2013年1月13日日曜日

小説

昔は,良く小説を読んだ。
文章を読む癖がついたのは,小学校4年生の時の先生のおかげだ。
一之瀬誠先生。
先生は,夏休みの課題や日頃の課題に対して賞を設けて,子供たちの修学意欲を喚起されていたように思う。
賞の付与は,動機づけに関わり,議論の多いところではあるが・・・。

読書感想文の提出数に応じて,表彰状が貰えた。
必死に本を読んだ。
でも,賞をとるために,ちょっと「ずる」もした。
結果として賞はとれたが・・・。
賞の付与には,そうした副作用もある。
一之瀬先生は,それにおそらく気づいていたであろうが,良く私を褒めてくた。
「岳夫は本が好きなんだね,良く読んだなー,えらいぞ」って。
私は自分がしたことが恥ずかしくなり,それ以降,一切ずるはしなくなった。

好奇心から,動物小説家の椋鳩十先生に感想文を付した手紙を送り,直筆の返信を貰うことができたのも,一之瀬先生がいたればこそであった。

私の親も,本だけには支出を惜しまず,良く買ってくれた。

大学のころは,特に一年生のころは,ゆえあって独り暮らしをしていたのだが,テレビがなかったこともあり,よーく本を読んだ。
子供のころについた癖は,簡単に抜けない。
一月に100冊は読んだだろうか。
当時の我が下宿は,本に押しつぶされそうなくらいな,そんな雑然たる状況であった。

最近,あまり小説は読まない。

さっき,重松清のドラマがやっていた。
息子と一緒に見た。
まぁまぁ良質なドラマであろう。
でも,重松の小説もしばらく読んでいない。
少年ものを書かせたら,当代,右に出る者はいないであろう。

時間的にも,精神的にも,余裕がないと,なかなか小説は読めない。
また,ゆっくりウイスキーでも飲みながら,読みたいものだ。

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