トランザクティブメモリー・システム(TMS)に関する研究。
新しい概念であり,当初は先行研究のあまりの少なさに我がゼミのテーマとしては敬遠されていた。
いよいよ始まりました。
TMSとは,簡単に言えば,「誰が何を知っているのか知っている」という認知が組織成員間で共有されている状態を指す。
組織学習について考察する場合に,非常に重要な概念。
TMSは組織成員間の効果的なインタラクションに影響を及ぼすと指摘されており,この点において,影響システムとしての管理会計との親和性が推察できる。
私の研究では,影響システムとしての管理会計のある種の特性が,部門内・部門間のインタラクションにかなり強い影響を及ぼしていることが明らかになっている。
そして,インタラクションが効力感などの心理的要因を介して,組織のパフォーマンスに正の影響を及ぼしていることも分かっている。
ひょっとしたら,管理会計システムとインタラクションとの関係を,TMSは調整しているのかも…
これがもし実証されたならば,管理会計実践に対する貢献は実に大きい。
英語文献が多くって先行研究のレヴューも大変だろうけれども,グループ一丸となって頑張ってほしいものだ。
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