2011年1月29日土曜日

卒業論文発表会その2

午後の部,開始。

第5報告は,YI君の「口コミと自律的動機づけの関係性」。
卒論テーマが二転三転した同君の最終的なテーマ,それがこれである。
口コミというのは現代において非常に重要。
そして,口コミは,従業員と顧客との間の良好なコミュニケーションによって生じる。
その良好なコミュニケーションは,従業員が自律的に行動している場合に,生じやすい。
自律的な行動は,自律的に動機づけられているときに生起している。
このような因果連鎖を仮定し,口コミと自律的動機づけの関係を理論的に検証している。
でも,時間不足のため,多くの点で中途半端になっちゃたね。

第6報告は,YM君の「オープンブック・マネジメント(OBM)と組織コミットメントとの関係性について」。
OBMとは,従業員に財務諸表を公開し,自分たちの行動と発生するコストとの因果関係を強く意識させ,コスト削減行動を生起させようとするものである。
このOBMを従業員が受け入れ,所期の成果を上げるためには何が必要なのか,彼は組織コミットメント,エンパワメント,および成功の報酬が必要ではないか,という仮説を理論的に立案した。
これを実証研究にすることができなかったのは,残念でした。プレゼンもちょとグダグダしてしまいましたね。

第7報告は,SO君の「日本航空再建問題に関する考察」である。
日本航空の再建にあたって認識すべき重要な問題を整理するとともに,アメーバ経営を実施することのメリット・デメリットを検証している。報告者は,最終的にもっとも重大な解決すべき問題は,労働組合問題であると結論付けている。
非常に難しい問題に取り組んでしまいましたね。考察はどうしても表面的なものになってしまいました。最初の「金融機関における管理会計…」のだったら…。

第8報告は,EKさんの「企業におけるワークライフバランス(WLB)支援制度の運用について」である。
WLB制度が効果的に運用されるために必要な条件を検討している。
たとえば,WLB制度の利用者に対する対応を明確にすることや,休業中の処遇や復帰後のキャリアについて明確にすること,などがあげられていた。
できれば,これも実証できれば良かったですね。

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