12月初旬に開催される演習論文大会のプレゼン部門に,我がゼミが出場するようになったのは,この4月に卒業した,7期生からであった。
6名が出場したが,初めてのことであり,研究スケジュール自体がしっかりしていなくて,実証データの入手がぎりぎりとなり,十分な考察があまりできず,結果として,一人も入賞することができなかった。
卒業論文の提出締め切りが1月末であることを勘案すると,11月末までに一応完成のかたちに持っていくのは,長期的なスケジューリングをしっかりたてなければならないことを,我がゼミは身をもって知ることとなった。
その先輩たちの背中や涙を見て,その後輩である8期生は,とってもよく頑張った。
全員が出場を目指して,夏ぐらいからギアを入れた。
結果として,11名中8名の出場が実現した。
それだけで大変なことだ。
出場できずに涙をのんだ者もいたが,互いに助けあい,ここまできた。
出場できた者も,よもや自分の力だけで,ここまで来ることができたとは思っていまい。
商学部長賞を受賞したTGMの研究は,バランスト・スコアカード(BSC)の研究であった。
地方自治体におけるBSCの効率性を探るものであった。
自ら電話をし,BSCの導入状況を確認した。
そして,導入自治体の効率性を複数の尺度によって測定し,それとBSCの導入との関係性を探った労作である。
さらには,自治体の関係者に対する丹念なインタビューも実施し,結果の頑健性を高める努力もした。
はっきりいって修士課程の院生の研究より,ずっとレベルが上といってよい。
OB会賞を受賞したSMZの研究は,ミニ・プロフィットセンター(MPC)の効果を探るものである。
実際のMPC導入企業3社の協力を得て,その従業員200名近くからアンケートをとった。
これだけでも大したもんだ。
自分で,その協力企業は探してきたんだからね。
大学の研究者だって,ここまでできる人は少ないよ。
MPCの特性とコスト意識の関係を,しっかりとした分析モデルのもと,統計的に検証し,有意な分析結果をえた。
こっちも大学院レベルの研究といってよい。
入賞できなかった者も,そのレベルはとても高かった。
論文部門も残っているし,渡辺ゼミ卒業論文発表会も残っている。
今回の大会に出場できなかった者も,これらを目指してまだまだ頑張ってほしいと思う。
特に,卒業業論文発表会は,我がゼミのOBOG,ならびに現役の学生たちが審査員となる。
はっきりいって一番ほんとの実力が測られる大会といってよい。
ここで優勝することが,一番難しいかもしれない。
さて,もうひと踏ん張りだよ。
ところで
OB会賞のもう一名の酒井ゼミの学生は,1年の時,私のベーシック演習の学生だった。
また,3年生以下の部で優勝した結城ゼミのグループのうち2名の学生は,2年の時,私の課題演習の学生であった。
ってことは,今回の入賞者はすべて,私のゼミの関係者ってこと。
いやー,すごいね。
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