2025年2月13日木曜日

GSBC初日

ドイツのフォルトナ・デュッセルドルフでのスポーツビジネスの実地研修を行う講座。
グローバル・スポーツビジネス・キャリアの初日。
時差をあまり感じさせない元気な様子の学生たちと9時にホテルのロビーで集合。
一緒に初めて地下鉄に乗る。
まずは切符の買い方を教え,それからスタジアムに向かう。
およそ30分で到着。
もう3年目ということもあり,スタジアムの受付の方に挨拶して,自分たちでフォルトナ・デュッセルドルフのオフィスに向かう。
今回もスポンサー用のVIPルームで研修を行わせていただく。
まずはフォルトナのヨブスト会長からお言葉をいただく。
本当に優しい語り口調の簡単な英語でご挨拶いただいた。
人柄がそれに現れている感じ。















その後,唯一の日本人スタッフの廣岡太貴氏から,フォルトナDNA,つまりフィロソフィーについての講義をしていただいた。
私自身はたいがい理解しているつもりではあったが,新たな学びが私も得られた。
それは「歪んだ線」。
フォルトナでのプレゼンに使われるファイルで使われる線。
それ以外でも壁や広告などに描かれる線は,すべて意図的に歪められている。
あらゆるグラフィックの際に線がクリアに描かれておらず,歪んで描かれている。
その理由は,自分たち(フォルトナ)はまだまだ未完成で,発展途上であること自ら理解しており,それを歪んだ線で示し,常に精進することが必要であると自ら戒めるためであるという。

















ランチの後の午後は,ファン対応部署のケビン氏の講演。
この部署は,クラブとファン,警察,政治等との間に入り,その交渉や調整を行う。
ルールを破ったファンに罰を課すこともある部署であるが,その「罰」についての言及の中で,実に興味深い事実に気づいた。
ドイツでは,会員クラブから外されたり,イベント参加を禁止される方が,試合に2年間入場できないより,重いという。
会員クラブから外れることは,家族でなくなると同じと考えられている。
例えば,内野選手が昨年の1部2部入替戦でPKを外した後に,ファンは翌日,皆内野を慰め,誰一人として彼を責めなかった。
この哀しい出来事が,フォルトナの家族としてのファンの絆を強くしたとのこと。
こういった経験の積み重ねが家族としての絆を強くしてきたとのこと。
だからこそ,家族でなくなるという罰は,たまらなく重いということになるというのだ。
日本なら,コアなファンであっても,おそらく会員クラブを退会させられることより,2年間の入場禁止の方が,きっと重い罰だとの認識を持つであろう。







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