2012年6月2日土曜日

ゴジラ

松井秀喜のことである。
今日は娘の運動会だったのだが,家を出るまでの間,メジャーリーグの試合を見ていた。
レイズの松井が見事にホームランを打ったところを,ちょうど見ることができた。
頑張ってほしいと思う。
以前は,松井のことを好きでも嫌いでもなかった。
ヤンキースにいるころは,彼の成績もあまり気にならなかった。
でも…今は違う。

日本でもアメリカでも,野球というスポーツで,いわば頂点を極めた男が,今年の前半は路頭に迷っていた。
所属が決まらず,バッティング・センターで練習をしていたそうだ。
開幕して一カ月以上してから,ようやっと所属が決まったが,マイナー契約だった。
いわば二軍の劣悪な環境の中,もくもくと練習している松井の姿がテレビに流れるたび,次第に心の中で応援するようになっていった。
彼はプライドを捨ててまで,アメリカでプレーすることを選んだ。
日本に戻れば数億円の報酬を手に入れることができたであろう。
しかし,彼は金ではなく,最高水準の舞台でプレーするために泥をすすることを選んだ。
その潔さ。
私はそれを心の底より支持したい。
一挙に彼のことが好きになった。

私も決して貧困な振る舞いだけはするまい。
彼に負けないようにしなければならない。
そう強く思う。

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