昨晩遅く,学会のはしごから帰京した。
今回の旅は収穫が多かった。
パナソニックの経理大学(こんなものがあるのを初めて知った)の学長で,前のCFO兼副社長の方の講演が面白かった。その講演が終わるとすぐに自分の研究報告があったので,少しナーバスになっていたが,すぐにその方の話に引き込まれた。
例えば…
2000年初頭のグループ事業再編において,松下通信の合併を企図。
しかし,当時,同社の株価は25,000円。
なんと本体の松下の株価の5倍!
そんなもん合併したら,のれん代が1兆円(!)発生してしまう。
そんなことできるわけない!
しかし…,ほどなくITバブル崩壊。
株価は一挙に5,000円まで下落。
当時の中村社長が一言。
「今すぐ,やれ!」
なんとも生々しい話しである。
また,松下幸之助氏の孫娘の旦那が社長をしていた「松下興産」の売却の件も,生臭い話しであった。ここにはちょっと書けない…。
以下は,興味深かった言葉。
「改革はP/Lからは出てこない。B/Sから出てくる。」
「銀行の本質は,晴れの時に傘を貸し,雨の時に傘の返却を要求するようなものだ。」
「改革の時に絶対に必要なものは若い人のエネルギーだ。老人にはできない。」
「幸之助氏の言葉『一日が終わったら,感謝と反省をしなさい』」
「ヒーター事故では1,000億円かかった。」
「難しいことは,簡単に言え。」
「判子を捺す時間は,それを求めてきた部下と会話する時間である。」
「経営における『warm heart』※は,暖かい心というより,相手の立場に立って考えることを意味する。」
※マーシャルの「cool head, but warm heart」より
0 件のコメント:
コメントを投稿