生らのグループと合流し,朝まで痛飲した。皆で一緒に歌もうたった。
声は枯れたが,心は暖かいもので満たされた。
泣き虫のユカは翌日顔がはれちゃったんじゃないか。
マイは心に期すものがあるような,いい表情をしていたね。
マッツンは最近涙腺がゆるいんじゃないか。
シュウヘイは自分のことより他の人のことを思いやっていたね。
コージは悔しさを胸にしっかりと前を見ようとしていたね。
ヤーマダは…もういなかったね…。

もうすぐ君たちは,ゼミを巣立っていく。
社会の構成員として立派に生きて行ってくれるものと思う。
ちょっと寂しいが,社会は君たちのことを待っている。
これからの社会の未来は,君たちの力によるところ大である。
願わくば努力されたい。
君たちならば…きっと大丈夫だ。

2011年12月2日金曜日

準備完了

4年生は一昨日,2年生は今日,準備完了した。
明日の演習論文大会の準備である。
4年生は各20分間,2年生は各15分間,大会前の最終のプレゼン練習を終えた。

各自・各グループ,本当によく努力した。
皆,一様に良い出来栄えである。
何も言うことは,ない。
それぞれに出来る範囲の努力を精一杯した。
それで良い。
結果が伴わないのなら,その理由をじっくり究明し,そして次のチャンスにはさらなる努力を傾注すればよい。

ここまでに至るプロセスに思いを致すと,胸が熱くなる。

4年生の何人かは,1年生から私のゼミであり,当時の幼さがまだ残る顔や振舞いが残像のように浮かんでくるが,その成長ぶりは驚くべきものがある。商学部長賞も夢ではないレベルまで来た。
本当によくやった。

2年生は,研究の「け」の字も分らないレベルから,よもやあの専門ゼミのガチゼミと対等に戦えるレベルまで,本当に到達するとは。
今日の最終練習のプレゼン,良かったよ,皆。
皆は,これから何でもできる。何でも。
そう確信した。

明日は,大会終了後,語り合おう。
ゆっくりと。
とことん,付き合うよ。

2011年11月30日水曜日

合同ゼミの論文

3年生のゼミは,12月の中旬に青山学院大と横浜国立大のゼミと合同ゼミをする。
事前に論文を送付しあうことになっているため,現在,プレゼン大会で発表した研究の内容を論文としてまとめている。
しかし,思い知っていることと思う。
人に分り易い文章を作成することの難しさを。

自分たちは頭の中で,表現したいことが「何となく」分っている。
だから,口頭で説明しようとすれば,時間をかければ「何となく」伝えることはできる。
しかし,文章として表現する際には「何となく」は許されない。
きちんと筋道を立てて論理的に説明できなければならない。

今日は,5時間以上,論文指導を行った。
訓練さえすれば,文章力はどんどん上昇する。
しかし,それも謙虚に努力すれば,の話し。
あと一週間,頑張れるか?

2011年11月27日日曜日

リラックス

久しぶりにリラックスした。

立派な白菜を収穫することができた。

野菜炒めにして頂いた。

食卓の野菜やほとんど自分で作ったもの。

とても幸せな心もち。

これが明日の活力になる。





明日はやるよ。

学会誌への投稿論文のレフリーの結果がきている。

ちょい修正が必要らしい。

さっそく直してみましょうか。

2011年11月26日土曜日

坂の上の雲

「楽天家たちは,
そのような時代人としての体質で,
前をのみ見つめながら歩く。
のぼってゆく坂の上の青い天に
もし一朶の白い雲がかがやいているとすれば
それのみを見つめて
坂をのぼっていくであろう。」
『坂の上の雲』(第一巻「あとがき」より)

中学生と高校生のころ,狂ったように司馬遼太郎の本を読んだ。
『坂の上の雲』も何度読んだことか。
今晩,NHKで一昨年放映された『坂の上の雲』の総集編を見た。
いいね。
高校生の頃と同じように,胸が熱くなった。

まだまだ私も
上のみを見つめて
坂をのぼっていこう

2011年11月24日木曜日

仕上がった

本日,2年生のゼミのグループと,4年生の演習論文大会出場組の臨時ゼミを行った。
4年生のは,今しがた終了した。
今日は午後,商学部の先生方とテニスを楽しみ,本来であれば,ビールで喉をうるおしている時間に,再び大学にもどり,4年生の相手を今までしていたのである。

しかし

それだけの甲斐はあった。
皆,昨日のゼミで叩かれ,今晩のために本当に努力してきた。
良く頑張った。
それぞれ一長一短はあるが,全体として皆良い出来である。
汗と涙の結晶だものね。
あとはプレゼンを練習して,完璧なものにして,大会に臨むだけである。

7期生(現4年生)は,今までの期の中で,卒論で最も頑張った期だと思う。
大会の結果はどうであれ,誇りに思うよ。

2011年11月23日水曜日

卒論

今日は,4年のゼミを延長した。
本来15:00には終わるところ…
12:40から16:20ぐらいまで。
3年のゼミの時間まで食い込んだ。
珍しいことであるが,あと2日で演習論文大会の資料提出締め切りがあるから,やむをえなかった。
久しぶりに声を張り上げた。
各自,分析結果にダイヤの「原石」が混じっているのに,表面しか見ていない。
それがもどかしい。
ダイヤまで磨き上げるのは自分。
私ではない。
私にできることは…
まだまだ磨ける,と彼ら彼女らを叱咤激励すること。

君らなら
きっと
できる

2011年11月21日月曜日

仮説の支持と棄却

今日は,4年生の卒論と2年生のグループワークをみっちりとやった。
研究室で,10:00から20:30まで。
4年生は,仮説がよく支持された者もいれば,ほとんど棄却された者もいる。
棄却されたとしても,それがどうしてなのか,グラフなどを通じて分析を進めて,納得的な考察をくわえることが大事です。もしかしたら,それが新しい仮説の発見につながるかもしれません。素直に仮説が支持されてしまうより,むしろその方が面白いかもしれません。あともうひと踏ん張りです。頑張ってください。

2011年11月20日日曜日

それでも日曜日は

ここんとこ本当に忙しい。
でも,今日はしっかり休養をとります。
ちょっと寝坊もしました。
8:00起床。
息子とサッカーの練習をしてから,2時間畑仕事をする。
今日の収穫はこんな感じ。



秋のジャガイモとダイコンは今年初収穫。
まだ小さいけど,たくさん獲れる予定なので,徐々に収穫していこうかと。
カブは今年は豊作で,味噌汁,漬物などでおいしく頂いています。

午後は家族で駅前に散歩兼買い物の予定。
そして,晩はイタリアンを食べに行くことに。
家内の誕生祝いとして。

明日は,4年生6人の卒論の個人指導と,2年生のグループの統計分析を指導しなければならない。
今日はリラックスします!

2011年11月18日金曜日

2年次ゼミの追い込み

演習論文大会が迫っている。
我がゼミは,4年生の部で6人。
3年生以下の部に,2年生のグループが3つ参加する。
それぞれパワポのファイルを来週の金曜日までに提出しなければならない。

すべての個人およびグループが実証研究を指向しているため,本日,2年生に対して統計分析のレクチャーを,6時間かけて行った。
数百人分のデータを収集してきて,必死に食らいついてくる2年生を見ると,出来る限りのことをしてやりたいと思う。結果,今日のゼミ終了時間は22:30ごろであった。
そこまでやっても,データ分析は終了しなかったので,また明日の午後,臨時ゼミをすることに。

で,今日の帰宅時間は23:00過ぎ。
…今日は家内の誕生日であった。
家族はもう皆就寝。
大丈夫。
明後日,しっかり家族でパーティをするから。

2011年11月17日木曜日

初顔合わせ

皆,いい子たちであった。
9期生のことである。
初顔合わせの後,新歓コンパを開催。
終電間際まで,二次会もした。
とても良いコンパだった。
楽しかった。
今まで諸事「微妙」であった8期生もよく動いていた。
先輩らしくなった。
ポジションが人を作る,ほんとにそうなのかもね。
8期生,これからもその調子でね。

9期生の皆について。

M.Aさん
文章力がありそうですね。論文作成に実力を発揮してくれそうです。

T.Iくん
意外としゃべるし,論理的な会話ができる。

K.Iくん
お酒はあまり飲めないようだけど,元気キャラでよろしく。

K.Eくん
初顔合わせが終了し,机の配置替えをする時,率先して動いていました。その調子でね。

Y.Oくん
ボケ担当?二次会での会話の受け答えは面白かった。

C.Oさん
根性ありそうだよね。ガッツでゼミとラクロスを両立させてね。

M.Oくん
その大人な雰囲気でゼミを引っ張って行ってね…と見せかけて,君もボケ担当?

Y.Kさん
はっきりとモノが言える感じだね。ゼミのリードオフウーマンになるか?

M.Sさん
元気だよね。私に叩かれてゼミ全体がシュンとしているときの,回復剤役か?

M.Tさん
とにかく生気に溢れている。そのパワーをゼミに振り向ければ,すごいパフォーマンスがえられるかも。

M.Nさん
男っぽい。はっきりものを言うし,少し私に似ているかも。

K.Nさん
賢さがにじみ出ている。ゼミのグループワーク,期待してますよ。

Y.Hさん
ほんわかした雰囲気で,ゼミを和ましてくださいね(他がずばずばモノを言う人ばかりなので)。

Y.Mさん
頑張り屋さんだよね。こつこつと一つずつ壁をクリアしていく姿は大変好ましい!

A.Yさん
ようこそガチゼミへ。その細部へこだわる性格は,絶対に研究向きです!

M.Wさん
本当に元気で,ゼミを明るくしてくれますよね。ムードメーカとしてゼミには絶対必要な存在だと思います。

T.Sくん
1年半後に,一緒にがんばろう!

2011年11月15日火曜日

新歓コンパ

明日は,来年度の新ゼミ生の初ミーティングがある。
これから2年以上に渡り,付き合っていく仲間たちである。
おそらく今後の大学生活において,最も長い時間を一緒に過ごす仲間である。
皆も楽しみであろうが,私もわくわくする。

ミーティングの後は,新ゼミ生の歓迎コンパがある。
こういったコンパを通じて,渡辺ゼミのイズムを徐々に身に付けていってほしい。

とにかく明日は楽しみである。
が,そのために今晩はこれから頑張らねば。
原価計算論と青学の会計学基礎論にて,本日,中間試験を実施したため,その採点をしなければ。
ビデオにとっておいた不愉快なサッカーの試合を見た後のため,気は乗らないが,サクッとやってしまいましょう。

2011年11月13日日曜日

良い天気ですね

秋とは思えない暖かい日ですね。
早朝,いつものように畑作業。
チンゲンサイとカブを収穫する。
カブは今年は特に良くできています。
ダイコンはまだ先だけど,カリフラワーとブロッコリーはもうそろそろ収穫可能。
楽しみです。

その後,息子とサッカーの練習。
で,終了後,家の掃除。
今日は午後来客があるので。
しかし,飲みすぎには注意しなきゃ。
明日も2年生の臨時ゼミがあるし,唯一の研究日だし。

そんな土曜日の午前中ですが,昨晩のうちに,新ゼミ生の春合宿と春ゼミにおける課題を決めた。

春合宿については,組織心理学の論文を要約して発表してもらうことにした。
産業・組織心理学会の学会誌に掲載された,しっかりした論文を読んでもらう。
各自に読んでもらう論文は,22年間分の学会誌の中から,各自が選択する。
自分の興味のある論文を選べばよい。
最新の組織心理学の理論に,16人の発表分,触れることができるし,論文の書き方について学ぶこともできる。

春ゼミについては,マネジメントコントロールの文献を分担して発表してもらうことにした。
一橋大学名誉教授の伊丹敬之先生の著書と,ハーバード大学のロバート・サイモンズの著書の各章を,一人あるいは二人ペアになり,担当してもらう。
少し難しいかもしれないが,マネコン・マスターを目指して,頑張ってもらうことにします。

2011年11月11日金曜日

面接結果

本日,来年度のゼミ生が決定した。
17名を合格としたが,実質的には,来春からゼミ活動を行う学生は16名である。
というのも,1名は来春から休学をして留学をする予定だからである。
その学生は2013年4月から,1学年下の学生たちとゼミ活動を行うことになる。

来年度は,渡辺ゼミとしての真価が問われる年であるように思われる。
会計士試験の合格を目指す学生が例年より多いし,体育連盟所属の学生や,熱心に同好会の活動をする学生らを受け入れたからである。
彼ら彼女らが,ゼミ活動において最高のパフォーマンスを発揮するとともに,自分たちが別に目指す大事な目標を達成することができるよう,私としても最大限のサポートやアドヴァイスをしなければなるまい。
渡辺ゼミとは,ゼミとして最高のパフォーマンスをあげることができ,かつ,各ゼミ生がそれぞれ多様な経験を積み,結果を残し,そして最終的に人間力を高めることのできる,そんなゼミであることを証明して見せよう。
それは大変なことである。オンとオフをしっかり切り替え,オンの時は完全に集中し,没入することが必要であろう。 でも,彼ら彼女らならば,きっとできる。できる。

合格者は,各々今までに多くの経験を積み,論理的にモノを考えることのできる,非常に優秀な学生ばかりである。彼ら彼女らを,高い高い場所に引き上げてあげるのが,私の最大の責任である。

毎年思うことであるが…
最高の期にしたい。
必ず。

2011年11月10日木曜日

面接終了

昨日,来年度のゼミ生の選抜のために,16:40から4時間半以上にわたり,3・4年生と一緒に,応募者25名の面接を行った。
面接終了後,23:00の閉門時間直前まで,選抜のためのミーティングを実施し,合格者を概ね決めた。細部のつめは私に一任されたが,これが結構大変で,まだ迷っている。昨日は夜更けまで考えた。
指導可能な範囲で,なるべく多くの子を合格にしようと思っているが…。
明日の午前中に合否の発表をする予定。
今晩もまた眠れない。

ところで応募者の近年の傾向として,私のゼミの応募者には,女性が非常に多くなっている。
今年も25名の応募者のうち,16名が女性であり,男性はわずか9名であった。
別に,女性を優遇しているわけではないが,応募者の男女割合がそのまま合格者のそれに反映され,どうしても女性の人数の方が多くなる。我がゼミの運営方法はどちらかというと,最近の用語で言えば,いわゆる肉食系だと思うのだが,まさに今の世の傾向を反映しているのか?
私が学生だった頃には,女性はゼミに二人いれば多いと言って良いほどだったのに,隔世の感がある。

2011年11月9日水曜日

ゼミ面接

今日の夕方に,来年度のゼミ生選抜のための面接試験が行われる。
渡辺ゼミ9期生になる学生たちである。

26名の応募があったが,それを15名前後に絞り込まなければならない。
辛い作業である。
しかし,効果的なゼミ運営のためには,その程度の人数が限界であるため,やむを得ないことなのである。

とにかく,新しいゼミ生との出会いは楽しみである。
最高のゼミにしたい。
これは毎年思うことであるが。
卒業する時に絶対に後悔させたくない。
そうも思う。

振り返れば,そのような熱意が空回りした期もあった。
思えば,8期生まで,ゼミ運営については試行錯誤の連続であった。
学生には一人とて同じ子はいなかった。
それが効果的なゼミ運営方法の追究を,より困難にしてきた。
しかし,その困難さは,それに携わることを楽しくもしてくれた。

正直に言うと,ゼミ運営から少し離れ,研究活動に没入したいと思うことも…,時々ある。
やはり私は研究も大好きなのである。
辛いこともあるが,やはり自ら精進し,良い論文を書きたい。

が,私のある言葉や振る舞いから,学生が良い方向に変化したという経験をすると…
それは私に大きな喜びと幸福感をもたらしてくれる。
そして,それが私をゼミ運営に惹きつけ,多大な努力と時間を傾注させることになる。

この煩悩からは,いつ解脱できるのだろう…。

2011年11月7日月曜日

努力は…

『努力は運を支配する』

小兵の日本代表のラガーマン。
後にメガバンクの専務まで登りつめたバンカー。
バンカーでありながら,ラグビー日本代表の監督を務め上げた男。
そして,スコットランドを唯一破った代表監督。
ラガーとバンカーの二面をもつ宿沢広朗氏の言葉である。

今日は,学生10名と対応したが,その際に,二度,上記の言葉を強く意識した。

私は,運は強くない。
むしろ多くの人が経験していない,口では言えない不運も経験してきた。
また,才能がそれほどあるわけではない。
私の周りには才能に満ちた人がたくさんいたし,今もいる。

そんな私が学生に言えることは
陳腐かもしれないが
「努力をすること」
「精進をすること」
「苦労をいとわないこと」
である。

なくなったスティーブ・ジョブス氏も講演で語っていたそうだ。
‘stay hungry, stay foolish’
現状に満足せず努力をし続けろ
愚直に努力をし続けろ
おそらくそう言いたかったのではないか。

宿沢氏もジョブズ氏も,努力の果てにあるものを見た。
そのうえでの言葉である。

私も見てみたい。
ゼミ生諸君も見たくないか?

2011年11月6日日曜日

帰京

昨晩,東北出張から戻った。
出張前から調子が悪かったが,最終日,とうとう発熱。
倒れそうになりながら,何とか帰京することができた。
しんどかった。

今日は,テニスをする予定だったが,それもキャンセル。

先月,数十年ぶりに発熱したが,またもや,である。
今年は体調管理に特に気をつけた方がいいのかもしれない。

明日から,またハードな一週間が始まる。
気合を入れていこう。

2011年11月3日木曜日

宮城県柴田郡

柴田町にいる。
明日は同町の企業にヒアリング調査の予定。
それに備えて今日はここに泊まる。

今日の午後は茨城の企業で4時間にわたり調査をさせていただいた。
工場として非常に「分りやすい」所であった。
日本でのモノづくりを実感できるという意味で。

ということで,来春のゼミ生の工場見学まで,事業所長にお願いしてきた。
見ていて飽きない,そんな工場であった。
今日は1時間しか見ることができなかった。
私こそが実はもっとも来春を楽しみにしているのかもしれない。

2011年11月2日水曜日

明日から東北へ

明日から三日間,福島と宮城へ出張。
ミニプロフィットセンター制を採用している企業にて,そのリーダーにヒアリング調査をするためである。
二社を訪問する予定だが,両社とも,震災後すぐに,生産を開始した,力強い企業である。
お話しをおうかがいするのが楽しみである。

また,仙台近辺に二泊するので,時間があれば,帰りに少し震災後の状況を見て来ることもできれば,と思う。

2011年11月1日火曜日

卒論

今年は4年生の半分が演習論文大会に出場するため,そのための特別ゼミを頻繁に行っている。
昨日の月曜日に5時間実施。
明日も午前中に3時間実施予定。
で,来週の月曜日もやる予定。

正直,疲れる。

数時間,集中して学生の報告を聞き,適切な受け答えをすることは,おそらく学生たちが思うより,こたえるのである。

それに…月曜日は本来研究日。できれば研究に専念したい。今の時期,それができるのは土曜日のみ。研究ができれなければ,いずれ学生への指導も適切にできなくなってしまう。

学生側にも努力を求めたい。
少ない時間でも十分な議論ができるように,しっかりと準備してゼミに臨んでほしいと思う。
私の時間は無尽蔵ではない。最大限自分で研究してきて,ゼミでは本質的な部分について議論ができれば,少ない時間でも各々の研究に非常に有意義な成果が得られることであろう。

2011年10月29日土曜日

雲ひとつない

良い天気です。
土曜日早朝の楽しみ。
畑いじり。
今はこんな感じに育っています。



手前左がチンゲン菜,手前真ん中が大根,手前右がカブ。
奥左と真ん中がレッドアンデスというジャガイモ。
そして奥右のネットの中には,カリフラワーと白菜が害虫から保護されている。
なにしろ,完全無農薬なので,放っておくと虫の餌になってしまい,野菜を育てているのか,虫を育てているの中,分からなくなってしまう。







こちらは左のネットの中には,ブロッコリーとミニキャベツ。
真ん中のネットには,主としてキャベツ。少しだけ試みにブロッコリーとカリフラワーの混雑種。
右のネットをしていない部分には,普通の男爵イモ。







来週からは,いよいよ演習論文大会の追い込み。
月曜日には,4年生と6時間,その終了後2年生と3時間ほどゼミをする予定。
ほんとは月曜日は研究日なんだけど…。
ということで,今日は畑仕事終了後,大学に来ています。
実験室実験に関する論文を仕上げなきゃ。

2011年10月27日木曜日

変わらない

4年生と飲んだ。
楽しかった。
彼ら彼女らと別れるのか
あともう少しで。
そうか,君らもか。

今の3年生にも,1年後にはそう思えるのか。
そうであろうか。
そう思いたい,1年後に。

気づかないであろうが,私は同じ。

誓って見せよう,私は20年後も同じ私。
変わらない,決して。

2011年10月25日火曜日

火曜日の一日

朝6時起床。
娘が早朝模試だというので,7時10分に車で娘を高校へ送る。
7時30分に高校着。
それから大学に向かい,7時50分に大学着。
それから1時間かけて,原価計算論の授業準備と理論クイズの解答作りを行う。
8時50分に教員控室に向かう。
教員控室で,教室の電子機器の鍵と頼んでおいた印刷物を受け取り,9時に教室に向かう。
教室に着くと,レジュメを所定の場所に並べ,パソコンの設定をする。
9時20分きっちりに授業開始。
10時50分きっちりに授業終了。
学生の質問をこなしつつ,パソコンなどをしまう作業をし,11時ごろに教員控室に向かう。
教員控室で,次の金曜日の原価計算論と企業経営と会計,来週の火曜日の原価計算の印刷依頼の手配をする。手配後,研究室に戻る。
11時20分に研究室着。
メールチェックなどをしていると,11時30分に来客。
来年度,大学院に進学し,私に指導教授をと希望している学生。
勉強の仕方などをアドヴァイスする。
12時10分に客帰る。
20分ほどで昼食をとる。
12時30分から,来年度非常勤講師として原価計算論と管理会計論を教える予定のT大学のウェブサイトにアクセスし,履歴書を作成する。
13時20分から大学院のゼミ。
ちょっと早めにゼミが終了する。
14時40分から,そのT大学に提出しなければならない研究業績一覧を作成し,15時40分に終了。
少し休んで,15時50分に,非常勤講師先の青山学院大学に向かう。
16時20分,青学着。
来週の印刷依頼などをしたあと,16時40分から会計学基礎論という授業。
18時10分に授業終了。
パソコンなどの撤収作業をして,18時30分に自宅に向かう。
18時50分,自宅着。
10分で夕食を食べ,10分休み,19時10分に多摩センターに向かう。
19時30分から21時まで,テニススクールで汗をかく。
21時15分に帰宅。
風呂に入り,「ガイアの夜明け」を見ながら,これを書く。
おそらく10分後には爆睡。

そして,明日は1日ゼミ。
今は…眠ろう。

2011年10月24日月曜日

演習論文大会

本日,演習論文大会のエントリー状況が分った。
4年生の部では,10名がエントリー。
うち6名が渡辺ゼミ,残りの4名がHゼミ。

3年生以下の部では,6グループがエントリー。
うち3グループが渡辺ゼミ,残りの2グループがKゼミ,1グループがYゼミ。

これでは渡辺ゼミの大会のようではないか!
なぜもっと他のゼミは参加しないのであろう?

しかし,過半数は渡辺ゼミだが,入賞はかなり厳しいであろう。
Hゼミは有名な研究ゼミ,Kゼミも商学部一番のガチゼミ。
特に,3年生以下の部では,Kゼミは3年生が出場するが,私のゼミは2年生が挑戦する。
Kゼミを凌駕するのは,至難の業であろう。
彼らの研究は,毎年,大学院修士課程のレベルさえ超えている。
しかし,山は高い方がよい。
脅かすところまでは,最低でも到達したいものである。

2011年10月22日土曜日

一昨日,教授会の後,そそくさと八王子駅に向かった。
「元」教授の老会計士と「元」会計士の若手社長と飲むために。
痛烈に飲んだ。
何しろ両氏とも,一杯目から日本酒。
で,3件はしごして,その間マッコリを少々飲んだが,ほとんど日本酒。

相当酔ったが,とても楽しかった。
「飲む」,というのはああでなくては。

一軒目では,最近の会計士の「軽量化」が主たる話題であった。
業界における中大出身の会計士のプレゼンスの低下,これである。
自分で考える能力の低下,それも指摘されていた。

受験勉強とは,戦略的に最短コースを辿り,合格を目指すものである。
そこにおいて「疑問をもつ」ということは,合格の妨げになるものとして忌避される。
勉強マシーンになること,これが最短合格には求められる。

しかし,その結果,失ってしまうものもある。
それに思いをいたすとき,果たして生き急ぐことに,なにほどの意味があるというのであろうか。

私は,ずいぶん回り道をして,時間をかけて,やっと今の場所にたどり着いた。
その間のすべてのことが,今の自分にとっては大事なことであった。

2011年10月19日水曜日

4年生と卒論報告と

今日の午後,6時間近く4年生のゼミを行った。
4年生の方から,3年生のゼミをお休みにするなら,ロングでやらせてください,と申し出があったからである。4年生のうち6名が,12月の演習論文大会に出場する予定。
出場予定の4年生だけではなく,その他の皆も,非常に熱意がある。
それもこれもゼミ長・副ゼミ長のリーダーシップのおかげであろう。
ゼミの主宰者として,彼ら彼女らには非常に感謝している。

ゼミを車に例えるならば,主宰者である教員と,ゼミ長・副ゼミ長とが,その車輪であり,原動力である。今の4年生の場合,非常にどっしりとした,遠いところにも平気でドライブできる,良い土台ができている。加えて,ゼミ生も,ただ乗っているだけではなく,時には車を降り,押し,応援し,そして遠い所に行くのを助ける。また,時にはナビゲータになり,正しい方向へ進むことを助ける。

良いチームになった。
私もそれに応えなければ。
彼らの期待と希望に背かぬように。

2011年10月18日火曜日

さぁ次だ

明日のゼミは3年生はお休み。
その代り,4年生の卒論報告を,数時間やることに。
4年生にとっては,久しぶりのロングです。

2年生のグループワークも熱を帯びて来て,しょっちゅう研究室に訪ねてくるようになった。
今年の2年生はかなりモチベーションが高い。
期待したい。

また,来年度の専門ゼミのセレクションも佳境に入ってきた。
明日が応募の締切日。
応募を検討している,あるいは既に応募したという人は,是非研究室訪問をすることを勧めます。
とはいえ,明日は一日中ゼミなので,応募締め切りまでに時間が取れるとすると,明晩だけということになりますが…。あとは,応募後ということになりますかね。

とにかく,今のペースで指導を続けるためには,体が大事です
体調は徐々に戻ってきていますが,まだ疲れやすい。
こんなことは今まであまりなかったので,ちょっと慎重にケアしたいところですが,何にせよ忙しい…。

2011年10月16日日曜日

結果

結果とは,自己の実力と諸環境要因の関数である。
このことを痛感した。
昨日の学内プレゼン大会でのことである。

会計部門と労働雇用部門では,優勝を果たした。
実力は十分にあった。
環境要因も悪くはなかった。否,むしろ良かった。
その結果である。

経営部門に出場したグループは,残念ながら入賞を逃した。
実力は,優勝したグループと同等か,あるいはそれ以上であった。
しかし,諸環境要因が悪かった。
その結果である。

経営部門のゼミ生は,この経験を生かし,この悔しさを糧に,これからのゼミ活動,およびこれから本格化する就職活動に臨んでほしい。
失敗や負けを経験した者は強いことを示してほしい。
諸君の流した涙は,諸君をきっと強くしてくれる。

3年生は,今はゆっくりと休み,次に備えてください。
まだ,ゼミ活動は終わりではありません。


2011年10月15日土曜日

学内プレゼン大会本番

痺れるような緊張と身を貫くような昂揚を内にして
3年生は今日を迎えていることと思う。
半年間の努力の成果が問われる日である。

よもや,やり残したことはあるまい。
今日は楽しめばいい。

そして,結果にかかわらず今晩は
飲もう。

2011年10月14日金曜日

私には

私には…

ともに15歳の時から「草のみどり」を歌い
ともに同じ師匠のもとで学び
ともに研鑽し
ともに飲み
ともに馬鹿をやり
ときに激論をし

そして

私が絶望の淵にいるときに
普通に傍にいて
助けてくれた
兄のような男がいる

その男とは
ともに白門に焦がれ
ともに白門のために尽力したいと願ってきた

その男に
白門のために大きく貢献しうる場所が与えられることとなった
真に学生のためになる改革を実現してほしい
私もそのために全力を注ごう

2011年10月13日木曜日

昨日のゼミ訪問・ゼミ相談

昨日のゼミ訪問にはたくさんの2年生が集まった。
4年生の卒論報告でも,3年生のグループワークのプレゼンでも,渡辺ゼミらしさが出ていた。
さらには,両学年からのゼミ紹介のためのプレゼンも,とても良かった。
2年生にはとても参考になったものと思う。

特に,4年生が作成してくれたムービー形式の「渡辺ゼミ紹介」には,胸が熱くなった。
そこまでゼミのことを愛し,高く評価してくれているのかと思うと,非常に嬉しい反面,それに値する指導ができてきたのであろうかと不安になるくらいであった。それくらい熱い想いが,そのムービーには込められていた。その想いに応えられるよう,私はこれからも努力していきます。
可能であれば,そのムービーを,私のホームページにて紹介したいと思う。

ところで,昨日無理しすぎたためか,晩には,また熱がぶり返してしまった。
今日は,××選挙とか,××選挙とか,他にもたくさんの会議があるため,休めません…。
まだ,熱は下がっていませんが,なんとか乗り切ろうと思います。

2011年10月11日火曜日

30数年ぶりに

30数年ぶりに熱がでた。
現時点で,38.5度。

1限の原価計算論は70分ほど頑張ったが,嘔吐感のため残り20分あったが,早めに授業終了。
大学院の授業と,青学の授業と,晩のテニススクールに連絡し,すぐに帰宅し,ベッドに横になる。

明日は大事なゼミ訪問とゼミ相談の日である。
何としても一晩で直して見せます!

中学と高校と1回も学校を休んでいないし,大学生になってから風邪をひいた記憶がないので,おそらく30数年ぶりの発熱。
結構,きついね。

2011年10月10日月曜日

学生対応の日

今日は世間様では休日であるが,大学では普通に授業がある。
学生とすれば当然教員も大学にいるものと考える。

午前中は何とか時間を捻出し,娘のハンドボールの試合を応援しに行くことができたが,今日の午後は完全に学生対応に費やされた。

大学院生のちょっとしたトラブル対応,4年生の卒論の相談,3年生・2年生のグループワークに関する相談,2年生のゼミ募集に関する相談に,13:00から19:00までかかった。
学生の必死さが伝わるので,こっちとしても真剣に対応する。

これから再来週にかけて,とりわけゼミの募集に関する相談は,さらに多くなることが想定される。
また,3年生のグループワークは一段落したが,これから2年生のそれが本格化する。
毎年,秋は多忙であるが,他方で,新しい出会いや学生の喜びの顔に接することのできる季節でもある。
教員になって良かったと思える季節である。

2011年10月8日土曜日

ある土曜日の一日

朝起きると,朝食をとり,すぐに息子のサッカーの練習に1.5時間つきあう。
毎週のようにつきあっているため,なにやら高校時代よりインステップがうまくなっているような気がする。

それから近くのホームセンターに追肥用の堆肥を買いに行く。
帰宅後すぐに畑作業をする。
ダイコンとカブの間引きなどをすると,あっという間に1.5時間が経つ。
昼食には,大量に間引いたダイコンとカブの若い芽を炒め,ラーメンにのせて食す。
美味なり。最高。

それからしばし休んだのちに,大学へ。
少々学科の責任者としての仕事にトラブルがあり(私の責任なのだが),それを片付ける(準備をする)と同時に,細々した雑事を片付ける。

帰宅し,夕食をとると,三島由紀夫が中年になってから「はまっていたこと」の真似ごとを,延々と2時間行う。

その後,原価計算論のクイズのような論述問題の採点をする。
で,これを書いて寝ます。

最近の週末は,平日より「体」は疲れる。
でも,明日の予定は今日よりもっとハード。

2011年10月7日金曜日

秋晴れ

今日は秋晴れですね。
湿度も低く,さわやかです。
下の写真は,3週間ほど前に種をまいたダイコンの芽です。
元気に育っています。
本葉4,5枚ってところなので,週末に間引きします。





















今日は,私の講義科目をゼミに興味を持つ2年生が聴講する。
張り切っていきましょうかね。

2011年10月6日木曜日

一応,一段落

昨日で3年生は,一応,グルーワークが一段落した。
自分たちの殻を突き抜けたグループもあったので,15日が楽しみだ。

私は今日の午後は,同僚と〇〇ス。
徐々に晴れてきているし,たまには発散しないと。
そのために,午前中は,たまった雑務を特急でこなすとしましょう。

2011年10月5日水曜日

窓の外は霧雨

12階の窓から見える風景は霧雨です。
今日は寒いですね。

今日は11:00から晩までずっとゼミ。
これから10:00に4年生が研究室に質問に来るまでが勝負。
集中して仕事をこなそう。

2011年10月4日火曜日

ストレスフル,だが・・・

このブログをご覧の方は,ここ一カ月,投稿が多くなったことにお気づきであろう。
そして,その投稿のほとんどがゼミに関することであることにも。
ゼミに傾注する時間が半端なく多いから。

実際,9月の初旬に学会報告をして,それを論文化して投稿して以来,ほとんど自分の研究が進捗していない。
本も読めない。
それが結構ストレスフル。

でも,ゼミ生に接していて,時々成長が垣間見られたり,研究が進捗して喜んでいるさまを見ると,やはりほっとけない。

今日は,1限,3限,5限と講義だったのだが,2限の時間帯に,教員控室で1時間,2年生のゼミのグループワークにつきあった。2年生のグループの中では,最も研究が進捗しているトップランナーなのだが,ちょっと行き詰っていた。
一緒に議論している中で,少し示唆を与えると,それが展開の突破口になった模様で,一様に笑顔で帰って行った。研究に喜びを感じてもらえれば,2年生のゼミとしては大成功である。
そしてさらに,このグループは,ひょっとしたらひょっとして,とんでもない快挙を成し遂げる可能性をもっている。あの有名な3年生の「がちゼミ」と対等以上の戦いをするかもしれない。
期待したい。

2011年10月3日月曜日

さぁ次だ

3年生のグループワークは次のステージへ。
10/15の学内プレゼン大会へ移る。
3つのグループともに,数段のヴァージョンアップをはかり,エントリーした各部門において優勝するという,以前の期では成し遂げられなかったことを実現してほしい(過去の最高は3グループ中2つが優勝)。

2年生のゼミ選びも本格化しつつある。
今日も午前中に何人かが,ゼミ相談に来る。

早いものですね。もう8期生が決まってから1年経つのですね。
3年生は一年前の自分たちの姿を思い浮かべてほしい。
諸君は変わりましたか?
変わろうとしましたか?

諸君はもっともっと成長できます。

2011年9月30日金曜日

明日はいよいよ

明日は,3年生にとって初舞台のインナー大会である。
色々と辛いこともあったろうが,ようやくここまで来た。
全力を尽くしてほしい。
私はその場にいることはできないが,西の空の下で諸君の成功を祈っている。

2週間後に学内プレゼン大会もある。
まだまだ研究を良くする機会も時間もある。
しばし踏ん張っていこう。

また,来年のゼミ生(9期生)の選抜が近い。
入ゼミの希望者の研究室訪問が増え始めている。
10月12日の2年生のゼミ訪問日には,良いプレゼンを見せてあげましょう。

2011年9月29日木曜日

秋です

桜広場はすっかり秋の装い。
しかし,早朝の空気は少しひんやりしていて,すがすがしい。

















ちなみに,早朝のペデ下はこんな感じです。
がらーん。














今日は一日会議だらけ。
でも,その合間をぬって,3年生のグループワークのために時間を捻出しなければ。

2011年9月28日水曜日

分析結果

多くのOBOGの協力で,徐々に3年生の分析モデルを検証するためのデータが集まりつつある。
OBOGの皆さん,どうもありがとう!

さて,といことで,本日,ラフな統計分析をゼミの時間に行ったが,必ずしも仮説が支持される結果が得られなかった。
まだまだサンプルサイズが小さいので,これからサンプルがもっと増えれば,どう転がるか分らない。
だから,3年生はそう落ち込まなくても良い。
まだまだ,これからだ。
また,かりに仮説が棄却されたとしても,そこから新たな研究が出発すると思えばよい。
終わりではない。始まりだ。

2011年9月27日火曜日

追い込み

この間の台風で倒れた桜の木が,もう既に丸太に…。
諸行無常の…,と言っている場合ではなく,3年生はほんとの追い込み時期。

昨日,分析モデルの完成に苦闘していた3年生のグループが,ついにそのトンネルを抜けた。
そしてすぐさま,OBOGを頼り,データ収集の段階に移った。
明日には分析をしなければならない。
何とか木曜日までに完成できるか…,ここが天王山!

2011年9月25日日曜日

日曜日だけど

日曜日,いつものように朝早くから畑作業をする。
今日は,ダイコンの種を植え,台風でだめになったトマトとゴーヤを片付け,耕し,肥料を入れた。
で,息子とサッカーの練習とキャッチボールをし,昼飯(たいがいトマトソースのスパゲティ,じゃないと不機嫌になる)を食べる。
ここまではいつもの日曜日。
普通は,その後,家族と買い物に行ったり,畑作業を続けたり,昼寝したり,あるいはテニスをしたりするのだが…。
そして,今日は大相撲の千秋楽を見たかったのに…。

午後から大学に。

3年生のグループと4時間ゼミをした。
その甲斐あって,一つのグループは,やっとモデルと質問表が完成した。
あとはOBOGなどに頼んでデータ収集し(OBOGの皆さん,よろしくね!),それを統計解析する。
もうひとつのグループも,何とかモデルは完成した。
あとは質問表の完成だが,それはまた明日の臨時ゼミで何とかやってしまおう。

2011年9月24日土曜日

秋学期開始

昨日から秋学期の講義が始まった。
正確には水曜日からだったのだが,例の台風のせいで,私にとっては昨日が開始日だった。
3限に原価計算論,4限に企業経営と会計という講義科目をこなし,すっかり声がかれた後に,2年生のゼミ。2年生は12月にプレゼン大会があるため,まだ余裕はあるが,皆熱心で,5限終了後,私の研究室に来て,20:00ごろまで資料探しをしていた。

切羽詰まっているのは,3年生。
いろいろとトラブルもあり,明日の日曜日にゼミをすることになりそう。
で,月・火とデータを集めて,水曜日に統計分析をし,木曜日にプレゼンファイルを主催者に送らなければならない。

さて,今日はすでに2時間テニスをしたけど,これから秋冬野菜の仕込みをやってしまおう。

2011年9月23日金曜日

3年生のグループワーク

本当に追い込みです。
昨日は合計7時間,ゼミをしました。
分析モデルはほぼ完成したと言っていいでしょう。
残りは,クエスチョンネアを完成し,データをとり,それを解析するだけです。
分析モデルさえ完成させてしまえば,あとは一気呵成にいけます。
3年生,あともうひと踏ん張り!

2011年9月22日木曜日

台風一過

今朝,大学に自転車で来る途中,本当に色々なものが散乱していました。
昨晩はすごい嵐でした。
大学の桜広場の桜も倒れていました。
とても残念です。
それほどすごい風だったんですね。

2011年9月21日水曜日

合宿終了 総括3

ここでは主に研究面の総括を。

4年生については,全体的に準備不足の者が目立った。
就職活動がほぼ終了し,ちょっと気が抜けてしまっているのだろうか。
つっつかれると論理がすぐに破たんしてしまうものや,そもそも論理が成立していないものもあった。
それなのに,プレゼンのやり方だけはうまいものだから,ちぐはぐ感が際立っていた。
内容が伴わなければ,プレゼンの仕方がうまくてもしょうがない。
4年生には猛省を促したい。

3年生については概ね,準備段階での努力や苦悩がにじみ出ている発表ではあったと思う。
それでも各グループともに,課題が残った。
まだ分析モデルが完成しないグループもあった。
しかし,そのグループは,発表の場での指摘を受けて,夜の9時頃から,朝の6時までモデルの検討をしていた。他の人達が,その日の勉強時間を終えて懇親を始めてからも,一心不乱に検討していた姿には,感心しました。そして,私には,彼ら彼女らが楽しそうに見えました。研究の面白さを感じる境地にいたろうとしているかに思えました。
その姿に接し,私も3,4時間つきあったが,4年生や3年生の有志が代わる代わる,そのグループの所に行き,アドバイスや激励をしていたのを見て,このゼミのイズムの浸透ぶりを感じました。

また,自分たちの発表を翌日に控え,朝の4時頃まで,グループ内でその準備をしているところもありましたね。他の人たちが飲んでいるのに。

本番まで一カ月を切り,3年生はここが踏ん張りどころです。
ここで頑張れるものと頑張れないものに,大きな差がでるのです。
さぁ,やろう!

台風

すごい雨風です。
今日,大学は午前中の授業のみで,午後は休講。
ゼミも早々と中止を決定した。
公共交通機関も乱れに乱れると思うし,なによりも危険なため,これはしょうがない。

しかし,この時期,3年生はグループワークの追い込みのため,このお休み分はどこかで取り返さなければならない。ということで,明日は××を××して,5時間もの時間を捻出して,3年のゼミを敢行することにした。
何とか明日の臨時ゼミで,分析モデルをしっかり固めなければね。

ところで,今日の午前中には1年生のゼミをした。
来週からは,課題図書に関する発表が始まるのだが,今日は過去に行ったスピーチゲームの模様を確認することにした。まずは4年生のプレゼンの模様を見てから,1年生各自の映像を見た。そこに歴然とした差があることを,皆,実感したことと思う。
少しずつ改善点を自分なりに克服した人は,2年後には,今の4年生のようになれるだろう。

2011年9月20日火曜日

合宿終了 総括2

合宿総括の続きです。

今回は天候の関係で,テニスの日程が変更されました。
しかし,楽しくできましたね。
結局,優勝はまた私のペアでしたが…。
とはいえ結果はどうでもいいです。
みな,他の人の試合を応援したり,積極的に玉拾いしたり,審判をかって出たり,決して自分勝手な行動をしていませんでした。見ていて,とても気持ち良かったです。

対人認知の歪みに関する実験について。
事前情報効果が,きれいに現れていましたよね。
たったワンワードの違いでも,人の好意度評定には大きな違いが現れます。
3年生は,この点を踏まえて,就職活動に臨むと良いかもしれませんね。

玉砕ゲームについて。
もう少し与える材料の種類を減らした方が良かったかもしれませんね。
少しぐらい卵を割るグループがあった方が,もっと盛り上がるかも…。
でも,知らない人が下の写真を見たら,どんなゲームなんだろうと不思議に思うだろうね。

2011年9月19日月曜日

合宿終了 総括1

昨日,三泊四日の合宿から帰京した。
初日,4時就寝。
二日目,5時就寝。
三日目,2時半就寝。
三日目は,OBOGもたくさんいるのに早く寝てしまった。
昔はこんなではなかったのだけれども,もう体がもちません,十分に話しをすることができなかったOBOGの諸氏,勘弁してください。

さて,合宿の総括をしてみたいと思います。
まずは,合宿四原則について。
第一に,どんなに遅く寝たとしても,必ず朝ごはんは8時に「全員」揃ったうえで頂戴する。
第二に,朝起きたら必ず挨拶をする。
第三に,トイレのスリッパは,必ず揃える。他人のものも,乱れていれば直す。
第四に,洗面所はきれいに使う。
さて,今回の合宿では,どうだったでしょうか…,私が見る限り完璧でした。
時間の厳守については,宿のおばさんも驚いていましたね。
今までのゼミの中で,一番だと言ってくれたそうです。
皆,よくやっていました。私もうれしいです。

次に,初日の最初の行事,スピーチゲームについて。
他人が設定したお題について,2分間プレゼンする。
身振り手振り,言葉の抑揚・強弱,表情,声の聞き取りやすさ,といったプレゼンの仕方が評価される。
また当然,プレゼンする内容についても評価を受ける。
結果は,プレゼンの仕方の評価点の下位6人は3年生。
当然のことながら,4年生が上位のほとんどを占めた。
3年生は,4年生との差を痛感したことだろう。
この結果をスルーせずに,改善のための材料としましょう。

ロールプレイングメソッドの劇について。
特に,8期生には,人前で初めて演じるということで,恥ずかしかったことと思う。
1回目は恥ずかしさを感じている雰囲気だったが,2回目は吹っ切れている感じだったね。
素晴らしかった。感心しました。
プレゼンも人前で演じているのと同じです。
最初は,プレゼンに際して,手を少し動かすのも恥ずかしそうにしていたけれども,これからはきっと表情豊かに演じくれるものと思います。

2011年9月14日水曜日

明日はいよいよ合宿

明日から三泊四日の合宿です!
場所は野尻湖。
既報だけど今回はOBOGが19名参加する。
総勢50名近い所帯ですので,合宿係は大変だろうけど,がんばろう!

2年ほど前から,研究発表の合間に,人間行動や心理に関する気づきを促すゲームを6,7本取り入れている。学生には好評だけど,それを段取りする私にしてみると,結構,事前準備が大変。
昨日から,ちょっと大がかりなゲームをするのに使う小道具の準備に追われる。
でも,学生時代の思い出といえば…「ゼミ合宿!」と言えるぐらいの良い合宿にしてあげたいと思う。
もちろん,それにはゼミ生ひとりひとりが良い合宿にするために努力しなければならないですよ!
特に4年生は,現役生として参加する最後の合宿です。悔いのないようにね。

2011年9月13日火曜日

収穫3

一週間以上前のことになってしまったが…
産業組織心理学会で参考になったこと。
いくつかあるが,たとえば

①パフォーマンスの定義
「一定期間にわたり個人が実際に行っている様々な行動の中で,たまたま組織有効性に貢献する間歇的な行動が組織にもたらす価値の総合」(Motowidlo,2003)

②パフォーマンスの4つの次元(蔡,2010)
タスク・パフォーマンス
文脈的パフォーマンス
適応パフォーマンス
反社会的パフォーマンス

文脈的パフォーマンスとは,例えば,公式的には組織から要求されていない様々な仕事や役割を遂行したり,積極的に協力・協同行動をとったりすること。

③プロアクティブ行動(津曲ら,2011)
これは,新たな状況,課題,関係の創出に向けた,先取り志向の,そして意図的で内発性や能動性を伴った活動のことを言う。過去や現在に傾斜した受け身の対応にとどまる李アクティブ行動とは対をなすものである。(4年のM.Tさんの参考になるかな)

④レジリエンス(菊池,2011)
ネガティブな事象に直面し,一時的に落ち込んでも,その状態から回復し,状況に立ち向かうことを可能にする力のこと。(4年のA.Iさんの参考になるかな)

2011年9月12日月曜日

収穫2

春夏野菜の収穫がほぼ終了した。
実績は下記の通り。
ナス113本
平インゲン298本
普通のインゲン431本
じゃがいも334個
ニンジン54本
キュウリ23本
コーン16本
枝豆13房
白ゴーヤ2本
トマト192個
ゴーヤとトマトはあと少しは収穫できそう。

秋冬野菜のための,土の仕込みもほぼ終了した。
昨日は町内会共有の耕運機を駆使して,二日酔いをものともせずに頑張った。
熱中症になりかけたけど。

ところで,予定では…
ブロッコリー
キャベツ
ジャガイモ
チンゲン菜
ダイコン
カブ
これらを育てるつもり。

3年生のグループワークについても,収穫の秋はもうすぐ。
いよいよ追い込み。
合宿では,しっかり追肥を施しましょう。

2011年9月9日金曜日

反省について

9/5に下記のような松下幸之助の言葉を紹介した。
「一日が終わったら,感謝と反省をしなさい」

ところが最近『ニーチェの言葉』という本を読んでいると次のような言葉があった。
「一日の終わりに反省しない」
少し長いが引用しよう。

「仕事を終えて,じっくりと反省する。
一日が終わって,その一日を振り返って反省する。
すると,自分や他人のアラが目について,ついにはウツになる。
自分のダメさにも怒りを感じ,あいつは憎たらしいと思ったりする。
たいていは不快で暗い結果にたどりつく。

なぜかというと,冷静に反省したりしたからなどでは決してない。
単に疲れているからだ。
疲れたときにする反省など,すべてウツへの落とし穴でしかない。
疲れているときは反省をしたり,振り返ったり,ましてや日記など書くべきではない。

活発に活動しているとき,何かに夢中になって打ち込んでいるとき,楽しんでいるとき,反省したり,振り返って考えたりはしない。
だから,自分をダメだと思ったり,人に対して憎しみを覚えたりした時は,疲れている証拠だ。
そういう時はさっさと自分を休ませなければいけない。」

うーん。ニーチェの言うことも,もっとものように聞こえる。
反省というのは,自分の遂行行動がうまくいかなかったときにするもの。
そのうまくいかなかったことの原因を,自分のせいだと思い無能さを嘆いたり,あるいはその原因を他人のせいにして憎んだりするのは,心理的適応という観点から望ましくない。ウツになりかねない。これはニーチェの言うとおり。

でも…。
そのうまくいかなかった原因を,自分の努力不足だとか,あるいは方法が悪かっただと考えればどうだろう。努力すれば,あるいは同じ方法を繰り返さずに別の適切な方法を探索すれば,ひょっとしたら次はうまくいくかもしれない。そのように考えず,努力せず,同じ方法ばかり繰り返していたら,失敗の連続だろう。失敗したとしても,その努力では,あるいはその方法ではダメなんだと反省することで,成功につながる努力や方法への気づきに一歩近づくことになる。

反省とは,失敗の原因を自分の無能さに帰属させ,それを嘆くことではない。反省とは,失敗の原因を,自分でコントロール可能な要因に求め,失敗の原因究明と問題解決の道筋を探索することだと思う。このことを松下翁は言われているのだと思う。

しかし…。
確かに疲れきっているときは,失敗の原因を冷静に見つめることができずに,無力感にさいなまれてしまうことも多いだろう。そんなときは,寝るに限る。ニーチェの言うとおり。

2011年9月8日木曜日

夏合宿

来週の木曜日から三泊四日のゼミ合宿がある。
場所は野尻湖。
東京から4時間ほどかかり,結構遠い。
現役生は3,4年生あわせて26名。
で,OBOG19名が参加してくれる。
我がゼミの卒業生は1~6期までであり,全部で50名ちょっとだから,かなりの割合の人が来てくれるということだ。遠くは北海道からも参加してくれる。
基本的には,土曜日からの参加を推奨しているので,ほとんどのOBOGがその日に来てくれる。きっと,楽しいOBOG会になることであろう。楽しみだ。

2期
H原くん
O高くん
S田くん
Hらさん
Y田さん

3期
O栗くん
K田くん
I田くん

5期
S田さん
M谷さん
T須くん
S賀くん
N垣くん

6期
I本さん
S川さん
O川さん
N口くん
O山くん
M田くん

どうもありがとう。

2011年9月7日水曜日

秋だね

秋ですね。
下の写真,どこか田舎で撮ってきたの?
いえいえ,中大正門から300m下った場所で撮ったものです。
あんまり稲穂が美しいもので。
朝,自転車で出勤する時に撮りました。
稲穂,好きなんですよね。
うちの娘,二人とも名前に「穂」をつけました。そのぐらい。
















ハマショーの「19のままさ」を口ずさんでいたら,ふと目に留まったんですよ。
全然,シチュエーション合ってないけど。

予備校の湿っぽい廊下で
あの娘を見つけた
放課後の図書館のロビーで
思い切って声をかけた
夏が終わるころには
もう二人
すり切れたスニーカーをはいて
恋を追いかけていた
いつまでも忘れない
いまでもこうして目を閉じれば19のままさ

40過ぎたおじさんが,19のままさ,なんてね

12階の窓から秋の美しい空をのぞみ
さ,午後も学会誌への投稿論文の仕上げ,がんばりますよ!

2011年9月6日火曜日

夏ゼミ第二弾!

本日,2年生と3年生の夏ゼミがあった。

2年生は,9:30~12:30まで3時間。
3つのグループのうち若干進んでいるところが,ようやく分析モデルの全体像が見えてきた感じかな。
あとは個別の構成要因を明確化して,因果関係(要因間の矢印)をしっかり理論的に裏付けていくプロセスに,全力を挙げていかなければならない。
目指すべきは12月の大会。
まぁ,順調な仕上がり具合と言ってもいいだろう。
一つのグループを除いては…。

3年生は,13:00~18:30まで5.5時間。
ようやく3つのグループとも,分析モデルが完成しそう。
ゼミの中でも,ようやっと笑顔を見ることができるようになってきた。
前回ぐらいまでは,かなり深刻な雰囲気が醸し出されていたけどね。
それがようやっと,ここまできた。
夏休み中も何度も研究室に訪ねて来て,努力してきた結果でしょう。

3年生の部には,またOBOGが来てくれた。
S平くん,S川さん,どうもありがとう。
また,4年生も何人か空いている時間に顔を出してくれて,意見を言ってくれた。
3年生も皆感謝していることと思う。
私も同じ気持ちだ。
久しぶりのマラソンゼミで体は疲れたけど,心は…。

ゼミ生諸君,OBOG諸氏,来週のゼミ合宿でまた会いましょう!

2011年9月5日月曜日

収穫1

昨晩遅く,学会のはしごから帰京した。
今回の旅は収穫が多かった。

パナソニックの経理大学(こんなものがあるのを初めて知った)の学長で,前のCFO兼副社長の方の講演が面白かった。その講演が終わるとすぐに自分の研究報告があったので,少しナーバスになっていたが,すぐにその方の話に引き込まれた。

例えば…

2000年初頭のグループ事業再編において,松下通信の合併を企図。
しかし,当時,同社の株価は25,000円。
なんと本体の松下の株価の5倍!
そんなもん合併したら,のれん代が1兆円(!)発生してしまう。
そんなことできるわけない!
しかし…,ほどなくITバブル崩壊。
株価は一挙に5,000円まで下落。
当時の中村社長が一言。
「今すぐ,やれ!」
なんとも生々しい話しである。

また,松下幸之助氏の孫娘の旦那が社長をしていた「松下興産」の売却の件も,生臭い話しであった。ここにはちょっと書けない…。

以下は,興味深かった言葉。

「改革はP/Lからは出てこない。B/Sから出てくる。」
「銀行の本質は,晴れの時に傘を貸し,雨の時に傘の返却を要求するようなものだ。」
「改革の時に絶対に必要なものは若い人のエネルギーだ。老人にはできない。」
「幸之助氏の言葉『一日が終わったら,感謝と反省をしなさい』」
「ヒーター事故では1,000億円かかった。」
「難しいことは,簡単に言え。」
「判子を捺す時間は,それを求めてきた部下と会話する時間である。」
「経営における『warm heart』※は,暖かい心というより,相手の立場に立って考えることを意味する。」

※マーシャルの「cool head, but warm heart」より

2011年9月3日土曜日

ほんと,この台風は…

今,福岡。
ほんと,この台風は何をトロトロと…。
その真っ只中,陸路・空路を旅する人の身にでも…。

ま,いーか。
昨日の学会報告,まぁ,うまくいった。
司会の先生にも,フロアのオーディエンスにも,お褒めの言葉をたくさんいただいた。報告としては,今までの中でもかなり出来はいい方だった。

しかし,その後の学会懇親会の席で大変な大役を依頼されてしまった。
受けるべきか,断るべきか…。

さて,気分を変えて…。
明日は,組織心理学会。
純粋に好奇心が刺激される場として楽しもう!

2011年9月1日木曜日

on the road

さて,今日から4日間,大阪・福岡に学会出張。
大阪では研究報告する予定。
台風による交通機関の乱れが心配だけど…。

残していく野菜たちも心配…。
一応,小松菜には,ブルーシートをかぶせてきたけど,大雨と強風に耐えられるか。

2011年8月30日火曜日

初秋

朝6時に畑に出る。
外はまだ薄暗く,長袖でもちょっと肌寒い。
7時半に家を出て,大学に向かう。
玄関を開けると太陽が顔を出しており,思わず手をかざす。
ひんやりととした空気に,朝陽が気持ちいい。
秋だね。
一番好きな季節だ。

さて,今日もがんばろう。

2011年8月29日月曜日

今週は…

今週は,木曜日から日曜日まで学会出張のはしご。
大阪と福岡へ。
大阪では,研究報告をするので,その準備を水曜日までに完了させたい。

しかし,今日は午前と午後にそれぞれ1時間超,3年生の2つのグループと議論した。
明日も統計について相談を受ける予定。

でもって,上記の出張から帰京後の来週月曜日は,夏ゼミ第二弾を10時間ほどやる予定。
さらに,9月中旬には三泊四日のゼミ合宿。
ゼミについては,夏休みも何もないな,良く考えてみたら。

体が資本だが…。
農作業のしすぎで,腰が痛い…。

2011年8月26日金曜日

日光出張

日光にてミニ・プロフィットセンターの一種であるラインカンパニー制の合宿研修にシットインさせてもらってきた。1時間ほど講演もした。

今週は,出張だらけで本当に疲れたけれども…
昨晩は非常に面白かった。
研修の講師陣は皆,住友電工のOBなのだが,退職時には住友の子会社の社長を務めた人たちであり,夜遅くまで色々とお話しをおうかがいすることができた。非常に生々しいビジネスの話しであり,ちょっとここには書けないようなことも…。しかし,そういう他では聞けないような話しだからこそ,非常に勉強になった。

さて,来週も大阪と福岡に連続出張があるが,ダブルで迫ってきている台風11号と12号がちょっと心配。

2011年8月24日水曜日

鳥取出張

鳥取出張に行ってきた。
これで3回目になるわけだが(1回は未遂),前の2回が散々だった。
それについては前に書いた。
二度あることは三度あるともいうし,今回も不安だったが,大丈夫だった。
雨が降っており(これで3回とも雨),結構揺れたが,無事鳥取空港にもランディングできた。
そして,何よりも実り多い調査旅行だった。
疲れているが,明日も5時起きで,今度は栃木に出張。
せいぜい夜は温泉につかって英気を養いましょうかね。

2011年8月22日月曜日

自己とゼミ

群れから離れて成長した猿は,「自己」を認識できないという。
ほっぺたにペンキを少し塗って,鏡の前に立たせても,そこに映った自分を自分だと認識できないそうだ。
これに対して,群れの中で育った猿は,ほっぺの異変に気がつき,手で色のついた部分に触れるそうだ。つまり,鏡に映っているのは自分だと分かっているということになる。

自己を認識するために,自分以外の人が必要だということ。
そう言う意味でも,人は人にとってとても大事なのである。

ゼミという集団の中で,果たしていかなる自己認識がなされるのであろう。
それはひとえに,ゼミに属する人が,他のゼミ生にどのように接するかによって決まるのであろう。
良いゼミであってほしいと思う。

来月,ゼミ合宿がある。
北海道,名古屋,大阪,栃木…,それこそ全国からOBOGが20名近く,参加してくれる。
彼ら彼女らにとっては,良いゼミであったのであろうか。

2011年8月17日水曜日

基礎づくり

先週ぐらいから,毎朝,1時間半ぐらいかけて,今年から借りたもう1枚の田んぼの雑草取りをしている。シバ系の雑草だが,これがしぶとい。草の部分をもって引っこ抜いても,土の中に根を残していると,すぐにまた生えてくる。それこそ「根こそぎ」抜かないと,きりがないのである。しかし,それがなかなか難しい。
そこで考えた方法は,まず土を50㎝ほど掘る。それから横にトンネルを掘っていく。そして,土の表面にかかと落としを喰らわして,トンネルの上の30~40㎝の土の塊を崩落させる。雑草の根っこごと崩落させる感じである。そして,根についた土を払い,まさに根こそぎ除去する。
ジャガイモを収穫してから,しばらく放っておいたので,絨毯のように覆っている雑草を,土を掘り,トンネルを掘り,それからかかと落としをし,根こそぎ除去し,それから崩落した土を手で探って根っこ(アーモンドのような形をしている)の取り残しがないか確認する。
根気のいる時間のかかる作業である。今までおそらく20時間ぐらいかけたと思うが,まだ四分の一ぐらい残っている。
でも,丈夫な野菜(ブロッコリーとキャベツを植える予定)を作るためには,欠かせない作業である。
何事も基礎づくりが大事である。

今年の3年生は,その基礎づくりに苦労している。
何度も何度も私に駄目だしされ,また新たに「作文」してくるが,基礎がなってないので,粗だらけ。
じっくり文献を読み込み,きっちりと基礎を作っておかないと,しっかりしたモデルはできない。
あるグループは,7月末の夏ゼミ終了後,2回も研究室に来て,報告をした。
今日がその2回目の訪問だったわけだが,ようやく曙光が見え始めたというところか。
しかし,時間がない。
頑張ってほしいと思う。

2011年8月12日金曜日

時が経つのが…

早い!
今週と来週は概ね研究に時間を充てられる貴重な時。
だが,経つのが早い!
再来週は,鳥取と栃木に出張。
その次の週からは,学会出張が続く。
学会発表の準備は順調だが,とにかく時間が欲しい。
でも,少しは家族の相手もしてやらねばならないし…。
今度の日曜日に恐竜博って,混雑で死ぬかも。

と言いつつも,つい先ほどまで「硫黄島からの手紙」を見てしまった。
一回見たことがあるのだが,子供に勧めた手前,ちょっと解説を加えながら,結局一緒に全部見てしまった。
クリント・イーストウッド監督の作品は,ほんとに見ごたえがある。
昔読んだ日本軍の敗因を組織論的に検証している次の本を思い出した。
野中郁次郎ほか『失敗の本質』中公文庫。
しかし,アメリカ滞在経験のある日本軍人を良く描きすぎのような気も。

2011年8月10日水曜日

信頼とか希望とか将来の見通しとか

最近,自分の研究関心から,信頼,希望,見通しといった概念の本を読む機会が増えた。
ユダヤ人の心理学者であるヴィクトール・フランクルが,自らのアウシュヴィッツ収容所体験をもとに執筆した『夜と霧』の記述は,非常に興味深いが,あの強制収容所の地獄のすさまじさに思いをいたさざる得ない。

「なぜ生きるかを知っている者は,どのように生きることにも耐える」
これはニーチェの言葉である。
希望があれば人間はどんな苦難にも耐えられるということであろう。
逆にいえば,人間は希望を失えば,生きていくことは難しいと言うことも意味する。
フランクルの書物は,このことを,極限状態のユダヤ人を観察することによって証明している。

ある男が夢を見たと言う。
1945年の3月30日に戦争が終わる夢を。
しかし,3月29日にその見込みがほとんどないことが分かった。
そして,その男は3月30日に死んだ。
腸チフスであった。
フランクルは言明する。
戦争終結がかなわず,ひどく落胆し,すでに潜伏していた発疹チフスに対する抵抗力が急速に低下したあげくに命を落としたのだと。
儚い夢を希望として胸に抱き,その男は収容所の地獄を生きたのである。
そして,何の根拠もない希望が崩れたときに,死んだのである。
人は何と強く,そして脆いものか。

また,フランクルは言う。
1944年と1945年のクリスマス後,大量の死者が出たと。
収容所の医者は言う。
それは,過酷さを増した労働条件からも,悪化した食糧事情からも,季節の変化からも,あるいは新たに広まった伝染性の疾患からも説明がつかないと。
多くの収容者たちは,クリスマスには家に帰れるという,何の根拠もない「素朴な希望」にすがっていたのだ!  何の…ほんとに何の…根拠もない…。
そんな素朴な希望でも,それがなくなれば,死を導く急激な抵抗力の低下を招くのだ。

今の日本では,希望をもちにくいと言われる。
特に若者が。
しかし,果たしてそうか?
あの絶望の収容所でも,人は希望をもった。

希望は与えられるものではなく,自ら見つけ抱くものであろう。

2011年8月8日月曜日

夏ゼミ前半戦終了…一応

7/30(土)13:00-18:30 3年生
8/1(月)9:30-12:30 2年生
8/6(土)9:00-11:00 3年生
8/6(土)11:00-19:00 4年生

これが正規の授業期間終了後の,いわゆる夏ゼミの日程。
正直,疲れた。
特に8/6は。
朝から晩まで,研究室から5号館に移動するプロセスも,昼御飯を食べている時間も,ゼミ生の質問に応じた。学生対応をしていない時間は,トイレに行っている時間のみ。
だいたい私のゼミの場合,夏ゼミ,夏合宿,春ゼミ,春合宿のゼミ時間だけで,正規の授業期間における週1回のゼミに置き換えると,2年分はやってしまう。
学生もよくついてきてくれていると思うけど…。

しかし,明日もゼミ生対応がある。
さらに9月初旬には,夏ゼミ後半戦がある。
研究に完全に専念できるのは,今週と来週のみ。
さて,頑張りましょう。

2011年7月29日金曜日

大学院への進学

昨日,3年前に私の1年生の演習に所属していた学生が,研究室に訪ねてきた。
聞くと,大学院に進学したいとのこと。
今までの大学生生活では,2年生まで会計士の受験勉強に勤しんだが,その後,やることが見つからず無為な日々を過ごしていたと言う。ふと,楽しかった1年生のゼミのことを思い出し,会計と心理の融合について研究したいと思うに至ったとのこと。

現実を話した。
博士課程を終了して,大学の研究室のポジションがある保障はどこにもない。ひょっとしたら30歳を過ぎても,学生のままかもしれない。実際に,私もちゃんと所得税を支払ったのは29歳のときであった。
研究は楽しい時もあるが,苦しい時もある。産みの苦しみである。それも長期戦になることも多い。

1年生のゼミの時の,会計の面白さを伝えようとして優しく楽しくふるまう私しか見ていないが,3,4年生のゼミ生には時に鬼のように見えているだろう,とも話した。現在,私の研究室には3人の大学院生が所属しているが,そのいずれも「とても厳しい」との認識であろう。

しかし,それでも進学したい,と言う。
仮に大学院に合格したとしても,厳しく接しなければなるまい。
早くその道を断念するのならば,その方が良い。
断念させようとするわけではないが,自らそう決するのなら,それに越したことはない。
それでも,厳しい山を越えることが出来たとき,彼の目の前には,今まで見たことがない光景が広がっていることであろう。

2011年7月26日火曜日

26年間

高校時代から26年間にも及ぶ,長いつきあいの友人がいる。
その間,本当に色々なことがあった。

性格,嗜好,運動特性など,ほとんど私の対極にある男である。
それでも,いっしょにバカなことをしたりして,若い頃は本当に楽しかった。
私が逆境にある時は,私の苦悩を共有してくれて,しかし,側にいて明るくふるまってくれた。

考えてみると,私はいつも彼に助けられてばかりだ。
そして,また助けられた。
今度は私ではなく,私の教え子が。
事業家として成功している彼が,実践者として様々なアドヴァイスを学生にしてくれる。
それは私には決してできないこと。
本当にありがたいことである。

いつか彼に報いなければならない。
それがいつになるのかは,わからない。
でも,いつか,いつか,きっと…。

2011年7月20日水曜日

ジェットコースター

今まで何十回も飛行機に乗っているが…。
あんな経験は初めてだった。

昨日の午後,台風のさなか,鳥取に研究出張に向かった。
裏日本は,風はそれほど激しくないとの予報に接し,なんとか行くことはできるだろうと,そう思っていた。むしろ,帰りの便が心配であった。
多摩センターから羽田空港行きのバスが出ているので,1限と2限の授業終了後,バス停に向かう。
ところが,台風で高速道路が混雑しているとのことで,予定時間より大幅に遅れ可能性があると運転手に告げられる。やむを得ず電車で空港へ。まぁ,これは仕方ない。が,バス利用を前提にしていたため,手荷物は両手にいっぱい。大汗かいた。

空港に着くと,天候次第では羽田に引き返すとのアナウンスがあったが,運航すると言う。運航する以上,大丈夫だろうと,たかをくくっていた。
比較的順調に鳥取空港上空につき,着陸体制に。
しかし,車輪の出る音が聞こえ,ランディングのまさにその時!
ぐっと下に押しやられる感覚を感じたその直後に,エンジンがフルスロットルし,急上昇。
しばらく,相当の角度で急上昇し,背中は座席に押し付けられる。
まさか飛行機でジェットコースターの気分を味わえるとは思わなかった。
エンジンのフルスロットルの状態がしばらく続いたためか,その状態が終了した後も,その残音が機内に響きわたり,エンジンにトラブルが生じたのではないかと不安に思ったほどであった。

上空で少し安定した後,機長の報告。
着陸寸前に強風で地面にたたきつけられそうになり,急上昇したとのこと。
そして,再度のアタックの可能性をさぐるため,しばらく上空を旋回し,待機するとのこと。

間歇的に激しい揺れが来る状態のなか,30分が経過。
その間,となり座席の初老の男性が,ICレコーダーをオンにして,なにやらぶつぶつ。
縁起でもない,遺言でも吹き込んでいるのか。
そう思ったが,私もペンを探る。
息子に何か書き残すか。
止めておこう,ネガティブな思いは,ネガティブな現実を引き起こしかねない。

少々気分が悪くなってきたころ,羽田に引き返すとの機内放送。
ちょっとほっとするが,同時に,明日の仕事をどうしようと猛烈に不安になる。
大事な仕事であり,めったにない実証研究の機会を,企業サイドから頂戴しているのだ。
客室乗務員から時刻表をもらう。
だめだ。
電車では,もう鳥取には行けない。
では,新大阪か姫路あたりまで行き,一泊し,朝一で「スーパーはくと」で鳥取に向かおう。
そう思っていた。品川駅に着くまでは。

無事,羽田に着陸し,チケットの払い戻しをうけ,急いで品川駅に向かう。
ところが,緑の窓口が大混雑。
台風の影響で,あっちこっちのダイヤに影響が出ている模様。
長い行列の果てに待っていたのは,鳥取行きの「スーパーはくと」は,明日の午前中全面運休との報。
それでも迷う。
とりあえず大阪に向かうか。明日の午前になれば,状況は好転しているかも。
しかし,疲れで頭が回らず,ついに断念。
結局,自宅に帰ることに。

ということで,このブログは早朝の研究室で書いている。
実は,前回の鳥取出張も,飛行機が運休し,散々な目にあいながら,ひいふう言いながら,なんとか鳥取に到着することができたという経緯があった。
鳥取は私にとって鬼門か?

2011年7月12日火曜日

2期生来る

明日は前期最後のゼミである。
とはいっても,夏休み中にもゼミがあるので,正規の授業時間帯でのゼミは最後,と言うのが正しい。
来週は,急に研究出張が入ってしまったからである。

ところで,明日の5限には,2期生がゼミに来て,皆の前で話をしてくれることになっている。
彼との出会いは,10年以上前に遡るが,その当時,その彼は髪の毛が金色で,ドカジャンを着て夜間の授業に出ていた。姿恰好に似合わず,まじめでしっかりした考えを持っており,私も若かったせいもあるが,随分勉強させられた。
しかし,あの時の金髪のヤンキーの兄ちゃんが,一流企業に数百倍の倍率をくぐり抜けて入社し,エリートコースを歩き,大学のゼミに凱旋して,先輩面ぶら下げてプレゼンしてくれることになるなんで,誰が予想できただろう。
明日がとても楽しみである。
本当に楽しみである。

2011年7月10日日曜日

収穫

熱い。熱すぎる。
農作業をすると,全身汗だくになる。
とはいえ,今年の夏野菜は絶好調である。
ちゃんと収量を数えているのだが,現時点で下記の通り。

平インゲン298本
普通のインゲン431本
ナス29本
ジャガイモ434個
トマト29個
キュウリ18本
ニンジン44本

ストレス解消につながるので,性にあっているのかもね。
さて,明日からまた仕事に頑張りましょう。

2011年6月30日木曜日

ゼミについて

3年生は,今はつらいと思う。
まずは,この試練を乗り越えなければならない。

3年生のグループワークは,いま初期流動段階にある。
決定されたテーマに基づき,問題意識および研究目的を明確にし,それを固める段階である。
我がゼミでは,ここをきっちりやる。簡単に流さない。
そして,例年,ほとんどのグループが,ここで私にコテンパにやられる。
論理矛盾,発想の飛躍,あるいは単なる思いつきによる因果関係の推定などが指摘され,それらが修正されるまで先には進めない。
たいがい,ここらでグループ内での人間関係のいざこざなども起こる。
研究は進まない,関係もきな臭くなってくる,ということで何人かが脱落しそうになる。

しかし,不思議と,この段階で,その理由で,ゼミをやめた人間は今までにいない。
8期の皆も「全員」で乗り越えてくれると思う。

人を見切るのはいつでも,簡単にできる。最後まであきらめてはいけない。

不当に自分が責められていると思ったら,責める相手を非難するのではなく,まずは自分に落ち度がないか考えるべきだ。そして,相手がそうする理由に気づかなければならない。同じゼミの仲間である。自分も不愉快になるのに,理由もなく責めるはずはなかろう。まずは自分の日ごろの行いを振りかえり,自分の内部に原因がないか探ろう。自分の内部に原因があると思えば,自分でそれを解消すればよい。

週末は,マーケティングの久保ゼミとの合同ゼミが待っている。
残り少ない時間だが,全力で立ち向かおう!

2011年6月25日土曜日

レスポンス・シート

先日,1年生のフリーメジャーコース(2年次以降に学科選択することが可能なコース)向けに,「管理会計って何?」という内容の講義を45分間だけ行った。
その講義に関する学生のレスポンス・シートが昨日,私のもとに届けられた。
「会計に興味を持てた」
「管理会計の講義を受けたいと思った」
「先生の授業をとりたい」
「たとえが分かりやすかった」
などなど
こういった反応はとても嬉しいし,やった甲斐があったと心から思う。

いかに分かりやすく,面白く,そして知的好奇心を刺激することができるか,そのためにいかなる講義運営,話し方,比喩を用いればよいのか,これらの点について,一定の水準に達することはできていると思うが,まだまだ上を目指したい。

2011年6月22日水曜日

この時期

良い天気です。
暑いですが…。
この時期,夏野菜が信じられないほどのスピードで成長する。
キュウリなんぞは,3日間良い天気であれば,二倍ぐらいに成長する。
で,30㎝クラスのものがどんどんできる。味も良い。

そして,1年生も,この時期,少しずつ発言が増え始める。
私のゼミにかぎって,沈黙のゼミはありえない。
最近の学生は議論をしない,と言われるが,私のゼミではありえない。
そして,この時期から伸びる学生はぐんと伸びる。

最初は,やはり特定の人を除き,あまり議論に加わろうとしない。
しかし,まずは環境作りから始める。議論しやすい雰囲気づくりと言ってもよい。
それから,良く人物を見極め,ある人間は褒め,ある人間は叱る。
そして,発言し議論することは,自分のためでなく皆のためであることを理解させる。
議論をすることが楽しい,と思ってもらえれば,もう後は勝手に展開していく。
議論が沈滞すると,学生たち自身が問題意識を持ち,どうすれば活発化できるか,自ら考えるようになる。
たとえば,3年生のゼミでは,なかなか意見や発言が増えないので(3年のこの時期は,内容が高度になり,実際に発言が難しい状況が多い),4年生のゼミにシットインし,なんとか問題解決のためのヒントを得ようとする。4年生は4年生で,3年のゼミを聴講し,気づいたことを3年にフィードバックする。
私は,あーしろ,こーしろ,何も言っていない。
彼ら彼女らが,いわば勝手に,自律的に動いている。
4年生は,ゼミとして完成型に近づいている。

さて,今日はゼミの日。
暑いけど,頑張っていこう!!

2011年6月20日月曜日

先生

大学の教員は,高校,中学,小学校の先生と違い,教職課程を経ていない。
また,もともと「先生」になりたくて,大学の教員になっている人間は,そう多くはない。
多くは「研究者」になりたくて,今のポジションにいる。
なかには「先生」になぞなりたくない人もいるかもしれないし,なった気だけで本質的に「先生」になぞなれていない人間もいるかもしれない。ひょっとしたら,私もそうかもしれない。

しかし,ゼミの活動を通じて,特に感じるのだが,私自身は「先生」でありたい。
そう思うのは,学生が成長するプロセスに,少しでも貢献できることに,たまらない喜びを感じるからだ。それは研究において,良い論文を書くことができたり,少し他の人に評価してもらったときに感じる喜びより,ずっと大きいような気がする。なぜそうなのか,分らない。でも,そう感じるのだ。

出版社の編集の方に,時々,ゼミにかかわるのもいい加減にしなさい,と叱られる。
なるほど,ひょっとしたら,私は同世代の研究者より,まとまった成果物を出すのが遅れているかもしれない。もちろん,研究に精進しなければ,学生に対する教育も錆びてくる。研究は好きだし,おろそかにするつもりはない。

しかし,教育に時間を費やすことを放棄することもできない。
学生に嫌われてもよい。手抜きをすることなく,全力で立ち向かい,彼らの変化の瞬間に立ち会いたい。その願望がどこから生じるのか,頭では分らない。

私の伯父は,40年近く高校の理科の教師であった。
何度も大学の研究室に誘われたらしいが,一生,高校の,それもさしてレベルの高くない高校の「先生」であった。
10年ほど前に亡くなったが,その前に何度も大きな手術をした。
いつお見舞いに行っても,何人か教え子が病室の前にいたような気がする。
私の結婚式で黒田節を真っ赤になって歌ってくれた伯父は,私が大学の教員になってから会うたびに言ってくれた。「岳夫,偉くなったな」。
私が教員になって早くも14年が経つ。
でも,私はまだぜんぜん偉くない。
伯父の言葉に胸を張って向き合えることができる日は,果たしてくるのであろうか。

2011年6月18日土曜日

ある土曜日の一日

朝,目覚めてすぐに,自宅前の畑に。
雑草取りや追肥,トマトの脇芽とりなどを済ます。
そして,平インゲンを45本,普通のインゲンを58本,ナス2本,キュウリ2本,人参5本を収穫する。
今日の晩御飯が今から楽しみ。

ご飯を食べてすぐに,家族とテニスコートに。
2時間汗をかく。
小学校3年生の息子が私の全力のサーブを何球か打ち返す。
彼が成長したのか,それとも私が退化したのか。

午後2時ごろに大学に来る。
今週はとても忙しかったので,たまった雑務を片付ける。
授業日誌の整備や小テストの採点,学科の責任者としての細々とした作業。
さっさとやってしまおう。
そうしないと,月曜日の研究日がつぶれてしまう。
さて,もうひと踏ん張り。

2011年6月8日水曜日

今日のゼミのゲスト

今日のゼミには,今年の3月に卒業したOB・OGが2名,平日にもかかわらず聴講しに来てくれる。
きっと有意義な指摘やアドバイスをしてくれるものと思う。
こうやって卒業してからも,ゼミを忘れずにいてくれること,とても嬉しく思う。
今日はゆっくりと仕事や勉強の話しでも聞こう。

2011年6月6日月曜日

今日はよい天気,だけど・・・

今日は良い天気です。
でも,一週間で唯一,一日中研究に充てることができる日です。
アメーバ経営導入企業の従業員様への質問票を完成させなければ…。
いろいろ事情が変わり,以前用意していたものが不適合になりつつあるので。

加えて,実験室実験の最後の詰めも終わらせなければ,前期授業期間中に準備が整わなくなってします。そうすると,被験者が夏休みに入ってしまう。それは困る。

読みたい本もたまっているし,あれもしたい,これもしたいで,中途半端にならないように注意せねば。

2011年6月1日水曜日

避難訓練とかソフトボールとか

今日は,昼に避難訓練がある。
商学部棟で授業している学生全員が階段を使い1階に下り,棟前の広場に集合する。
結構な人数になると思うが,果たして粛々と行われるだろうか。
階段は二ヶ所あるが,相当混乱するのではなかろうか。

で,午後はゼミの時間を使って,ソフトボール。
週末にゼミ対抗のソフトボール大会があるので,その練習。
天気は何とか持ちそうかな。

2011年5月31日火曜日

昨日は横浜

昨日は,横浜まで企業のヒアリング調査に行った。
いつも大変お世話になっているところで,アメーバ経営における時間当たり採算表の形成プロセスについておうかがいした。また,今後の調査の段取りも進み,有意義であった。

さて,ところで本日は,担当している講義の中間試験の日である。
2,3日中にはすべて採点し,前半の平常点(練習問題および理論クイズの各10回分)とともに,その結果を掲示板に掲出する。
明日は,ゼミの時間にソフトボールの練習をする。週末に,ゼミ対抗のソフトボール大会があるから,その練習。で,その後,3・4年の合同のコンパがある。採点は,本日,頑張らねば。

2011年5月26日木曜日

今日は会議が少ないと思ったら…

通常は,木曜日は会議だらけ。
しかし,今日は会議は少ない。
いざ研究を,といきたいところだが…
その代りに,複数の教員がリレー形式で行う講義の,私の担当分が今日はある。
しかも,学部と大学院の2コマ。
学部では,「管理会計とは何?商学部ではどのように学ぶのか?」という内容を話す。
大学院では,「心理学視点の管理会計研究」というテーマで話す。
最近,こういったこまごました仕事が,学内でも学外でも増えつつある。
しかし,管理会計あるいは管理会計研究に対するファーストコンタクトとして,学生にとっては大事な講義なので,気を引き締めていかねばね。

2011年5月24日火曜日

今年の学会

今年は学会報告を2回行う予定。

9月初旬に,日本原価計算研究学会において,アメーバ経営における時間当たり採算表のフォーマットが形成されるプロセスについて報告するつもりである。大阪の企業にご協力いただいて,1年半もの間,長時間のヒアリン調査をさせていただいた研究である。本当に感謝しなければならない。ぜひ,良い研究をして,報いたいと思う。すでにヒアリング・メモは整理され,あとは細部についての確認をとり,一定のフレームワークのもと論文を書きすすめるだけである。

引き続き,10月初旬に日本管理会計学会において,利益情報が自己効力感に及ぼす影響について報告するつもり。これは,学生を使った実験室実験で,実証的に明らかにする予定である。こちらも分析モデルの構築と実験デザインはほぼ終了しており,あとは実験を行い,統計的に分析する段階に入っている。

これらが終了したら(同時進行で徐々に進めてはいるが),いよいよ本格的に,研究書の細部を書き進めることになる。すべて書き下ろしの未発表稿である。

とにかく時間が欲しい。

2011年5月23日月曜日

N君を想い…

この曲を聴き,N君を思い出した。
つい最近
会って話しをしたが
顔が疲れていた。
カラオケの叫びが少し哀しそうに見えた。
不器用な彼には
仕事に辛いことも多かろう。
精一杯アドヴァイスとエールを送ったが
私にはこんなことしかしてあげられない。
N君へ
この詩を。


「・・・
青春と呼べた時代は過ぎたのに
今でも心の奥に
風が吹き抜ける

優しい人にばかり
悲しみが降りかかる
報われないことが
ここには多すぎる

・・・

だから そうだよ
くじけそうな時こそ
遠くを見るんだよ

見えない
スタートラインから

また
ここから

チャンスは
何度でも
君のそばに
・・・」

馬場俊英「スタートライン」一部抜粋

研究室のドアノブに

今朝,研究室に到着すると,ドアノブになにやらかかっている。
ビニール袋の中身を見ると,一葉の手紙と日本酒が。
昨年卒業した学生が,週末に大学に遊びに来て,研究室を訪ねてくれたらしい。
アポを取ってくれていれば,と思うが…, anyway
Mr. East Mountain,ありがとう!

今日は,昨日の昼とは一転して,どんよりした肌寒いお天気模様である。
しかし,心は…。

2011年5月20日金曜日

ゼミを巣立った学生たち

昨晩,教授会の終了後,新任の先生の歓迎会があった。
その懇親の場で,1年生の時に私のゼミに所属していた学生を,現在2年生のゼミで指導してくださっている先生から,また,2年生の時に私のゼミに所属していた学生を,現在3年生のゼミで指導してくださっている先生から,当該学生たちが現在のゼミでよく頑張っているという話を頂戴した。

1,2年のゼミから,そのまま3年生のゼミにあがるとき,私のところを選んでくれることも嬉しいが,多様な知識・見識を他のゼミで習得し,かつそこでの活動にお褒めの言葉を頂戴することも,このうえなく嬉しいことだ。

昨夜はとても楽しく,嬉しいひと時を過ごせた。

2011年5月12日木曜日

ゼミの写真

ゼミ生との写真を整理した。
6期生との最後の写真が出てきた。

3月に卒業式が中止なり,しかし卒業証書の授与だけが行われた日。その日に大学に来ることができた6期生の8名の諸君と研究室で歓談し,最後の別れを惜しんだ。残り5名と最後に会うことができなかったのは,本当に心残りであった。
しかし,最後にごたごたはあったが,皆可愛い私の子供である(本当は兄と言いたいところだが,年齢的にもはや無理)。彼らは就職した会社で頑張っているのだろうか?心より彼らの成功・幸せを祈っている。

2011年5月11日水曜日

ゼミについて

私のゼミの4年生も半数以上が内定をとった。
しかし,残りは今もまだ頑張っている。
そして,ゼミにも出席し,卒業論文の研究を行おうとしている。
しかし,就職希望先の企業の方に,その日のその時間はゼミがあるので,何とか別の日程に面接を移すことができないかをお願いしても,それではわが社とは縁がなかったと思ってほしい,そう言われるそうだ。

シュウカツに血眼になり,ゼミなど見向きもしない学生が多いなか,また,この時期,事実上開店休業状態になっているゼミが多いなか,できるだけゼミとの両立を図ろうとする我がゼミ生諸君を私は誇りに思う。
そういう学生こそ,利に流されず,組織のためを思い,組織にコミットし,組織に献身し,そして長期的に組織に貢献しうる人間だと,なぜ気がつかない。
しかし,私はゼミ生の今の苦悩を,あくまでも最後まで支持しよう。

話は変わるが,今日は3年生のゼミ生にとって大事な日である。
これから半年間の研究生活を左右する大事な日。
グループワークのテーマ設定会議と,グルーピングを行う日である。
さて,どんなテーマになるか楽しみである。

2011年5月9日月曜日

久しぶりの面々

先週の金曜日は,楽しい晩を過ごせた。
昨年の2年生のゼミの学生たち(今は3年生)と,夕餉に楽しい会話を楽しんだ。
3年生になり,引き続き私のゼミに属するもの,他所のゼミに入り活躍しているもの,はたまた一般入試で他の学部に入りなおしたもの,それぞれ現在の所属はいろいろである。でも,とにかくこうして1年間のゼミが終わってからも,皆が集い,そして私も誘ってくれる。嬉しいことである。会話はとても楽しく,今もまだ彼ら彼女らとゼミをしているかのような錯覚をしてしまうぐらいであった。とても仲の良い連中だから,おそらくこれからも長い付き合いをしていくことであろう。

その楽しいひと時を過ごした後,21:30ぐらいから,今度は昨年卒業した専門ゼミの卒業生4名と一緒になった。ゴールデンウィークに富山から遊びに来ている者がいて,それで晩に何人か集合することになったようだ。就職してからいろいろと苦労もあるようだけれども,こちらも楽しく過ごすことができた。

こうした学生(旧学生も含む)たちとの付き合いが,次の活力を生んでくれている。
今日は研究日,限られた時間のなか捻出した貴重な時間である。集中,集中。

2011年5月6日金曜日

ゲット!

文部科学省所管の日本学術振興会の科学研究費補助金の採択の通知が来た。
これで,これから先3年は研究費には不自由しなくてすむ。
私の場合,最近,フィールド・リサーチが多いので,出張費が馬鹿にならず,不採択だったらどうしようと思っていたところだった。
震災の影響で国会での審議が遅れ,通常なら,4月初旬に結果が出るところだったので,随分とじりじりとさせられたが,まぁ,採択だったので良かった。

随分と欲しい書物もたまってしまったので,一斉に購入しよう。
さぁ,やるぞ!!

2011年5月3日火曜日

つつじ

正門を少し入ると,道路わきにつつじが美しく咲いている。
しばし,立ち止まる。
ピンク色の花も奇麗だが,白く,そして少し赤く筋が入った花がいい。

今日は祭日だけど,書きかけの論文をできるだけ仕上げるために,大学にきた。
でも,朝6時から畑仕事を2時間して,息子のサッカーの練習に1時間付き合った後なので,少々ボーっとしてしまう。今日は早めに上がろうと思っているので,これを書いたら集中集中。

2011年5月2日月曜日

ゼミ長・副ゼミ長懇親会

我がゼミでは,新3年生のゼミ長・副ゼミ長が春先に決定すると,自宅に彼ら彼女らを呼び,懇親する場を設けている。我がゼミにおける考え方や行動パターンが,私や4年生からじっくりと伝えられることになる。
今年はちょうど震災の日が予定日であったが,当然のことながら延期され,昨日ようやく開催される運びとなった。
まだ,長としてぎこちない3年生であるが,みな良い学生である。きっと,同期の学生を引っ張って行ってくれるものと信じている。
今度は夏先に,新3年生を全員招待することになる。これも恒例のバーベキューパーティである。こちらも楽しみである。

2011年4月27日水曜日

桜広場

早朝,正門から入校する。
車道わきの歩道を歩かず,桜広場内の小路を歩いて研究棟に向かう。
緑がまぶしい。
葉の間から降り注ぐ太陽の光は眩しく,緑を白っぽく映えさせる。
深呼吸をする。
体内パワーが満ちる。
今日は11:00から19:00ごろまで,ゼミ。
真剣勝負。
今日もやるぞ。

2011年4月25日月曜日

春になり

朝,野菜に水やりして,自転車で学校に向かう。
早朝7:00の空気は清々しく,何とも気分が良い。
本当に気持ちの良い季節である。

この春は,借りる畑を一枚増やしたこともあり,栽培する野菜を増やした。定番のジャガイモに加え,インゲンを2種類,人参,ナス,トマト4種類,キュウリ,ゴーヤ,真桑瓜,およびメロンを植えた。まだ,増やすかも。色々と大変だが,畑仕事はストレス発散になるし,育つと楽しい。
ところで,秋冬野菜の収穫であるが,結局ブロッコリーはなんと235株とれた。丹念に手入れをした甲斐があった。その他に,ホウレン草145束,ダイコン36本,カブ55個。ネギなど収穫高を数えていなかったものも含めて,なかなかの出来だったと勝手に思っている。

大学でも若い芽たちが集まり,新学期の授業が始まった。
ベーシック演習の学生たちが1年後,どのように育っているか楽しみである。
こちらは,野菜と違って,手をかければかけたほど良く育つ,とは簡単にいかないが…。
でも,だからこそやりがいがあるとも言える。いやがる先生もいるが,私は1年生向けの基礎演習は大好きである。だからこそ5年連続で担当しているわけである。

2011年4月14日木曜日

新学期

桜広場の桜が,強い春の風に舞っている。
桜を見ると,横溢する生命の力強さを感じる。
キャンパスにも若い力が溢れている。
そのおすそ分けにあずかるだけでも,力が漲る。

何事もなかったかのように
新学期が始まった。

学生はいつもの年と変わらぬように見える。
私は会計学科の責任者になったため,会計学科の新入生向けのガイダンスを行ったが,震災のこともあり,少し,否,かなり気負った。ある意味,重い演説をした。そんな私が空回りをしているかのように映るほど,重ねて言うが,学生はいつもどおりであった。

そのためか?
例年,1年生向けの導入演習である「ベーシック演習」の応募者は,60名近くいるのに,今年は33名であった。演習の総数がかなり増えたこともあろうが,私の演説が影響したか?
とにかく,若々しい「いのち」が19名,来週から一緒に学ぶことになった。
彼らの期待に応えらる様に,若々しい希望を挫かぬように,私も精一杯頑張ろう!!

2011年3月29日火曜日

あるいは私も

あるいは私もいつかボロボロになるかもしれない。
学生を,ゼミを,そして大学を,愛せなくなる日が来るかもしれない。
その時,私は。

しかし今は
善意の背信にさらされるくらいなら
糾弾され責めを負うことをどうして恐れよう。

しかし今は
裏切られても,裏切られても,彼らを信じよう。
培われてきた紐帯にふれることができるなら。

そうして私はまた立ち向かう。
真摯な心のかけらを糧に。

そして羽ばたく愛すべき者たちは
振り返らず力強く。
それでいい。
まだまだ,私は。

2011年3月25日金曜日

希望を持とう

この絶望のとき,いや絶望の時だからこそ,現在の状況を望ましい方向に変えることができるのだと信じよう。

変えたいと思う望ましい未来を描こう。
それこそ「希望」を持つ,ということである。

希望が希望として人々に「もやい」(連帯・共同)されるとき,それは未だないが「存在」するものとして,社会の現実となりうるのである(玄田有史ほか『希望学1』東京大学出版会)。

2011年3月23日水曜日

そして未来へ

本来であれば,本日は渡辺ゼミ6期生の卒業コンパの日であった。
東北関東大震災の影響から中止と相成ったことは既に書いた。
既に7期生などから集めていたコンパ会費は,全員の合意のもと,被災地への義援金とすることとされた。
近々のうちに,日本赤十字社に振り込みが行われることであろう。

卒業生には,次の言葉を贈りたい。
未曽有の国難を受け,これから日本は,長期的に塗炭の苦しみをなめ続けることになるかもしれない。経済は失速し,政治は混迷し,人々の醜悪な部分が噴出し,一時的にカオスに陥るかもしれない。

しかし,たとえ汚泥にまみれても,誰に恥ずかしがる必要があろう。もともと,そのかぶった泥は,日本国民が,自らの過去の行いによって生じせしめた「醜いもの」の堆積物である。

しかし,我々は必ず立ち上がる。そして,これから諸君は,その汚泥を一身に受け,それを振り払い,あるいはそれを身にまとったまま,しかしそれをものともせずに,歩き続けなければならない。常に前つんのめりに歩き続けてほしい。その行き着く先には,「新生日本」が必ずある。諸君はその先兵なのだ。

この混迷の時代に,「未来」を描くことは難しいかもしれない。しかし,それを思い描き,それに向かって研鑽を続けなければ,それは決して実現しない。各々が,各々の未来を描くと同時に,社会全体の未来像を築構することができれば,それらに傾斜して,どんな苦しさ,辛さ,哀しさにも耐えることができる。

不運をかこち,現実に失望するのではなく,未来に思いをはせよう。瓦礫と放射能の地にも,未来を予期させる曙光がみえ始めているではないか。自らの身を犠牲にして戦う男たちがいるではないか,泥沼の中赤ん坊を必死に抱きしめる母親がいるではないか,自らより祖母の救出の優先を願う青年がいるではないか,憎悪の濁流にのまれることも恐れず職務を全うした女や男たちがいるではないか。

未来は必ず創造される。しかし,それは一人ひとりの努力研鑽の果てにある。諸君ならば,やってくれる,私はそう強く信じている。6期生の諸君には,4月以降,各々がその職務・研究に奮闘されんことを期待する。

中央大学商学部
准教授 渡辺岳夫

2011年3月21日月曜日

震災後

震災後の翌日(12日)と翌々日(13日)は,安全性の確認と危険物の除去のため,大学当局より大学構内への入構が禁じられた。
14日には,入構可能となったので,研究室に向かう。
ドアを開けると,本棚のガラスが飛散していたエリアが,若干片付けられていた。
聞くと,ドアが開かなくなった研究室は,高層の建物なのに窓側に回り込み,それを一部破壊し,入室し,障害物を除去したという。震災当日の学生誘導や対応を見ても,事務方は実によく頑張られていると思う。

改めて研究室全体を見回すと,片付ける意欲がなくなるくらいのあり様であった。
気力を振り絞り,まずはガラスを片付ける。
本棚にまだへばりついているガラス片を除去し,落ちている大きめのガラスを拾い,粉々になっているガラスは掃除機で吸い取る。これだけでゆうに1時間はかかる。
その本棚に入れておいた,アメリカで購入した大事な置物が壊れていることに気づく。残念。
結局,14日丸一日かけても完全には復旧できなかったが,おおむねは終了した。

しかし,その後,日々増える死者・行方不明者,そのご遺族の方々,さらには被災され非難されている方々に思いをいたし,心がきしむ日が続いている。

そして,わがゼミは,3月23日に予定されていた卒業コンパを中止することに決定した。
残念である。非常に残念である。
理由はいくつかある。
第一に,死者・不明者が2万人を越え,被災され非難されている多くの皆さまが苦しんでおられるときに,賑やかな会を開くことは慎んだ方がよい,ということ。
第二に,23日晩は多摩市では,スケジュール的には計画停電にあたっており,その場合,予約している店そのものが閉店されてしまうこと。ただし,今まではスケジュールどおりに停電が行われていないので,現時点では停電帯に入っていても,当日,その通りになるかは分からないが。
第三に,17日のように,急きょ大規模停電の可能性が生じると,ダイヤが大幅に乱れ,参加者の中には帰宅が困難になるものも出てくること。
第四に,余震が続いている中,全ゼミ生を集める事は,リスク管理上,避けるべきであると考える事ができること。
第五に,被災地以外の多くの東北・関東の市民が節電にいそしんでいる時に,夜間に会を開くことは慎むべきであると,ということ。

よもやこのような事態に陥るとは,震災直後には思いもしなかった。
6期生の一人ひとりの顔を思い浮かべると,最後の最後に,心ゆくまでその未来をきちんとした形で祝ってやることができないことに,哀しくてしょうがない。
無念である。
彼ら彼女らには,たくさんの記念品がある。
卒業式は中止になったが,卒業証書の引き渡しは25日に行われるので,その日は一日,研究室を開放し,現れた卒業生にはそこで記念品を渡し,かつ語り合うことにした。
湿っぽくならないよう,明るく接したいと思う。

大震災

3月11日午後2時46分。
その時,7階建ての建物の6階でゼミを行っていた。
春休みではあるが,新4年生と新3年生を集めて,卒論に関する報告と,経営学,会計学,あるいは心理学に関する良書に関する報告が行われ,それをめぐって議論が行われているときであった。
それは,小さな揺れから始まった。
またか。最初は,そう思った。
しかし,その横揺れは徐々に大きくなり,天井の電灯が落ちんばかりになった。
急きょ,ゼミ生全員を廊下に追いやる。
すると,廊下の床はうねり,窓の外を見ると,外の光景が大きく揺れていた。
壁を手で押さえていないと,立っていられなかった。
そして,長かった。
恐怖を感じた。
その15日前ほどにニュージーランドで地震があり,大きな被害が発生したが,それによって倒壊したビルの姿が脳裏に浮かんだ
一瞬,死の文字がよぎった。
それほど大きな,かつて経験したことがない地震であった。
とてつもなく長く感じられた地震もようやくおさまり,学生を校舎の外に出した。

学生を安全な場所に退避させたのち,次に研究室のことが心配になった。
研究室には,今までの人生をかけて作り上げてきた研究の素がつまっている。
急いで,研究室に向かう。
しかし,エレベータは緊急停止中。
12階まで,一気に駆け上がる。
途中,多くの先生や職員の方が,避難のために降りられるのとすれ違う。
息を切らして,研究室にたどりついたものの,ドアが開かない。
本棚が倒れ,ドアをふさいでいるのかと思い,一瞬入室に絶望する。
しかし,何度かドアを押していると,若干動く。
無理やり手を押し込むと,本棚から落下したたくさんの本が邪魔をしていることに気づく。
10分ぐらいかけ,少しずつ本を取り除き,ようやく人が入ることができる程度まで,ドアが開く。
本棚から落ちた本と資料類で埋まり,パソコンは倒れた,無残な光景が瞼に広がった。
















一瞬目をつむり,目を転じると,本棚のガラスが割れ,飛散した状況が目に入る。
暗澹とした気持ちになるが,気を取り直し,奇妙な音を発しているパソコンまでたどり着き,スリープ状態をいったん呼び起こし,シャットダウンする。

そこで,再び大きな余震が。
恐怖を感じ,急いで,うねる非常用階段を急いで駆け降りる。
すると,緊急避難所に指定されている,さくら広場近辺に,春休み中もこんなに多くの学生や職員がいたのかと思うほど,多くの人たちが参集していた。
そこで学生たちと,しばし,呆然と立ち尽くす。
ふと我にかえり,自宅に電話。
でも携帯電話は使い物にならない。
生協前の固定電話が通じ,自宅は無事との報に接し,ほっとする。
東北出身の学生も,家族は無事とのことがわかり,安心した様子。
固定電話の災害時における有用性を認識する。

すべての交通機関が停止した。
徒歩圏内の学生以外は帰宅不能。
比較的寒い日だったので,通常は教授会が開かれる大きな部屋が解放され,そこで少しは寒さが防ぐことができた。
それでも,この時点では,数時間すれば,電車は動き出すととたかをくくっていた。
この日は,新4年と新3年のゼミ長・副ゼミ長を自宅に招き,会食する予定であった。
家内が食事を準備していることもあり,電車が動き出しさえすれば,車で自宅に彼ら彼女らを連れて行ってもよい,その時はまだそう思っていた。
しかし,電車は動かない。
午後7時時点で,大学の職員より,本日はJRがすべて運休する予定であることが告げられる。
この時点で,ことの重大性を再認識する。
モノレールは動き出したとのことで,その沿線に下宿する学生宅に,遠方の学生は泊まるよう指示し,その割り振りを行う。自宅が比較的近くの学生3人については,自宅まで私が送ることにした。
かくして,多くの学生たちの安否を気遣いながら,ゼミは解散した。

まず,八王子駅近辺に住む学生を送ることにする。
しかし,大渋滞。
びくとも動かない。
ようやく駅まで1キロのところまで着くと,そこから徒歩で帰宅させる。
この時点で,9時になっていた。
自宅からの電話では,豊田駅近辺の高校に通う娘が,校舎内で迎えを待っているという報が入るが,最初に新4年生の副ゼミ長を中河原まで送ることに。
しかし,聖蹟桜ヶ丘駅近辺も大渋滞。
ここからなら歩いて帰ることができるとのことなので,下車してもらう。
そこから,急いで娘の高校に迎えに行き,到着したのは午後11時を過ぎていた。
娘と,その友達で帰宅困難な子をつれ,帰宅したのは,午後12時近かった。

自宅のテレビに映っている風景は,地獄絵図。
この世のものとは思えなかった。

2011年3月10日木曜日

春合宿

先週,三泊四日の春合宿を行った。
内容的には,新3年生は組織行動の書物を担当章を2名1組でプレゼンし,新4年生は卒業論文のテーマについての報告を行った。これは例年通り。
少し変えたことは,昨年は,上記の課題以外にグループワークや即興劇などを行ったのに対して,今回は心理学や統計学に関連するアクティビティをかなり多めにやったことである。たとえば,統計の基礎として,サンプルと母集団に対する理解や分散の理解などを進めるために,M&Mチョコを使ったアクティビティを行ったが,好評であった。
いくつか失敗したものもあるが,全体としては,良かったと思う。

しかし,三泊は疲れる。さすがに。
この2年あまり,体をある程度鍛えているので,なんとか乗り切ることができたが,あと10年経ったら,果たして同じことができるだろうか…。

新3年生(8期生)は,この合宿ではじめて「渡辺ゼミ」なるものに参加したことになる。
最初は,どの期もそうだが,8期生もまたちょっと発言が少ない。
これは,これからきっと改善されるだろうが,全体としておとなしめの子が多いかも。
成長がとても楽しみである。

新4年生はシュウカツ中にかかわらず,ほとんど学生がフル参加してくれた。
この時期,4日間ブランクがあくことが,就職活動においてどのような意味を持つのかは,私も理解している。しかし,彼ら彼女らはゼミを優先してくれた。どんなことがあっても,今後,彼ら彼女らをフォローしていくつもりである。
目先の利得に紛らわされない人物こそ,長期的にみた場合,企業にとっても望ましい人材になるのではないであろうか。機会があるたびに,このことを訴えたいと思う。ぜひ,彼ら彼女らのような人物を採用してほしい,と。きっと,会社が危機に直面した時に,最後の最後に自己を滅して会社を守ろうとする人間は,彼ら彼女らのような人間なんですよ,と。

2011年2月25日金曜日

岡山へ

本日より岡山出張。
明日,岡山大学で学会のため。
ところで,明晩,かつて岡山大学に勤めていたころのゼミ生たちと飲む。
彼ら彼女らが卒業してすでに10年が経ち,すでに中国,山陰,九州,四国を中心に全国に散った人たちが参集してくれる。
本当にうれしく思う。嬉しすぎて羽目を外さないように注意しなければ,と思うくらいである。
若かりし頃は,ゼミ生と明け方まで飲んだものである。

思えば,私は良い教員ではなかった。
彼ら彼女らが3年のゼミ生の時に,突然,教員が他の大学に移るというのだから。
ずいぶんと寂しい思いもさせたことと思う。
中大に移った年は,制度上ゼミの非常勤講師はできなかったため,手弁当で月に1回岡山に行き,土曜日に4コマまとめて4年生のゼミを行ったものだ。基本的に日帰りだったので,2000年は肉体的に非常につらかったが,それでも出来る限りのことをしてあげなくてはと思い,何とかオイコンもしてあげることができた。卒業の際には,後楽園や岡山城に酒を勝手に持ち込んで,別れを惜しんだものだ。

何人かとは,卒業後も何回か会ってはいるが,卒業以来という学生もいる。
成長した姿を見るのが,とても楽しみである。

2011年2月21日月曜日

至誠天に通ず

誠者天之道也
誠之者人之道也

誠は天の道なり
これを誠ならしむるは人の道なり
by 藤田東湖


過去の自分にあった,ずらさやいやらしさ,それを消すことはできないけど,そういったものを踏まえた上で,今の自分があり,そしてだからこそ,今こそ,誠や大義の意を知り,胸に抱く。

2011年2月16日水曜日

雪のことなど

一昨日の雪は,ホウレンソウのためのビニールハウスが押しつぶされるほど,積もった。
月曜日には入試の試験監督の業務があったのだが,その後夜遅くまで仕事をして,大学の外に出たらもうすでに一面,白かった。家に急いで帰ると,ビニールハウスの雪かきや,ブロッコリーの上に積もった雪の除去などをしたが,その時は,翌朝まで降ったら,どうなるであろうと思うぐらいの勢いで降り続いていた。
翌朝早く,家の前の雪かきをする。火曜日は入試の採点業務があったのだが,2時間ほど余裕があったので,精を出して頑張った。自分の家の前と隣3軒分ほどの雪かきをすると,すっかり腰が痛くなったが,なかなか爽快な汗ではあった。平日の朝7時から9時ぐらいにおける,男の労働力の貴重さに思いをいたせば,何とはなしにプチ地域貢献感がうまれる。

今日は,一日外での仕事だが,実に良い天気。気分良く出かけられます。

2011年2月9日水曜日

ほうれん草とかアメーバとか

ほうれん草がおいしい季節である。我が家の田んぼでも収穫期である。
おひたしにしたり,いためたり,とにかく毎回,食卓をにぎわせくれている。
カブ,ダイコン,ブロッコリーがほぼ終わりになりかけているので,ほうれん草の活躍はたのもしい。
すでに30束くらい収穫されたが,半分くらいはご近所に配った。そうしないと食べきれない。

まだ,あと70束くらいは収穫できるだろう。
ところで,そろそろ春野菜を植える時期である。まずはジャガイモとして,あとはどうしようか?
そのプランニングをするのも,また楽しいものである。

ところで,月曜日に横浜まで企業調査に行ってきた。
アメーバ経営の導入を進めている企業へのヒアリングである。
時間当たり採算表の各項目の定義,計上基準,伝票の整備など,具体的な質問に対して,丁寧に教えていただき,感謝感謝。
素晴らしいケーススタディができそうである。
良く考えたら,私はラージサンプルの統計的実証研究はしたことが,あってもケースを一定のフレームワークのもとに検証・描写する研究はしたことがない。良い経験になりそうである。
今年は,学会報告を2回ぐらいしようかな。

2011年1月31日月曜日

卒業論文発表会その3

2日経ってしまいましたが,残りの報告について書きます。

第9報告はKIさんの「学習意欲に対する影響要因の研究」。
自己調整学習の理論を援用して,学習の持続性,動機づけの自己認識,自己効力感,および内発的興味を高めるうえでの,学習方略の利用頻度の効果を実証的に検証した。
幾つかの仮説は棄却されたけれども,おおむね良い結果がでましたね。
一番最後まで研究室に質問に来ていましたね。その甲斐があったかな。

第10報告は,ESさんの「コミュニケーション能力が経営倫理意識におよぼす影響」。
昨今の企業不正の頻発が彼女の問題意識の根底にあった。
どうすれば企業不正のない,倫理が高く維持された経営が実現できるのか,彼女は社内のコミュニケーション能力にその鍵があるのではないかと考えた。残念ながら,仮説は棄却されてしまいましたね。仮説設定の際に,もっとじっくりと検討してあげられなくてごめんね。

第11報告は,YY君の「成果主義の考察」。
成果主義の効果的な運用方法を追求するために,幾つかの導入ケースを考察しました。
もう少し「成果主義」なるものの本質に対する考察ができれば,なお良かったと思いますよ。

第12報告は,KM君の「目標管理制度による仕事意欲の向上」。
目標管理制度の運用に,キャリアデザインを包含させるべきだという,意欲的な提言を盛り込んだ論文ができました。彼は一貫してキャリアデザインの重要さを指摘しており,その点で,しっかりと本人の問題意識が反映されたものができあがりました。

第13報告は,NK君の「ネガティブな感情がフローを通じて創造性を生みだすのに必要な条件」。
フローの力動論モデルに,神戸大学の金井先生の感情とモチベーションに関する説,ならびに個人のパーソナリティ特性を加味したモデル作成しました。実に挑戦的であるが,理論的に筋の通ったモデルを構築することに成功しました。実に面白い。
学生が構築したモデルで,ここまで面白いと思ったものは初めてかも。

報告終了後,4年生とOB・OGとで懇親会。
実に暖かい雰囲気の中,楽しい会話ができました。
4年生とまとまって飲むのも最後だと思い,ちょっと寂しい感じもしましたが…。
でも,まだオイコンがありますね。
気持ちよく君たちを送り出せるよう,3年生と一緒に準備しますね。

とにかく,卒業論文,ご苦労様でした!

2011年1月29日土曜日

卒業論文発表会その2

午後の部,開始。

第5報告は,YI君の「口コミと自律的動機づけの関係性」。
卒論テーマが二転三転した同君の最終的なテーマ,それがこれである。
口コミというのは現代において非常に重要。
そして,口コミは,従業員と顧客との間の良好なコミュニケーションによって生じる。
その良好なコミュニケーションは,従業員が自律的に行動している場合に,生じやすい。
自律的な行動は,自律的に動機づけられているときに生起している。
このような因果連鎖を仮定し,口コミと自律的動機づけの関係を理論的に検証している。
でも,時間不足のため,多くの点で中途半端になっちゃたね。

第6報告は,YM君の「オープンブック・マネジメント(OBM)と組織コミットメントとの関係性について」。
OBMとは,従業員に財務諸表を公開し,自分たちの行動と発生するコストとの因果関係を強く意識させ,コスト削減行動を生起させようとするものである。
このOBMを従業員が受け入れ,所期の成果を上げるためには何が必要なのか,彼は組織コミットメント,エンパワメント,および成功の報酬が必要ではないか,という仮説を理論的に立案した。
これを実証研究にすることができなかったのは,残念でした。プレゼンもちょとグダグダしてしまいましたね。

第7報告は,SO君の「日本航空再建問題に関する考察」である。
日本航空の再建にあたって認識すべき重要な問題を整理するとともに,アメーバ経営を実施することのメリット・デメリットを検証している。報告者は,最終的にもっとも重大な解決すべき問題は,労働組合問題であると結論付けている。
非常に難しい問題に取り組んでしまいましたね。考察はどうしても表面的なものになってしまいました。最初の「金融機関における管理会計…」のだったら…。

第8報告は,EKさんの「企業におけるワークライフバランス(WLB)支援制度の運用について」である。
WLB制度が効果的に運用されるために必要な条件を検討している。
たとえば,WLB制度の利用者に対する対応を明確にすることや,休業中の処遇や復帰後のキャリアについて明確にすること,などがあげられていた。
できれば,これも実証できれば良かったですね。

卒業論文発表会その1

本日,卒業論文発表会が開催される。
というか,発表会ナウ,である。
発表を聞きながら,これを書いている。
基本的に,最後の最後の発表については,私はあまり発言をしない。これまで山ほど意見してきたので,今日はもういいだろう。

さて,最初の報告はHN君の「ポジティブ・フィードバックの受容に対する影響要因の分析」。
言語的フィードバック(褒め言葉など)が研究対象である。褒め言葉がケースによっては,素直に受け入れられない,あるいは逆にマイナスの場合があるのはなぜなのか,ということが問題意識にある。分析の結果,褒め言葉の受け手の承認欲求が高い場合を除き,その言葉を言ってくれる人が信頼できる人である場合,および褒め言葉をタイムリーに言ってくれる場合には,その褒め言葉の受容は促進される,ということがわかった。
設定した分析モデルは,まあまあ良くできていたのだが,モデルの構成変数の測定に手落ちがあり,いざ分析!という段階で,とても苦労することになった。

2番目の報告は,RN君の「多様な働き方に対する若者の意識に関する考察」。
ワークライフバランスに対する若者の意識の実態をアンケートを通じて明らかにするものであった。その結果,現代の若者は多様な働き方に対する受容度が高いことがわかった。
文章構成や展開の仕方に難があったが,最終的にはある程度まとまったかな(!?)。

3番目の報告は,TT君の「オーセンティック・リーダーシップ(AL)に対する影響要因の研究」。
オーセンティック・リーダーとは,自己を偽らずに正直に行動し,他者とは誠実に接し,情報をバイアスなきよう処理するような人である。
ALの程度に私的自己意識や公的自己意識が影響を及ぼしているという仮説をたて,アンケートによって収集したデータに基づき検証したが,その仮説は棄却された。変数の測定方法に難があったかな。

4番目は,MOさんの「シェアード・サービスセンター(SSC)の構造と課題」である。
SSCとは,グループ経営の視点から,社内または企業グループ内で分散して行われている業務を,ある本社部門または子会社に集中し,業務プロセスの効率化をはかる手法である。彼女の問題意識は,SSCが自社以外に,他社にもそのサービスを外販する場合,SSCが失敗するという報告例が増えているが,それはなぜなのか,というものであった。
彼女自身の就職先が,外販を重視するSSCであり,その問題意識は切実であった。考察の結果,適切な手続きを踏んで外販を導入すれば,成功する確率は高くなるであろうという結論を導き出した。 でも,最後に内定先に就職することに対する不安が増幅してしまったとも…。

その2に続く…。

2011年1月26日水曜日

日韓戦を見て思う

昨日のアジアカップの日韓戦は素晴らしかった。
日韓ともに,中心となる選手は,まだ20代になったばかりの選手であった。
つまり,我々が普段接している若者たちの世代である。
その技術の高さや不屈の闘志に加え,最後まであきらめない気持ち,フェアプレーの精神,仲間を思いやる心など,日本の若者も,そして破れたりとはいえ韓国の若者も,素晴らしかった。試合終了後,日本が勝ったことの嬉しさより,このような素晴らしい試合を見ることができたことに,胸が詰まり,涙腺がゆるんだ。こういう若者を見るにつけ,未来は明るい,そう思うのである。草食系だとかなんだと言われているが,多くの若者は素晴らしいものを持っていると思う。

「にもかかわらず,あなたは今の若者に厳しすぎる」

私の言葉ではない。
東京大学の高橋伸夫先生の近著『組織力―宿す,紡ぐ,磨く,繋ぐ』(ちくま新書)の一節である。
高橋先生の主張のすべて首肯するわけではないが,多くの点が私の考えと近い。
その言葉を,少し長いが続けよう。

「…面接の話題に事欠いて,若者に自己分析を強要したり,果ては,夢も希望もないおじさん,おばさんたちが,若者に夢や希望を語らせようとしたりする。
 そもそも,あなたたちが入社した頃は,会社は『変な色に染まらず,真っ白な状態で入社してほしい』と言っていたのですよ。若者に即戦力なんて求めていなかった。あとは会社で育てますとまで言っていたのです。だから今,あなたはこうしていられる。それなのに,喉元過ぎれば熱さ忘れるとばかりに,そんなふがいない若かりし頃の自分たちの姿はサラッと忘れて,あなたは今の若者に多くを求めすぎなのです。
 どうか彼らを正社員として雇ってあげてほしい。そして,みなさんの後継者として育ててあげてほしい。
『そんなことを言われたって,一人前になるかどうかも分からないのに…』
 そう言うおじさん,おばさんたちに,私はこう答えることにしている。
『大丈夫!あなたぐらいにはなれますから。社長になるのは無理かもしれないけど』
 私はあなたのことを知らないが,あなたが十分会社の役に立ち,貢献していると自己評価しているのであれば,その程度で十分なのである。あなたは,会社にとって必要な存在のはずだから,あなたが引退した後も,あなたの代わりになるような人は必要なのですよ。成長する会社なら,一人じゃなくて何人も必要になる。あなたが会社にとって取り替えのきかない人材である以上,あなたの代わりはすぐには見つからない。だから,あなたの代わりを務められる若者を育てるのは,あなたの究極の仕事なのです。だってあなたが『仕事を任せられるような人』を育てることができるのは,あなただけでしょう?若者にこう言ってやってほしい。
『ありのままの君でいいからうちの会社に来い。20年もやっていれば何とかなるから。大丈夫。俺も(私も)そうだったんだよ』

2011年1月23日日曜日

授業が終わり…

2010年度の授業がほぼ終了した。
本来であれば,この時期ならば,すべて終了しているのだが,他の人の代講として次の金曜日に3コマ分,大学院の授業が残っている。が,まぁ,ほぼ終わりである。

これから4月初旬までは,主に研究モードで過ごす。
わくわくする。たくさん本読めるし,論文も書ける。

今日は日曜日。野菜の手入れをする。
活躍してくれたブロッコリーだが,最近の寒さで,ちょっと成育スピードが落ちている。
昨年の11月と12月で45株収穫することができたが,1月はまだ10株しか収穫できていない。
でも,まぁ食卓をにぎわしてくれました。感謝感謝。
ちなみに,これまでのその他の収穫高は…
カブが43,ダイコンが14である。
来週あたりからはホウレンソウが収穫できそうである。
春には,何を植えようか。楽しみである。

家庭菜園の後,家内と散歩。
息子はサッカー,娘その1はバンドの練習,娘その2はバスケの部活で留守。
南大沢のアウトレットをぷらぷらし,スタバでコーヒーを飲み,南大沢ミートレアを覗いた。
話すことは子供の話ばかり。
しかし…久しぶりに二人だけで,歩いたような気がする。

2011年1月15日土曜日

6期生の最後のゼミ

今週の水曜日に,4年生(6期生)の最後のゼミがあった。
今月の29日には,まだ卒業論文報告会があるので,「最後」という感覚は薄かったが,正規の授業時限における彼ら彼女らとのゼミは,ともあれそれが最後であった。
6期生とは,2年次の後期から都合2年間半もの間,一緒に研究してきた。
思い起こしてみると,実にあっという間であった。いろいろと苦労もあったが,実に気持ち良い期である。ゼミ長と副ゼミ長2人のバランスが実によく,個性の強いゼミ生たちをよくまとめており,私もとても指導しやすかった。

まだ,卒業論文が完成していない学生がほとんどである。来週は,4年生の個別の卒論指導が,週のスケジュールを埋めている。最後の追い込みですね。頑張りましょう!

2011年1月9日日曜日

2年次ゼミの最後の授業

7日に2年生の課題演習の最後の授業があった。
昨年の6月に撮影した,スピーチゲームの模様を皆で鑑賞した。
スピーチゲームとは,各自が考案したお題を,全員にランダムに配布し,自分以外が考案したお題について2分30秒の間,皆の前でスピーチするというものである。
鑑賞後に,特に耳障りな口癖(「なんかー」「えーと」の連発など)など,修正すべき点について意見を言い合った。

授業終了後,お別れ会を実施。
皆に,ゼミを1年間行ってきたことに関する感想を言ってもらった。
研究活動が大変だったという意見が多かったが,一様に充実していた,今思うと楽しかったと最後に必ず添えていたことが印象的であった。
会の最後に,皆の一言が寄せ書きされた,ぬいぐるみを頂戴した。
照れくさかったので,二次会終了後の帰りのタクシーの車中で,皆の言葉を拝見しました。
暗い車内に浮かび上がる文字は…少々かすれて見えました。それは車内が暗かったせいだけではありませんでした。

2011年1月5日水曜日

新年の抱負

研究について
①会計情報が自己効力感に及ぼす影響に関する一連の実験室実験のデザインの完成とその実施
②アメーバ経営がリーダーの心理に及ぼす影響に関する特定企業に対する時系列的なラージサンプル・リサーチの第二ステップの実施
③会計情報のフィードバックと人間心理のメカニズムに関する理論的研究
④上記①~③の成果をまとめた研究書の執筆
⑤業績管理会計と組織心理に関する初学者向けの書物の執筆

教育について
①3年生のゼミについては学内プレゼン大会における3部門完全制覇とインナー大会における決勝への進出
②2年生のゼミについては演習論文大会における奨励賞の獲得
③実証研究の進め方に関する手引書の作成

学内業務について
2011年度は,会計学科の「長」になることが決定している。「長」とは名ばかりで,事実上の学科の雑用係であるが,少しでも学部教育を良くするために,頑張りますかね。でも会議が多くてね…,それがちょっとブルー。

家族について
上の娘が高校2年生,下の娘が中学2年生になる。
来年以降は,しばらく家族旅行に全員で行くことはできなくなるかもしれない。今年は家族のスケジュールのやりくりを事前に綿密にして,しっかりと全員が参加できるようにしないと。
下の息子のサッカーのコーチングについては,ちょっと勉強したほうがいいかも。息子も今年小3になるが,徐々にうまくなってきたので,より効果的な上達のためには,自分の過去の経験からのコーチングには限界がある。

プライベートについて
テニスはうまくなると実に楽しい。実力アップを目指す。
家庭菜園も昨年比較的うまくいったので,今年は更なる充実を目指す。
今年こそはマイ・カヌーをと思うが…,時間があるか?
2011年度は特に忙しくなるので,時間配分の効率化に努力し,健康な体と精神を維持するためにプライベートに割く時間を確保したいですね。