学部長になってから,色々なところから招待状が来る。
学生の管弦楽部や吹奏楽部の発表会など,できるだけ行くようにしている。
今日のホームカミングデーには,附属の横浜中学・高校の合唱団,大学の混声合唱こだま,平均年齢75歳以上の白門グリークラブの合唱を1時間以上,楽しむことができた。
とても楽しい。
その中でも,こだまが歌っていた「未来へ」は,私の好きな詩人の谷川俊太郎の詩。
久しぶりに,その歌詞に,しかも素晴らしい歌声を通じて,接することができて,とても嬉しかった。
「誰も君に未来を贈ることはできない。なぜなら君が未来だから。」
このフレーズ,好きだったなぁ。
『未来へ』
道端のこのスミレが今日咲くまでに
どれだけの時が必要だったことだろう
この形この香りは計り知れぬ過去から来た
遠く地平へと続くこの道ができるまでに
どれだけのけものが人々が通ったことだろう
足元の土に無数の生と死がうもれている
照りつけるこの太陽がいつか冷え切るまでに
目に見えないどんな力が働くのだろう
私たちもまたその力によって生まれてきた
人は限りないものを知ることはできない
だが人はそれを生きることができる
限りある日々の彼方をみつめて
未だ来ないものを人は待ちながら創っていく
誰もきみに未来を贈ることはできない
何故ならきみが未来だから
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