2011年7月29日金曜日

大学院への進学

昨日,3年前に私の1年生の演習に所属していた学生が,研究室に訪ねてきた。
聞くと,大学院に進学したいとのこと。
今までの大学生生活では,2年生まで会計士の受験勉強に勤しんだが,その後,やることが見つからず無為な日々を過ごしていたと言う。ふと,楽しかった1年生のゼミのことを思い出し,会計と心理の融合について研究したいと思うに至ったとのこと。

現実を話した。
博士課程を終了して,大学の研究室のポジションがある保障はどこにもない。ひょっとしたら30歳を過ぎても,学生のままかもしれない。実際に,私もちゃんと所得税を支払ったのは29歳のときであった。
研究は楽しい時もあるが,苦しい時もある。産みの苦しみである。それも長期戦になることも多い。

1年生のゼミの時の,会計の面白さを伝えようとして優しく楽しくふるまう私しか見ていないが,3,4年生のゼミ生には時に鬼のように見えているだろう,とも話した。現在,私の研究室には3人の大学院生が所属しているが,そのいずれも「とても厳しい」との認識であろう。

しかし,それでも進学したい,と言う。
仮に大学院に合格したとしても,厳しく接しなければなるまい。
早くその道を断念するのならば,その方が良い。
断念させようとするわけではないが,自らそう決するのなら,それに越したことはない。
それでも,厳しい山を越えることが出来たとき,彼の目の前には,今まで見たことがない光景が広がっていることであろう。

2011年7月26日火曜日

26年間

高校時代から26年間にも及ぶ,長いつきあいの友人がいる。
その間,本当に色々なことがあった。

性格,嗜好,運動特性など,ほとんど私の対極にある男である。
それでも,いっしょにバカなことをしたりして,若い頃は本当に楽しかった。
私が逆境にある時は,私の苦悩を共有してくれて,しかし,側にいて明るくふるまってくれた。

考えてみると,私はいつも彼に助けられてばかりだ。
そして,また助けられた。
今度は私ではなく,私の教え子が。
事業家として成功している彼が,実践者として様々なアドヴァイスを学生にしてくれる。
それは私には決してできないこと。
本当にありがたいことである。

いつか彼に報いなければならない。
それがいつになるのかは,わからない。
でも,いつか,いつか,きっと…。

2011年7月20日水曜日

ジェットコースター

今まで何十回も飛行機に乗っているが…。
あんな経験は初めてだった。

昨日の午後,台風のさなか,鳥取に研究出張に向かった。
裏日本は,風はそれほど激しくないとの予報に接し,なんとか行くことはできるだろうと,そう思っていた。むしろ,帰りの便が心配であった。
多摩センターから羽田空港行きのバスが出ているので,1限と2限の授業終了後,バス停に向かう。
ところが,台風で高速道路が混雑しているとのことで,予定時間より大幅に遅れ可能性があると運転手に告げられる。やむを得ず電車で空港へ。まぁ,これは仕方ない。が,バス利用を前提にしていたため,手荷物は両手にいっぱい。大汗かいた。

空港に着くと,天候次第では羽田に引き返すとのアナウンスがあったが,運航すると言う。運航する以上,大丈夫だろうと,たかをくくっていた。
比較的順調に鳥取空港上空につき,着陸体制に。
しかし,車輪の出る音が聞こえ,ランディングのまさにその時!
ぐっと下に押しやられる感覚を感じたその直後に,エンジンがフルスロットルし,急上昇。
しばらく,相当の角度で急上昇し,背中は座席に押し付けられる。
まさか飛行機でジェットコースターの気分を味わえるとは思わなかった。
エンジンのフルスロットルの状態がしばらく続いたためか,その状態が終了した後も,その残音が機内に響きわたり,エンジンにトラブルが生じたのではないかと不安に思ったほどであった。

上空で少し安定した後,機長の報告。
着陸寸前に強風で地面にたたきつけられそうになり,急上昇したとのこと。
そして,再度のアタックの可能性をさぐるため,しばらく上空を旋回し,待機するとのこと。

間歇的に激しい揺れが来る状態のなか,30分が経過。
その間,となり座席の初老の男性が,ICレコーダーをオンにして,なにやらぶつぶつ。
縁起でもない,遺言でも吹き込んでいるのか。
そう思ったが,私もペンを探る。
息子に何か書き残すか。
止めておこう,ネガティブな思いは,ネガティブな現実を引き起こしかねない。

少々気分が悪くなってきたころ,羽田に引き返すとの機内放送。
ちょっとほっとするが,同時に,明日の仕事をどうしようと猛烈に不安になる。
大事な仕事であり,めったにない実証研究の機会を,企業サイドから頂戴しているのだ。
客室乗務員から時刻表をもらう。
だめだ。
電車では,もう鳥取には行けない。
では,新大阪か姫路あたりまで行き,一泊し,朝一で「スーパーはくと」で鳥取に向かおう。
そう思っていた。品川駅に着くまでは。

無事,羽田に着陸し,チケットの払い戻しをうけ,急いで品川駅に向かう。
ところが,緑の窓口が大混雑。
台風の影響で,あっちこっちのダイヤに影響が出ている模様。
長い行列の果てに待っていたのは,鳥取行きの「スーパーはくと」は,明日の午前中全面運休との報。
それでも迷う。
とりあえず大阪に向かうか。明日の午前になれば,状況は好転しているかも。
しかし,疲れで頭が回らず,ついに断念。
結局,自宅に帰ることに。

ということで,このブログは早朝の研究室で書いている。
実は,前回の鳥取出張も,飛行機が運休し,散々な目にあいながら,ひいふう言いながら,なんとか鳥取に到着することができたという経緯があった。
鳥取は私にとって鬼門か?

2011年7月12日火曜日

2期生来る

明日は前期最後のゼミである。
とはいっても,夏休み中にもゼミがあるので,正規の授業時間帯でのゼミは最後,と言うのが正しい。
来週は,急に研究出張が入ってしまったからである。

ところで,明日の5限には,2期生がゼミに来て,皆の前で話をしてくれることになっている。
彼との出会いは,10年以上前に遡るが,その当時,その彼は髪の毛が金色で,ドカジャンを着て夜間の授業に出ていた。姿恰好に似合わず,まじめでしっかりした考えを持っており,私も若かったせいもあるが,随分勉強させられた。
しかし,あの時の金髪のヤンキーの兄ちゃんが,一流企業に数百倍の倍率をくぐり抜けて入社し,エリートコースを歩き,大学のゼミに凱旋して,先輩面ぶら下げてプレゼンしてくれることになるなんで,誰が予想できただろう。
明日がとても楽しみである。
本当に楽しみである。

2011年7月10日日曜日

収穫

熱い。熱すぎる。
農作業をすると,全身汗だくになる。
とはいえ,今年の夏野菜は絶好調である。
ちゃんと収量を数えているのだが,現時点で下記の通り。

平インゲン298本
普通のインゲン431本
ナス29本
ジャガイモ434個
トマト29個
キュウリ18本
ニンジン44本

ストレス解消につながるので,性にあっているのかもね。
さて,明日からまた仕事に頑張りましょう。