2015年7月22日水曜日

親思う・・・

中央大学では,地方に在住しておられるご父母を対象に,父母懇談会というものを毎年開催している。
商学部の場合,学部長や学部長補佐が分担して,全国を回っている。
私も今週末に埼玉県に赴き,父母懇談会で大学のこと,学生のことを色々しゃべってくる予定。
赴くのは教員だけではなく,事務の方も,各学部などから選出されて,同行していただいている。
商学部の事務室の職員も例外ではなく,ある女性職員が先日東北地方の父母懇談会に赴いた模様。
その女性職員によれば,私のゼミ生(女性)の親御さんから話しかけられたとのこと。
何度も何度も(それこそ7度も8度も),私によろしくお伝えくださいとお願いされたらしい。
私も大学3年生の娘の親だが,その親御さんの想いが伝わってきて,胸を打たれた。
吉田松陰の詩に以下のようなものがある。

親思う心にまさる親心
けふの音づれ なんと聞くらん

子供がいくら親を大事に思っていても,それより遥かに親は子供のことを想っているものだ。
私も反省しなればならないのだが,その東北出身の私のゼミ生も,あまり親御さんに連絡をとっていないとのこと。
連絡がないのは無事の証拠と分っていても,親御さんは,遠い空の下で過ごしている娘さんをいつも心配されておられるのだろう。
この私のブログをいつもご覧いただいて,娘さんの動向を探られているとのこと。

娘さんは一生懸命ゼミにも取り組み,わがゼミでは欠かせない大事な大事な存在です。
早々と就職先も決まり,今は卒業論文のための研究に熱心に取り組んでいます。
私は特に文章作成能力の高さをとても評価しています。
好奇心が強く,時に風船のようにどこに飛んで行ってしまうのか分らないような,そんな不安なところもありますが,それも長所と受け止めています。
今では笑い話ですが,私のゼミからも途中で飛び立っていってしまいそうになりました・・・
渡辺ゼミでは家族主義を標榜していますが,特に彼女が属する11期生は皆本当に仲が良く,私にとっても大事な大事な子供たちです。
ただし,同時に高い研究パフォーマンスを追究するゼミですので,時に厳しい態度で臨む場合もあります。
しかし,彼女はきっとそれ乗り越え,高い成果をあげてくれるものと期待しています。
どうぞご安心ください。
きっと社会に有為な人間として成長させ,卒業させますので。
これからゼミの様子を,もっと頻繁にここで書いて行きたいと思います。

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