2025年1月19日日曜日

研究という登山

新しく渡辺ゼミにジョインすることになった22期生は、我々職業として研究を行っている者にとってみれば、ごく当たり前すぎて意識下にあがってこないことことだが、研究とは何なのか、イメージすらできていないだろう。

研究とは、まだ切り開かれていないが、それをすれば後続の人たちがとっても助かるような、そんな登山道を手探りで進み、登攀する行為に似ている。

当然のことながら、一度も迷うことなく、真っ直ぐにルートを切り開くことはできない。

何度も何度も迷いつつ、少しずつルートを切り開いていくしかない。

道に迷うことは、その道が正しくないということを知ることができたという意味で、決して失敗ではない。

いや、そこで登山を辞めてしまったなら、失敗と言うのかもしれない。

しかし、登攀を諦めなかったなら、それは成功への一プロセスに過ぎず、失敗でもなんでもない。

しかし、道に迷ったり、転んだり、もと来た道を戻るのは、肉体的にも精神的にも辛いものだ。

時間もかかってしまう。

そこでどれだけ踏ん張れるか。

人間の進歩は、先人がそこで踏ん張ってきたからこそ得られてきた。

22期生に伝えたい。

私の好きなネルソン・マンデーラの言葉。


人生における最大の栄光は

決して転ばないことにあるのではない。

何度転んでも起き上がることにあるのだ。

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