2015年7月20日月曜日

ビジョンが人を動かす

週末がハードだっただけに,4コマをこなさなくちゃならない今日のスケジュールに思いをいたし,栄養ドリンクに頼ることになるだろうななどと呟きつつ,大学に向かった。
が・・・意外とイケた。
アカウンティング入門も,いつになく舌のまわりが良く,いい講義ができたんじゃないかなと思う。
5限の課題演習(2年次ゼミ)の前も,気力体力充実の状態。
小菅村の活性化プロジェクトに取り組んでいる学生に,今日は一つ提案した。
村の物産を使い,活性化を企図しているとはいえ,今のように企業にただ商品企画案を持ち込むだけでは,有象無象を含む数多の街の「企画屋」とあまり変わりが映えしない。
学生らの提案にのってくれる企業に巡り合うには,僥倖を当てにするしかあるまい。
我々の活動を,夢の実現のための「運動」に昇華させることも一考に値しよう。
秋岡芳夫元東京工業大学教授による「一人一芸の村」運動のような,夢のある運動の魁たらんとする気概を持とう。
最初にその運動のことを教えてくれたのは,友人のGちゃん。
興奮した。
それに倣う必要はないが,それに啓発された全国の村々を対象にした「一村××」運動の展開。
××のところに何が入るのかは,学生自身が案出しなければならない。
来週の授業では,夢のあるビジョン案を期待したい。

全然関係ないけど,最近また中原中也の詩を,ない暇を探し出し,時々眺めている。
「少年時」って詩,昔,何度口ずさんだことか



あをぐろい石に夏の日が照りつけ、
庭の地面が、朱色に睡つてゐた。

地平の果に蒸気が立つて、
世の亡ぶ、きざしのやうだつた。

麦田には風が低く打ち、
おぼろで、灰色だつた。
 
びゆく雲の落とす影のやうに、
田のを過ぎる、昔の巨人の姿――

夏の日のひる過ぎ時刻
誰彼の午睡ひるねするとき、
私は野原を走つて行つた……

私は希望を唇に噛みつぶして
私はギロギロする目で諦めてゐた……
ああ、生きてゐた、私は生きてゐた!

0 件のコメント:

コメントを投稿