2024年9月17日火曜日

ゼミ合宿感想③

非常に長文の感想が届いたので,開示することにします。


20期生(4年生)男子

夏合宿が終わり疲れがとれた時から、夏合宿で何を感じ、どのようなことを思い、何を学んだのかずっと考えていました。一度自分は去年夏合宿を経験していたのもあり、3年生がメインになる合宿だし、3年生は非常に大変になると予感はしていました。そして今回4年生として夏合宿に挑みましたが、そこで感じたものは今までに感じたものがないものでした。

主にこの夏合宿を経て感じたもの考えたものは、大きく分けて二つあります。一つは縦の関係の大切さ。二つ目は、研究をする理由。

一つ目の縦の関係とは、後輩と先輩のつながりという意味での関係についてです。4年生になり今回は3年生を支える立場として参加しました。去年の大会まで取り組んだ経験を思い出し、ロジックを考える上で何が大切なのか、質問票作成では文章の一言一句を丁寧に捉えることの意味についてアドバイスしました。そういうアドバイスをしていく中で、一つ気付いたことがありました。それは、アドバイスしている僕自身が大きな学びになっているということです。もちろん、3年生側からしたら質問票を作るときやロジックを考える時のポイントについてアドバイスしてくれたら、学びになるかもしれません。しかし、助言をする側もすごく学びになることを痛感しました。というのもただ仲が良い関係になったから生まれるものではありません。お互いに素直に言い合える関係性でなければ、学びは生まれないのだと感じました。自分の言った言葉に対して、3年生が素直に意見を言う。その言葉に対して、僕が考えたことを言う。それを繰り返していくうちにお互いの理解と考えの質が上がり、学びを得ることができる。

後輩と先輩の関係を想像したら、先輩の意見を後輩が受け止めて納得する。そんな上司と部下みたいな関係を想像し、先輩の考えをしっかりと受け止めることが先輩との関係を良好にし、縦の関係において非常に大切だと思っていました。しかし、この合宿の経験でその考えは変わりました。考えを受け止めた後に、それについて素直に考えたことを先輩にそのままぶつけることがお互いを成長させるのだと強く感じました。つまり、先輩に遠慮しないことが大切だということ。自身は先輩の立場であるが、遠慮せずに意見を言ってくる後輩の方が自分の学びに強く影響していると感じた。この経験を踏まえ、縦の関係性をもう一度見つめ直し、3年生と一緒にゼミに向き合う時間を大切にし、強い絆を深めていきたいと思いました。

二つ目は、研究をする理由です。合宿で自分の葛藤についての発表が終わった後、エミカが僕の目の前に来て、「葛藤の中でも、課題葛藤に着目した理由はなんですか?素直に教えてください」と尋ねてきたことがありました。そのエミカの言葉がきっかけで俺はこの研究テーマをする理由、というか研究をする理由について改めて、考えました。そもそもなんで研究をしているのかと。友達には、皆と研究をしているのが楽しいから、成長できるから、などと言っていましたが、より具体的に考えたことがありませんでした。

素直に僕は、大切な人に響くような研究がしたいという気持ちが強くあります。だからこそ、課題葛藤について着目したのは、一つのタスク(研究)に全力になり、お互いに高め合う中で、争ったり、喧嘩をしたりするのはマイナスなことではなく、非常に大切なことであるということを伝えたかったからです。そのことを高校の部活や3年生の研究時に強く感じたから。

ではなぜ自分は伝えたいという気持ちを強く抱くのか、それは、僕は自分の伝えたいことを心の底から人に伝えられるような人になるという目標があるからです。

その目標を設定したのはゼミに入ってからで、それまでは他人の意見に対して無理やり共感したり、違うなって思ったことでも自分の意見をうまく伝えられないからこそ、その対立から逃げようとしていました。つまり、自分の言いたいことをうまく伝えられないがために、自分の意思を委縮させていました。でもゼミに入り、3年の時期に先生や他の班のメンバーと研究について話し合う機会が増えると同時に、自然と自分の伝えたいことを伝えようとすることが必然と増えました。しかし、多くの人から「何言ってるかわからない」「ダイスケの言ってることが理解しづらい」とかそんな言葉を自分の心に刻まれ、俺の存在意義が見えなくなっていったことがあり、非常に悔しく、苦しかった。しかし、自分はちゃんとグループに必要な存在だと認められたい、自分にはちゃんと意思があり、考えていることも思っていることもしっかりとあるんだって他の人に理解してほしかった。自分はすごく負けず嫌いだからです。

だからこそ、一番ゼミのみんなに響きそうな納得してもらえるような研究をしたかった。また、その研究を自分の言葉で、意思を載せて伝えたかったからです。

そして、その目標を達成した最初の成功体験を自分と向き合わせてくれた大切な友達や先生の前でしたかったからです。そんな風に研究と自分を考えさせる機会を作ってくれたのは、エミカの言葉だったので感謝しかないです。

夏合宿は自分にとってすごく有意義な時間になりました。そこで学んだことを大切にこれからも自分に矢印を向け頑張っていこうと思います。

改めて、長い時間ご指導をしてくださり、本当にありがとうございました。これからも何卒宜しくお願い致します。


20期生女子
私にとってこの合宿は刺激の多い合宿でした。
正直なところ、4年になってから時間の余裕がたっぷりできてしまって、やるもやらないも自分次第、そこで自分の甘さに負けてだらけてしまう時もありました。
しかし21期のみんなは自分たち次第でちょっと手を緩めることも、寝ることもできたのに、今回の合宿(合宿前の準備段階も含めて)でストイックに研究に励んでいました。
負けてられない、私も頑張ろうと心から思いました。
このように、横の繋がりだけではなく縦のつながりでもお互いを高め合える環境があることのありがたさを感じました。
最後に、右も左もわからないままドキドキしながら参加した初めての春合宿からもう1年半も経って、今回最後の合宿を迎えたこと、時の流れの速さに驚くとともに、今、とてつもなく寂しい気持ちになっています(泣)
思い返せば、正直合宿は楽しい思い出よりも苦しい思い出の方が多いです。それでもゼミ合宿を恋しく思うのは、みんなと励まし合って苦しいことも乗り越えたその経験が私にとっての財産であり、素敵な思い出だからだと思います。このような機会を設けてくださった先生、一緒に合宿を乗り越えてくれた同期、後輩に心から感謝しています。
改めて、3日間私たちのフィードバックをしていただき本当にありがとうございました。
先生が私たちにかけてくださる労力と時間に報いることができるよう、これからも精進してまいります。
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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