大学の教員も教師。
教師になることは,そりゃ大変だ。
しかし…教師でい続けることの方が遥に大変だ。
我々は主として教師として禄を食んでいるのにもかかわらず…
教師でい続けることの大変さ…
教師になった人間にしから分らんが,教師になった人間こそ直面したくない厳然たる現実。
私の叔父は高校の理科の教師だった。
もう亡くなってしまったが…
臨終の間際には,夜中にもかかわらず,かつての教え子が病室前にびっしりと集まっていた…
大学の教師の道を歩みたかったと伝え聞いたこともあるが,戦争がすべての選択肢を奪ったらしい。
いや,選べる道もあったらしいが,自分で一教師の道を選んだらしい。
いつも私のことを褒めてくれた…
タケオは偉いなぁって。
…大人になってからの俺のことを…そんなに良く知らんくせに…
ただ大学の教師になったってだけで…
死ぬ前に,最後に叔父に会った時も言ってくれた。
タケオは偉いなぁって。
でもね…偉くなんかないって…
まだ…まだ…全然
でもね…その声が時々今でも聞こえるんだ…
だから譲れない…
誰も見ていなくても,誰も理解してくれなくてもね。
叔父は信念に生きた。
私も信念に従って生きる。
叔父は見ていてくれる,きっと。
それに背くくらいなら教師なんて…
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