2012年9月9日日曜日

嬉しかったこと

今日,統一論題の報告と討論が終わった。
これほどの「肩の荷を降ろした」感は久しくなかった。

ところで・・・
昨日,報告の前日だったが,懇親会があったので,半分仕方なく出席した。
でも,そこで本当に嬉しいことがあった。

私が本当に心から尊敬する研究者が,何人かいる。
例えば,神戸大学の名誉教授の小林哲夫先生。
もう80歳になられたであろうか。
私が言うのも恐縮だが,これほどの素晴らしい研究者は,今やどれだけいるだろう。
私が駆け出しのころ,神戸大の研究会で,先生に可愛がっていただいた。
厳しく接していただいた,という意味で。

また,50年間分の論文をサーベイしてわかった。
はっきりと。
私は,小林先生が私と同じころの論文と比べても,足もとにもおよばいない,と。
近づきたい,できることならば。

「渡辺君の論文はいつも楽しみにしている」
昨日の懇親会で,そう言っていただいた。
心から嬉しかった。
涙がでそうになった。
そんなお言葉を頂けるのならば,私はどんな苦労にでも耐えられる。
先生にほめていただけるのなら,どんなに辛くても・・・。
そう思った。
本当に,心から嬉しかった。

研究をして,金も名誉もいらない。

ただ,尊敬する先生に,そんな一言をいってもらえれば,私は・・・。

そんな先生が,少ないが,まだ学会にはおられる。
私は,その先生方の眼を常に意識しながら,よりよい研究をこれから目指して,頑張れる。
俺はなんと幸せものか。

小林先生
いつまでもお元気で。

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