2022年12月21日水曜日

プロデュース論13回目!!

昨日のプロデュース論の講師は,テレビ新広島の営業部長である亀井琢也氏。

同氏によると,プロデュースするということは…0から1(ベンチャー)を創り出し,それを2,3,4,…10(正統)まで高めていくこと。

典型事例は新規プロジェクト...しかし,ローカル局は資金が潤沢ではないので,新プロには厳しい目がそそがれる。

通常の商流(企業→広告代理店→テレビ局が仕事の発注の流れ,テレビ局→広告代理店,テレビ局→企業が通常の営業提案)とは別に,テレビ局が,テレビになじみがない企業や官公庁等に直接企画提案するのが,新規プロジェクト提案。

海外向けの(特にフランス)新規プロジェクトを実施してきた。

テレビ新広島が海外発信番組をやる意義・目的

・ローカル局が国家戦略に貢献できるチャンス

・地域のポテンシャルを最大限活用する絶好の機会

・新規収入へのチャレンジ

・イノベーション(企業の海外販路開拓・国や自治体のインバウンド促進)

・新しい地域貢献のあり方

・プロデューサー・ディレクターの育成

・既存の仕事では出会うことができないビジネスパートナー開拓

・ブランディング

テレビ新広島のJapan in Motionという番組は,フランスで大人気に!

日本ではマイナーな歌手もフランスのJpopランキングでは上位に!

またフランス人観光客数は広島は多くなる!

パリで広島フェアも開催し,それをテレビ新広島が仕切ったこともある。

桃太郎ジーンズのフランス市場開拓のお手伝いもした(フランス放送局でCM放送開始,パリショップ内との商談,パリ展示会,この展示会を通じて世界中に知られ取り扱われることに)。

きゃりーぱみゅぱみゅをJIMで紹介し,フランスで人気になり,それが日本のテレビ局で扱われるようになり,日本でも人気に火が付いた。

その後,アソビシステムがプロデュースしていたHarajuku Kawaiiを広島で2回実施することにつながる。

おたふくソースのフランス展開もお手伝い。

広島の三原の八天堂のタイへの展開もお手伝い。


テレビ新広島のJIMが注目されたのは…

Cool Japanという言葉が一般化される前から海外展開していた。

展開する先がフランスというユニークさ。

その他にもあるが,一番の理由はローカル局がやっているから。


ローカル局の可能性

前提①ローカルには東京にない人間味や素朴さや伝統があり,物流や情報網の発達で,物質的側面・ビジネス的側面において東京との格差がなくなりつつある。

前提②東京は大規模開発が進むにつれて,人々の都会に対する新鮮味が薄れてきている。

→ローカル発で少しユニークな何かをやれば東京が注目してくれ,さらには情報拡散してくれる。

→情報拡散されて関心が高まった状況でさらにビジネスを仕掛けていく。

→ローカル企業も地元エリアだけではなく,大都市圏や世界を相手にビジネスできる可能性が高まる。

→大都市圏に集中している資本・人材をローカル(地方)に還元することで,地方からのボトムアップ型の経済成長モデルを実現させることが期待できる。

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