2019年7月9日火曜日

プロデュース論13回目!

本日のプロデュース論にご出講いただいたのは,LINE株式会社の浅野裕介氏。
LINEの中でも動画配信プラットフォーム(LINE LIVE)を提供する事業部の副事業部長をお勤めになられている。
LINEでは,素人の動画配信や,広瀬すずさんやジャニーズのタレントなどの芸能人の動画配信も手掛けておられるとのこと。

日本の人口の59.1%がLINE(7500万人!)を利用。
年齢の別なく利活用されている。
LINEを毎日利用しているのは8割ごど!
映像に対する取り組み。
2015年にキッズ向け動画配信サービスを開始(600万人ほど)。
2016年にLINE LIVEスタート。
サントリードリームマッチ(プロ野球)は600万人がライブ視聴。

生配信コンテンツの変遷
LINE LIVEのメインユーザーは女子中高生。
国内の動画配信市場は2019年で2000億円ほど。
投稿のハードルが高く,もれない→ユーチューブ
投稿のハードルが低く,もれない→ツイッター
投稿のハードルが高く,もれる→インスタ
投稿のハードルが低く,もれる→TICKTOCK

動画とコミュニケーション文化における3つの重要要素
没入感
承認欲求と模倣性
日常・リアル

没入感
縦型配信に特化(画面占有効率が高い!一人称感覚!)
市場調査によると日常的に縦型で見る人が多い!
横型にしているとゲームをしているように見られるが,女子はそれを嫌がる。
近くでLive配信しているよう!
スマホで30センチ以内(いつもスマホを見ている距離感)で,生動画を見ると没入感が得られやすい!
横を縦に変えたところ…エンゲージメント(いいね)数が3~5倍アップ!
車のノアの宣伝でガッキー出演の縦型動画が好評!
没入感は世間のトレンド→VR,映画にも(「ダンケルク」登場人物の目線を大事にしている。体験しているかのような感覚になる)

承認欲求
誰かに「いいね」を押してもらいたい!
キラキラした人生に見せたい!
例,憧れの方が自分の名前を呼んでくれる(名前を呼んでくれるだけの動画)!
日常の中にステージを求めている。
若年層女子のSNSサービス利用状況
LINEのタイムラインが1位,ツイッターが2位,インスタが3位。
配信している動画の種類→1位日常生活の動画,2位ダンス,3位手がきイラスト,4位音楽にあわせて口パク。
一人でもリア充になれるというのを創りだしたのがTikTok。
承認欲求と模倣性とは…
自分を認められたい,名前を呼ばれたい。
手が届く範囲の身近な憧れを求める。
簡単にコピーできるものを取り入れる。

Z世代(2000年以降産まれ世代)の特徴
デジタルネイティブ
プライバシーの保護の意識が高い
ブランドではなく本質に価値基準を置く
オンタイムで仲間とコミュニケーションをとる
9.11を経験しているため,社会課題への意識が高い

エンタメとコミュニケーション・コンテンツにおける態度変容
ポケモンゴー
シンゴジラ,発声可能上映
1:n(配信者が主で視聴者が従)→ n:n(配信者と視聴者の主従が入り乱れている)のサイマル・ウォッチングへ。

日常・リアルとは…
スマホ=ビデオ通話=日常とリアルを求める
演出の必要なし,ありのままを求めている
縦と横のコミュニケーション設計

リアルコミュニケーション・エンターテイメント
スマホを活かした動画コンテンツ×コミュニケーション×ライブ・リアルさ
一番左が変わることで,文化が変わっていくのではないか。

チームラボの猪子さんの言葉
今後のコンテンツの方向性は,ハイパーグローバルかハイパーローカル。





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