ゼミ生の選抜は難しい。
今週の木曜日に新ゼミ生の選抜をひかえ,改めて思う。
今回は一次募集で38名の応募があり,二次募集に進むことはないだろう。
ところで,一次募集で終わろうと,一次の応募が少なく二次募集に進もうと,これまでの経験からすると,そのゼミが「良い期」になるかは関係ないように思う。
良い期をどう定義するのは難しいが…
昨日結婚式に参列したななえが属する10期というのは,私の現在の認識では確実に良い期。
研究パフォーマンスは並み。
途中でゼミ長が交代するなど,現役時代の人間関係も波乱続きで。
10期の素晴らしさは,奴らが卒業してから分かった。
私の未熟さゆえに,彼ら彼女らの素晴らしさを現役時代に気づくことができなかった。
彼ら彼女らは,一人ひとりが,他のゼミ生に起こったこと(起こること)を自分事としてとらえ,むしと自分のこを後回しにして,他のゼミ生のために力を尽くした。
なかなかできることではない。
本当の親だって,自分の子供のために,何かを犠牲にすることには困難を感じることがあるのに…
渡辺ゼミでは,コロナ前は,卒業したその年の夏に,私の自宅に呼んでBBQしていた。
10期の連中も一人を除いて,そのBBQに全員参加した。
欠席した一人は,地方に在住しており,しかも飲食業だったので,土曜日のBBQに参加できなかったのである。
ところで,そのBBQをしていると,ふと気づいた。
彼の同期の連中の何人かがお酒を全然飲まない。
もともとお酒が弱い奴だったのだが,それでも全く飲まないので不思議に思っていた。
また,でっかいスイカを2つ持参してくれただが,一つはスイカ割りのために使い,食べたのだけれども,一つは残したまま。
これについても怪訝に思っていた。
そして,宴も終わりに近づいたときに,その残っていたスイカに「光のために一言書いてください」って言う。
そう,BBQにこれなかった地方在住の奴が可哀そうだから,スイカに寄せ書きして,それをもってこれから沼津に行くんだという。
お酒を飲まなかったのは,これから車を運転するからだった。
この話を聞いたときに,心から本当に心から嬉しかったのをよく覚えている。
あぁこれがうちのゼミなんだと思った。
うちのゼミはうちのゼミのことを本当に理解して,そのうえで本当に必要としてくれる人を採用したい。
でも,それがかなり難しい。
言葉では何とでも言えるから。
今年も悩みに悩むことになる…
以下は,10期の連中が光にスイカを沼津まで届けに行った時の写真。
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